更新日: 2022.10.27 家計の見直し

たばこの値上げは節約のチャンス? 家計へのメリットや保険料との関係

たばこの値上げは節約のチャンス? 家計へのメリットや保険料との関係
平成30年ごろから、段階的にたばこ税は増税が続けられてきました。直近では令和3年10月に加熱式たばこの税率が引き上げられました。これにより現在、加熱式たばこは1箱600円前後となっています。
 
喫煙者の人の中には、これまで禁煙にチャレンジしたものの、うまくいかなかったという人も少なくないでしょう。しかし、増税の影響でたばこ代が高くなっていることや、喫煙による健康への影響なども考慮し、これを機に改めて禁煙を始めてみませんか?
 
禁煙に成功すれば、一部の生命保険では保険料の割り引きが適用され、たばこ代の節約に加えて家計へのメリットも大きいです。
 
そこで今回は、禁煙による経済的なメリットについて紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

たばこ代の節約と健康のために禁煙を目指そう

冒頭でも触れましたが、現在、たばこの価格は1箱600円前後です。毎日1箱喫煙する場合、毎月のたばこ代は1.8万円ほどです。家計のうち1.8万円といえば、決して負担が軽いとはいえない金額です。
 
一方、喫煙者の人にとってたばこは嗜好(しこう)品のひとつのため、簡単には禁煙ができないことも考えられます。その場合は、せめて喫煙のペースを減らす「減煙」にチャレンジしてみましょう。
 

禁煙が難しい場合は減煙でも十分に節約効果は高い

禁煙が難しい場合、喫煙する本数を減らすことでも十分に経済的な効果はあります。
 
1日1箱だった喫煙を、2日で1箱に減らすだけで費用が半分で済みます。極端に喫煙本数を減らすと、禁煙や減煙がうまくいかないこともあるようです。そのため、自身にとって負担のない範囲で、長期的に少しずつ減煙する方法もおすすめです。
 

禁煙外来の積極的な活用も効果的

保険適用で禁煙外来を利用し、医師のサポートの元で禁煙する方法も効果的です。
 
一般的な費用の目安として、基本的に12週間の治療期間で、3割負担で2.5万円ほどが相場です。最初の費用はかかりますが、禁煙外来で効果があれば、その後はたばこ代がかからなくなるため経済的なメリットは大きいです。
 

禁煙で節約になるうえに対象の生命保険が安くなるメリットも

近年、非喫煙者向けに生命保険料の割引が適用される商品が販売されています。過去1年以上喫煙していないなど、保険会社が設けた基準を満たせば保険料割引が適用されます。
 
つまり現在喫煙者の人でも、これから禁煙を始めれば、先々の保険料の節約にもつながるということです。
 

非喫煙者なら保険料が安くなる生命保険とは

非喫煙者割引のある生命保険では、加入時に喫煙検査が必要です。喫煙検査とは、たばこに含まれるニコチン成分について、体内にどの程度摂取されているかを検査するものです。喫煙検査は、従来の紙たばこだけではなく加熱式たばこも対象です。
 
非喫煙者の保険料割引が適用された場合、保険料は3割前後安くなります。保険会社や保険商品によって差があるため、気になる商品があれば事前に保険料シミュレーションで確認しましょう。
 
生命保険料は、家計のうち固定費に含まれます。家計改善をする場合には、固定費の削減が鉄則です。つまり、禁煙に成功することでたばこ代も節約でき、保険料も割引になれば、家計収支にとって大きなメリットしかありません。
 

まとめ

たばこの値上がりは、喫煙者の人にとっては大きな問題です。禁煙することで節約にもなり、生命保険料の割引にもなります。
 
禁煙することで生活習慣病などのり患リスクの軽減も見込まれることから、将来的な医療費の節約にもつながります。
 
これらのことから、禁煙は家計にとって経済的な効果が高いといえます。禁煙することは容易ではないかもしれませんが、これを機にぜひチャレンジしてみませんか?
 

出典

財務省 たばこ税の見直しについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集