更新日: 2023.05.25 働き方
【時短 VS フルタイム】結局どっちの働き方が得?「保育園の送迎」や「育児」との両立はできる?
時短勤務は給料が減ることも多く「本当はフルタイムで働きたいけどパートナーも仕事が忙しくて保育園の送迎時間も早いから難しい」パターンもあります。
本記事では時短勤務とフルタイム勤務、結局どちらの働き方が得なのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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時短とフルタイムで給料はどのくらい変わる?
時短勤務とフルタイム勤務では、給料はどのくらい変わるのでしょうか。下記の事例をもとに解説します。
・時短勤務者は毎日2時間の時短とする
・フルタイム勤務時の基本給:20万円
・1日の労働時間:8時間
・月間労働日数:20日
・月間所定労働時間:160時間
・年間平均賞与(ボーナス):40万円
話を分かりやすくするために休日出勤や残業はなく、住居手当などの各種手当も考慮しないものとします。
フルタイム勤務
平均年収は「月間の平均賃金×12ヶ月+年間の平均賞与」で計算することができます。今回は年収280万円です。実際はさらに住居手当や残業代などの各種手当が支給されることが多いです。
毎日2時間の時短勤務
毎日2時間の時短で働くと、1日の労働時間は6時間、月間実労働時間は120時間です。時短勤務の場合、平均年収は「フルタイム勤務時の年収×実労働時間/所定労働時間」で計算することができます。これに当てはめると年収210万円になります。
今回の事例の場合フルタイムと時短では、単純計算で70万円の差が発生します。お金の部分だけで考えると、時短勤務は働く時間が減るためフルタイムが得なのは事実です。
時短勤務を選んだ場合は「育児休業等終了時報酬月額変更届の提出」の手続きが問題なくされているか、会社の総務など担当部署に念のため確認しておきましょう。
社会保険料は前年の4月から6月の標準報酬月額によって算出されます。「時短勤務で給料が減っているのに社会保険料は以前の金額のまま」ということも起こりうるため、時短勤務になったら給与明細のチェックは必ず行ってください。
ただし、フルタイムで働いて子どもの世話が全くできなければ本末転倒なので、仕事と家事育児の両立で無理のない範囲を模索する必要があります。
フルタイムでも育児との両立はできる?
フルタイム勤務の場合は育児との両立が厳しいと言われることもありますが、家庭や育児の状況によって変化するので一概にはいえません。
例えば、妻がフルタイムで働いている場合は下記3点のような状況をもとに判断する必要があると考えられます。
・夫もフルタイムで働く場合、残業の有無や時間
・保育園の送迎時間や延長保育(最長何時頃まで預かってもらえるか)
・自分も夫も厳しい場合は、両家の両親(子どもの祖父母)に頼めるか
夫がフルタイム勤務でも残業が少なく、職場から自宅や保育園までが近いなら送迎やその後の育児を頼めるかもしれません。自分も夫も厳しくても自宅近くに自分や夫の両親が住んでいるなら、彼らに送迎を頼むこともできます。
自治体によってはファミリーサポートなどの支援サービスを展開しているところもあります。家族だけで対応するのが難しい場合は、積極的に活用してみましょう。
まずは時短勤務で様子を見て、もし育児との両立が可能となればフルタイムに戻すのが良いかもしれません。
まとめ
今回は時短勤務とフルタイム勤務、結局どちらの働き方が得なのか、育児との両立はできるのか解説しました。
時短とフルタイムどちらが良いのか正解はありません。家庭の考え方や保育園の状況は人それぞれ違いますし、子どもの様子はもちろん自身やパートナーの仕事の状況も常に変わります。状況に合わせて時短勤務とフルタイム勤務を使い分けていくのが良いかもしれません。
出典
日本年金機構 育児休業等終了時報酬月額変更届の提出
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー