更新日: 2022.10.27 貯金

20代の約70%は貯金額100万円以下! 不安定な時代だからこそ持っておくべき「生活防衛費」とは?

20代の約70%は貯金額100万円以下! 不安定な時代だからこそ持っておくべき「生活防衛費」とは?
「20代の約70%が貯金額100万円以下」と聞いて、皆さんはどのように感じますか? 少ないと感じる人もいれば、自分もそうだと安心する人もいるのではないでしょうか。
 
今回は、20代のお金事情について、万が一に備える「生活防衛費」の観点からお伝えしていきます。ご自身の貯金額と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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万が一に備える「生活防衛費」

生活防衛費とは、「万が一」に備えて貯めておくお金のことです。
 
例えば、病気やけがはいつ起こるか分からず、病院にかかるためにはお金が必要です。コロナ禍の不景気で会社が倒産してしまえば、収入がなくなってしまい生活ができなくなってしまいます。
 
このような予測できない事態が起こっても対応できるように、生活防衛費が必要なのです。
 

貯金額と生活防衛費の違い

貯金額と生活防衛費はイコールではありません。
 
そもそも貯金とは、使う目的を持って貯めるお金のことです。「欲しいものがあって貯金する」「老後のために貯金する」など、使う目的がはっきりとしています。
 
一方で、生活防衛費は「万が一」が起こったときのために貯めるお金です。起こるかどうかは分かりませんが、起こってしまったときには大きく役立つお金です。この区別をよく理解しておきましょう。
 

20代でも生活防衛費は必要?

株式会社TRAVEL TIGERが2021年12月に発表した調査「コロナ禍における20代のお金・貯金事情」(調査対象:全国20~29歳の男女の就業者3000人)によると、20代の78%が貯金をしていますが、貯金額100万円以下である人は全体の68%という結果となっています。
 
さらに、貯金額50万円以下である人に絞ると全体の54%です。貯金額がそれほど多くない20代は、もし病気にかかってしまった場合、目的意識を持って貯めていた貯金を全て使わざるを得なくなってしまいます。
 
また、同調査によると20代の32%が、コロナ前後で年収に変化があったことが分かっています。
 
月収を比べると、コロナ前は平均24.6万円だったのに対し、調査時(2021年11月)は平均21.6万円です。コロナ禍での生活は不安定であり、収入が減ってしまうと以前のような生活は難しくなります。
 
20代は特に、これからライフスタイルも大きく変わっていく世代でもあるため、生活防衛費を貯められるようお金の使い方を見直していきましょう。
 

20代で必要な生活防衛費の金額は?

では、20代で必要な生活防衛費はいくらなのでしょうか?
 
子どもがいない生活であれば、生活費の3ヶ月が最低限必要であるといわれています。1人暮らしの場合、1ヶ月の生活費が15万円であれば45万円は必要ということです。2人暮らしの場合は1ヶ月の生活費がより高くなるため、その分生活防衛費も多く必要になります。
 
もしも子どもがいる生活であれば、生活費の6ヶ月が最低限必要となります。子どもの教育にかかる費用も考慮する必要があるからです。
 
おのおののライフスタイルに合わせて、必要な生活防衛費を貯めていきましょう。
 

まとめ

今回は、20代でも必要な「生活防衛費」についてお伝えしました。万が一のことはいつ起こるか分かりません。分からないからこそ、起こる前の今から必要金額を考えて備えておきましょう。
 

出典

株式会社TRAVEL TIGER 【コロナ禍のお金事情】20代の32%が「収入変化した」〜お金の使い道にも影響あり?〜

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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