更新日: 2023.05.16 その他家計

お金がなくて昼食は「コンビニおにぎり2つ」だけ…実際「節約」になる?「栄養面」についても解説

お金がなくて昼食は「コンビニおにぎり2つ」だけ…実際「節約」になる?「栄養面」についても解説
物価高騰が止まらないなか、昼食にコンビニ弁当を購入するのが金銭的にきついと感じている人もいるのではないでしょうか。「弁当を作る時間がない」「料理に自信がない」などの理由で、コンビニに頼らざるを得ない人もいるでしょう。
 
本記事では、昼食をコンビニのおにぎり2つのみにした場合に節約につながるのか、また栄養的に問題はないのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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昼食をコンビニおにぎり2つにした場合の節約効果


 
結論からいうと、昼食をコンビニおにぎり2つにすれば多少の節約効果はあります。例えば、セブン-イレブンの「海苔弁当」の価格は496.80円(税込)です。一方で、「手巻おにぎり 熟成旨味仕立て紀州南高梅」は135円(税込)、「手巻おにぎり 炭火焼熟成紅しゃけ」は189円(税込)で購入できます。
 
このケースでは、昼食をコンビニおにぎり2つで済ませることで必要なコストは324円です。コンビニで海苔弁当を購入した場合と比較すると、選ぶおにぎりにもよりますが約170円の節約になります。
 
とはいえ、おにぎりのボリュームの少なさを考えると、コストパフォーマンスがよいとはいえません。午後におなかがすいて間食をしてしまうリスクもあるでしょう。牛丼チェーン店の牛丼は400円前後で食べられますし、激安スーパーマーケットの弁当なら300~400円程度で購入できる場合もあります。また、自分で弁当を持参する場合は、300円かからずにボリュームのある弁当が作れるでしょう。
 

昼食におにぎり2つのみだと栄養バランスが悪い

昼食をおにぎり2つのみにすると、心配になるのが栄養バランスです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、必要なエネルギー量に対して理想のエネルギー産生栄養素バランスは「タンパク質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~60%」です。
 
昼食のみで理想のエネルギー産生栄養素バランスを満たす必要はないものの、おにぎり2つのみだと炭水化物が多く、栄養バランスがよいとはいえません。また、おにぎりは野菜や海藻類が少なく、食物繊維が不足する可能性もあります。
 

栄養と節約は両立する方法はあるのか

栄養と節約を両立するためには、自分で栄養バランスのよい弁当を作るのが理想的です。しかし、今回はあくまでも外出先でおにぎりを購入するしか選択肢がないと仮定して、栄養と節約を両立する方法を提案します。
 
もし可能であれば、コンビニではなく激安スーパーマーケットに足を運んでおにぎりを購入すれば節約効果抜群です。選ぶ具材はシャケやツナなどのたんぱく質を補給できるもの、昆布やワカメご飯のおにぎりなど食物繊維が豊富なおにぎりをおすすめします。スーパーマーケットでおにぎりを購入して浮いたお金で、カップみそ汁やサラダを購入すれば、より栄養バランスが整います。
 
職場や学校の近くにスーパーマーケットがなく、コンビニしか選択肢がない場合は、なるべく安くて栄養バランスのよいおにぎりを選びましょう。最近のコンビニは雑穀米を使ったおにぎりや、野菜や海藻類が豊富なおにぎりも販売されています。健康を意識したおにぎりを探してみるのも1つの手です。
 

工夫次第で栄養と節約は両立可能

コンビニは商品単価が比較的高いため、昼食をコンビニおにぎり2つにしても節約効果は限定的です。また、おにぎりは炭水化物が多いため、何も考えずに選ぶと栄養バランスに不安が残ります。
 
もし昼食をおにぎりのみで済ませたい場合は、サラダやみそ汁をプラスするなど工夫してみてください。節約を重視するなら、スーパーマーケットまで足を運んでおにぎりを購入してみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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