更新日: 2022.12.31 その他家計

ジェネリック医薬品は家計の味方! 「安さ」に不安を感じなくても良い理由

ジェネリック医薬品は家計の味方! 「安さ」に不安を感じなくても良い理由
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)より薬の値段が5割程度、あるいはそれ以上安くなる製品もあるため、各世帯において医療費の自己負担が抑えられます。しかし、「ジェネリック医薬品って節約できそうだけど、安いから不安……」と思われている方もいるかもしれません。
 
そこで本記事では、最初にジェネリック医薬品の概要とメリットを説明した後、日本での普及状況と、安心して使用できる理由をお伝えします。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ジェネリック医薬品の概要とメリット

厚生労働省によると、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に製造販売される医薬品」とされています。新薬と同じ有効成分が同じ量を含むだけではなく、効き目に関しても同等な医薬品です。
 
また、ジェネリック医薬品の大きなメリットとして、価格の安さが挙げられます。開発費用を抑えられるため低価格となっており、医療の質を落とすことなく、金銭的な負担を軽減できます。特に薬の服用が長期間、必要な場合に効果的でしょう。
 

ジェネリック医薬品の日本での普及

日本では、ジェネリック医薬品の普及状況に関して、徐々に使用割合が増えているものの、欧米にはまだ劣ります。厚生労働省によると、ジェネリック医薬品の数量シェア(2020年10月~2021年9月)に関して、日本が71%に止まっていることに対し、アメリカ96%、ドイツ90%と高い数値となっています。
 
ただし、ジェネリック医薬品の数量シェアの目標として、2023年度末までに全都道府県で80%以上という旨が「経済財政運営と改革の基本方針2021」で定められているため、今後普及率は伸びると予測できます。
 

ジェネリック医薬品は安くても安心

ジェネリック医薬品は安くても安全で効果があり、安心して使用できる医薬品です。
 
政府広報オンラインによると、ジェネリック医薬品のメリット・安全性・効果について、「先発医薬品と効き目や安全性が同等であることが証明されたものだけが、厚生労働大臣によって承認されます」と記されています。
 
また、厚生労働省の「ジェネリック医薬品Q&A」には、次の回答が公開されています。
 
「ジェネリック医薬品と先発医薬品とは、有効性や安全性について基本的に違いはありません」
 
「有効性及び安全性において先発医薬品と異なる影響を与えるような純度の低い粗悪な原薬による製剤が、ジェネリック医薬品として承認されることはありません」
 
さらに同Q&Aでは、「先発医薬品とジェネリック医薬品が同等であるならば、なぜジェネリック医薬品の薬価は安いのか。やはり、品質が劣るからではないのか」という質問に対して、「ジェネリック医薬品の薬価が安いのは、品質が劣るからではなく、 研究開発費等が先発医薬品ほどかからないためです」という回答が出されています。
 
このことから、ジェネリック医薬品は安全に利用できると分かります。新薬よりも安く手に入るため、節約効果につながるでしょう。
 

まとめ

本記事ではジェネリック医薬品の概要とメリット、日本での普及状況、安心して使用できる理由について解説しました。ジェネリック医薬品は安全性に問題がないうえに、新薬よりも安く利用できるため、家計の負担を軽くする効果が期待できます。
 

出典

厚生労働省 ジェネリックA2ポスター2016
厚生労働省 後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について 参考資料1 使用割合の目標と推移
厚生労働省 ジェネリックA4 3折ポスター
厚生労働省 ジェネリック医薬品への疑問に答えます~ジェネリック医薬品 Q&A~
政府広報オンライン 安心してご利用ください ジェネリック医薬品
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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