更新日: 2023.05.17 その他家計

エアコンの「ドライ」と「冷房」の電気代はどれだけ違う? それぞれの機能についても解説

エアコンの「ドライ」と「冷房」の電気代はどれだけ違う? それぞれの機能についても解説
夏の暑い日はエアコンが欠かせませんが、エアコンの運転モードの、「冷房」と「ドライ」は、両方とも室内の湿度を下げられますが、異なる効果がある機能です。
 
また、電気代にも違いがあるため、どちらを使用するか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。本記事では、エアコンの「ドライ」と「冷房」の違いについて詳しく解説し、電気代も含めて比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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エアコンのドライ機能とは?

エアコンのドライとは、室内の湿度を下げることが目的の運転モードです。一般的に、暑い夏にエアコンを使用するときは、室温と湿度の両方を調整する必要があります。エアコンの冷房機能では室温を下げられますが、湿度を下げる効果はあまりありません。
 
そのため、室内がじめじめとした感じがすることがあります。一方で、エアコンのドライ運転は、室内の湿度を下げられるため、室内の空気を快適に保つことが可能です。
 
ドライ運転を使用すると、エアコンは室内の空気を循環させながら、湿度を下げるために冷房運転と同じように冷媒を使用して冷やします。しかし、ドライ運転の弱冷房除湿は冷房運転よりも少ない電力で運転できるため、電気代の節約が可能です。
 
また、ドライ運転は湿度を下げる機能であるため、湿気が多い場合は特に有効な機能となっています。湿度が高いと体感温度が高く感じられ、エアコンの冷房運転では快適に感じられない可能性もあるのです。ドライ運転では、湿度を下げることで体感温度を下げられるため、快適に過ごせます。
 

エアコンのドライと冷房の電気代を比較

エアコンのドライ運転と冷房運転の電気代は、運転モードによっても異なりますが、冷房機能は室温を下げるために多くの電力を必要とするため、ドライ機能よりも電気代が高くなる傾向にあります。
 
エアコンのドライは、室内の湿度を下げるために運転するため、冷房運転に比べて少ない電力で運転できます。具体的には、設定温度24度の冷房を1時間使用した際の電気代は約11円ですが、弱冷房除湿を行った場合は1時間で約4.1円です。
 
ただし、ドライの中でも「再熱除湿」という機能は一度冷やした空気を暖め直すものとなっています。そのため、部屋が冷えすぎずに除湿ができる反面、電気代は1時間あたり約14.9円と比較的高くなっています。
 
また、ドライ運転を長時間行うと、冷房運転に比べて消費電力が増えることがあります。
 
これは、ドライ運転で取り除いた湿気が再び室内に戻ってしまうためであり、室内の湿度を下げるためには、エアコンをさらに長時間運転する必要があるためです。省エネをしながら長時間の除湿を行いたい場合には、弱冷房除湿を活用するようにしましょう。
 

ドライと冷房の違いを理解して上手に省エネしよう

エアコンのドライと冷房の違いは、目的と消費電力にあります。
 
エアコンの電気代を節約するためには、省エネルギー機能のあるエアコンを選びつつ、ドライ・冷房を自分の使用意図に合わせて選択することが大切です。
 
また、エアコンを使用する前に、室内の換気を行うことで、室内の湿度を下げることもできます。正しい使い方を理解した上で、快適な空間を保ちながら電気代の節約を心がけましょう。
 

 

出典

東京電力 調査結果ならびに「冷房」と「除湿」の違いと、上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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