更新日: 2023.04.16 働き方
「中小企業」から内定をもらいましたが「大企業」のほうが安心でしょうか? どんなメリットがありますか?
適切な判断ができるように、それぞれで働くメリットとデメリットを解説します。また、平均賃金も紹介するので選択の参考にするとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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中小企業のメリットとデメリット
中小企業で働くことには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
・メリット
社員が少ない分だけ各自の担当する仕事の幅が広く、いろいろな経験を積めることがメリットです。自分の市場価値を高められるので、転職の際に有利に作用することもあるでしょう。
若手でも裁量を与えられることが多く、やりがいを感じながら働けますし、成果を出すと早い段階で出世も可能です。経営者との距離が近いため、事業の方針や財務状況を把握しやすく、責任感と愛社精神が育まれる土壌もあります。
・デメリット
給与の水準は低めであり、昇給の査定があいまいな場合も見受けられます。ほかにも体系化されていない面が多く、場当たり的な判断で対応を決定しがちです。また、資金が乏しい中小企業は、本業以外にリソースを割くことが難しいという実情もあります。そのため、福利厚生を充実させる余裕がないと、社員のワークライフバランスに対する意識が低くなりやすいです。
大企業のメリットとデメリット
以下に挙げるのは、大企業で働くメリットとデメリットです。
・メリット
昇給やボーナスの制度が整っており、一般的に給与の水準が高く設定されています。そのため、生活や趣味に使うお金を確保しやすく、将来設計における見通しの幅も広いです。また、家族手当やリフレッシュ休暇など、魅力的な福利厚生が用意されているので、勤務のモチベーションが高まります。社員の教育体制が整っていることや、社会的な信用度が高いことなどもメリットです。
・デメリット
事業所や支社を各地にもつ大企業では、転勤を命じられる可能性があります。単身赴任をしている既婚者も少なくありません。また、役職の数に対する社員数の割合が高いため、出世競争のライバルが多いです。組織が整備されてトップダウンの指示系統が確立されているので、若手のうちは裁量が少ないことをデメリットと捉える人もいるでしょう。
平均賃金はどのくらい?
平均賃金は、企業の規模が大きくなるにつれて高くなる傾向があります。厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査 企業規模別」の結果によると、中企業は30万3000円で小企業は28万4500円でした。
一方、大企業は34万8300円であり、中小企業をかなり上回っています。就職先を選択する際、この賃金格差が気になる人も多いでしょう。しかし、あくまでも平均値にすぎないので、企業が出している求人情報などをチェックし、基本給や昇給のモデルケースを確かめることが大事です。
自分に合った企業であることが大切!
中小企業と大企業には、それぞれメリットとデメリットがあります。これらを踏まえて就職先を選ぶことは重要ですが、人によって感じ方が異なることを忘れてはいけません。
ライフスタイルや価値観は多様化しており、他人がメリットと考える事柄でも、自分はそう思わない可能性もあるのです。デメリットに関しても同様で、ネガティブに捉えないケースもあるでしょう。自分に合っているのか、客観的に判断する姿勢がポイントになります。
出典
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 企業規模別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー