更新日: 2022.10.26 貯金

【50代で貯金100万円以下】老後に向けて資産を増やすためには何をすればいい?

【50代で貯金100万円以下】老後に向けて資産を増やすためには何をすればいい?
相応の年収がある50代の会社員であれば、投資などによる資産形成が一般的でしょう。株式投資、債券投資、不動産投資など、さまざまな選択肢があります。
 
しかしながら、それほど余裕がなく、貯金も少ない場合にはどうすればよいでしょうか?この記事では、貯金が100万円以下の50代の人が、老後に備えるための資産形成について考えていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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まず兼業・副業で収入をアップする

資産を増やすには投資が一般的ですが、まず元手となる種銭が必要です。
 
種銭を確保するには2つの方法があります。1つ目は支出を減らすことです。生活習慣を見直して、無駄な支出をカットします。2つ目は収入を増やすことです。現在の仕事の収入で投資に回す余裕資金が得られないのであれば、兼業・副業を始めましょう。
 
なお、厚生労働省や中小企業庁などの公的な文書では、兼業と副業の違いは明記されていません。一般的に、収入を得るために携わる「本業以外の仕事」と考えてよいでしょう。
 

政府も勧める兼業・副業

日本政府は「働き方改革」の一環として、政策的に兼業・副業を推奨しています。平成28年に設置された「働き方改革実現会議」の9つの検討項目の中に「兼業・副業などの柔軟な働き方」が入っているのです。
 
また、総務省統計局が公表している「平成29年度就業構造基本調査」によると、全就業者のうち副業をしている就業者は約268万人(4%)で、平成24年度の調査時に比べ0.4ポイント上昇し、副業を希望する就業者は約424 万人(6.4%)で、同じく平成24年度の調査時に比べて0.7ポイント上昇しています。
 
このような政策的な後押しもあって、多くの企業で兼業・副業がしやすい環境が整えられつつあります。
 

余裕ができたら貯蓄ではなく投資に

兼業・副業で収入を得ることができたら、そのまま投資に回しましょう。金融庁が整備した、少額から運用できる制度に「一般NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」などがあります。
 
これらの制度では、定期配当などの投資利益に対する税金が免除されます。NISA同士では併用できませんが、NISAとiDeCoは同時に利用可能です。まずは、このような少額投資から始めてみましょう。
 
もちろん、兼業・副業がうまくいって資金に余裕ができてくれば、さらに高い運用益が見込める投資に挑戦することもできます。なお、老後に向けた資産形成を考えると、貯蓄は効率がよくありません。というのは、金利が低いからです。
 
銀行の円預金金利は、2022年10月24日現在で普通預金金利が0.001%、定期預金金利が0.002%になっています。例えば、100万円を定期預金で10年間預けても、金利は200円にしかならないのです。
 

種銭を作って投資に回そう

人生100年時代といわれています。そう考えると50代はまだ半分です。この時点で貯蓄が少なくても、十分に改善できる可能性があります。支出を減らしながら、兼業・副業で収入をアップして、収益が上がったぶんを投資に回しましょう。
 
投資とは、お金にお金を稼いでもらう方法なので、老後の資産として最適です。今すぐに行動を起こすことをお勧めします。
 

出典

経済産業省 多様で柔軟な働き方
総務省統計局 平成29年就業構造基本調査 結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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