更新日: 2022.08.21 働き方
週休3日制は魅力的だけど、収入は落としたくない! 働く人たちのお金に対する意識
週休3日制を選択することで1日当たりの労働時間が長くなる(そのため給与は変わらない)こともあれば、総労働時間が減るため必然的に給与も減るなど、企業によって細かい制度は異なります。
働く人たちは、ずばり週休3日制についてどう感じているのでしょうか。ビッグローブ株式会社が発表した調査結果(※)を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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週休3日制が導入されたらどうする? 休みをとるか給与をとるか
この調査は、20~50代の男女1000名を対象に行われたもの。そのうちの有職者である583名は、週休3日制になったとして、労働時間の短縮と変わらぬ給与のどちらを優先したいと考えているのでしょうか。
5割強の人が、「給与が変わらず、月の所定労働時間も変わらない方を優先したい(1日当たりの勤務時間が長くなる)」と回答。「給与は減るが、月の所定労働時間が減る方を優先したい」という人は2割弱となりました。残りの3割弱の人は、どちらも優先したくないとのこと。
このことから、半数以上の人は週休3日制になっても収入は落としたくないと考えていることが分かります。その場合、1日当たりの労働時間は延びますが、それでも週に3日は完全に休めるというのはやはり魅力的ですよね。
仕事は4日で終わらせて、残りの3日は休日に。週休1日、2日では「たまった家事をやるだけで終わってしまった」「家族サービスで忙しく自分の時間が取れなかった」という人も、週休3日になることで自分の時間がしっかり確保できるようになるかもしれませんね。
今の職場の働きがいは? 収入は十分?
さて、世間の皆さんは今の自分の仕事をどう捉えているのでしょうか。
働きがいがあるかどうかについては、「そう思う」計がおよそ52%。「働きがいがないと思う」計はおよそ49%という、真っ二つに分かれる結果に。働きがいがないと感じながらも仕事を続けている人が、意外に多いことが分かります。
一方で、今の収入については「十分な収入を得ている」計が36%、「十分な収入を得ていない」計が64%と差が開きました。なかには逆に「手応えがないため働きがいはないけれど、収入は十分もらえている」という人もいるかもしれません。
仕事へのモチベーションが上がる大きな要因の一つは、自分の働きに見合った収入ではないでしょうか。やはり収入に満足がいかないと、日々の仕事に対する張り合いも生まれなさそうです。
出費が厳しい今、金銭的な社会貢献はむずかしい?
多くの人が今の収入が十分ではないと感じているなか、さまざまな要因により市場の物価は上がり続け円安も気になる状況に。こんな状態ではありますが、寄付などの社会貢献への意欲は変わらず保てるものなのでしょうか。
本調査によると、この3年以内に寄付をしたという人は、全体(1000名)のおよそ23%。年代別に見ると50代が28.8%でトップになっていますが、いずれの代も20%台の結果となっています。
このまま経済的に不安定な状況が続いたとしても寄付をしたいという人は、全体のおよそ35%でした。自分のことで精いっぱいで寄付に回せるお金がない……という人が7割近くという結果にはなったものの、この不安定な状況でも寄付などの社会貢献を続けたいと思っている人が3割強いるというのは心強いものですね。
今回の調査で、週休3日制になったとしても労働時間・収入ともに減らしたくないという人が多いということ、さらに今の収入が十分ではないと感じる人も多いということが分かりました。
物価上昇や円安が続く不安定な時期を抜けると、またこの考え方も変わってくるのでしょうか? 次回の調査にも注目したいですね。
出典
※ビッグローブ株式会社「お金に関する意識調査 第3弾」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部