更新日: 2023.06.09 家計の見直し

6月から電気料金が「値上げ」! 特に節電すべき家電とは?

6月から電気料金が「値上げ」! 特に節電すべき家電とは?
大手電力会社7社が6月からの電気料金値上げを発表しました。電気料金が上がると、製造業などのコストが上がり日本全体の景気も懸念されますが、家計への影響も大きいです。
 
本記事では、電気料金の値上げの現状と、家庭での電力消費が大きい家電の節電方法などについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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6月から電気料金が各社値上げ

北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の大手電力会社7社は国に電気料金の値上げを申請し、5月中旬に了承されました。
 
これにより、申請した7社は各社にて定めた電気料金の値上げを6月の使用分から実施します。例えば、7社の中で最も値上げ幅が小さい東京電力では平均15.9%、最も大きい北陸電力では平均39.7%の料金改定が実施されました。
 

電気料金が値上げしている背景

電気料金が値上げしている背景にはさまざまな要因がありますが、主なものとして燃料価格の高騰があげられます。
 
コロナ禍が落ち着き、需要が拡大する中、資源輸出大国であるロシアのウクライナ侵攻により、原油や液化天然ガス、石炭といった化石燃料の価格が上昇しています。そして、化石燃料の価格上昇により、電気料金も上昇しているという状況です。
 
他にも、再生可能エネルギーを電力会社が買い取る際の費用を消費者が負担する「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の値上がり、国内発電施設のうち火力や原子力からの電力供給力不足なども影響しています。
 

家庭の電力消費は「エアコン・冷蔵庫・照明」で5割以上

電気料金が上がる中、少しでも家計の負担を軽減するためには省エネをしていく必要があります。
 
とはいえ、「具体的に何に対してすればいいのだろう」「どうすればいいのかよく分からない」という人も多いのではないでしょうか。そういった場合、まずは消費電力の大きい家電に対しての節電を検討しましょう。
 
経済産業省資源エネルギー庁が公開している「家庭における家電製品の一日での電力消費割合」によると、夏季・冬季ともに、家電製品における1日の電力消費が最も大きいのはエアコンで、全体の30%以上を占めています。
 
2番目に多いのは冷蔵庫で15%ほど、3番目は照明で9%程度となっており、この3つで全体の5割以上を占めています。効率よく省エネをするのであれば、まずはこの3つについての節電を検討しましょう。それでは、具体的な節電方法を見ていきます。
 

エアコンの節電方法

エアコンは、まずは室内温度の設定変更が基本です。夏はできるだけ高め、冬は低めに設定することで消費電力を減らせます。
 
なかなか調整が難しいという人は、例えば、夏は扇風機と併用する、冬はサーキュレーターを活用するといったように、エアコン以外のツールを使用することも検討しましょう。
 
また、エアコンはこまめにフィルターを掃除すると、衛生的にも電力的にも効果が現れてきます。
 

冷蔵庫の節電方法

冷蔵庫もエアコンと同様、設定温度が大切です。食品が傷まないよう気をつけながら、設定を「強」ではなく、低いものにしましょう。
 
できるだけ冷蔵庫の稼働を減らす施策として、熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れる、物を詰め込み過ぎないといった点を心がけることも大切です。
 

照明の節電方法

照明は発光ダイオード(LED)ライトの使用がおすすめです。LEDライト自体は白熱電球よりも高いですが、その分だけランニングコストを大きく下げられます。また、寿命が長いため、一度取り替えると白熱電球よりも長い間放置していても大丈夫です。
 

節電は楽しみながら行おう

過度な節約や節電をするとストレスを抱えてしまい、生活が大変になるかもしれません。今回紹介したように、ターゲットを決めつつ、生活のクオリティをある程度保ち、楽しみながら行うようにしましょう。
 

出典

北陸電力 規制料金の認可等について
東京電力 規制料金値上げの認可等について
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー政策について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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