FINANCIAL FIELD編集部
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執筆者の詳しい情報はこちら医師が転職する方法は、これまで医局からの紹介や知人の紹介がメインだったかもしれません。しかし、医師の働き方もライフスタイルの変化に伴い多様化しています。
本記事では、複数ある医師専用の転職サイトの中から「日経メディカルキャリア」について特徴や魅力を解説していきます。
「日経メディカルキャリアを利用してみたいので、サイトについて詳しく知りたい」、「日経メディカルキャリアを上手く活用して、転職活動を成功させたい」このように考える医師の方にぴったりの内容です。最後まで読んで、自身の転職活動に活かしてみてください。
目次
日経メディカルキャリアの特徴
まずは日経メディカルキャリアの基本情報や、サイトの利用者数などを解説していきます。日経メディカルキャリアとは、日経メディカルOnlineが運営している「医師求人専門の転職プラットフォーム」です。2023年で、立ち上げから10周年の節目を迎えました。
現職の医師はサイトを通して転職先を探すことができ、エージェント会社の求人原稿から医療機関が掲載している求人原稿まで、幅広く閲覧することができる会員制転職サイトです。
運営会社情報・利用者数・求人数について詳しく説明していきます。
運営会社情報
日経メディカルキャリアは、株式会社日経HRという会社が運営しているサイトです。求人サービスを中心にコンテンツ発信なども行っており、医師の転職に必要な知識・経験を多く保有しています。掲載されているのは常勤・非常勤・スポット勤務の3つがメインになっており、自由に求人検索をかけることができます。
図表1
メディア名 | 日経メディカルキャリア |
運営会社名 | 株式会社日経HR |
代表者 | 齋藤 惠 |
設立 | 1979年(昭和54年)3月1日 |
会社所在地 | 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-6-3 神田三菱ビル |
事業内容 | あらゆるメディア・手段を通して、
職業・仕事に関する情報流通の場を提供します。
求人情報サービス (特定募集情報等提供事業 届出受理番号:51-募-000152) 書籍・雑誌の発行 コンテンツ提供 人材紹介 (有料職業紹介事業 厚生労働大臣許可番号:13-ユ-301393) |
資本金 | 7000万円 |
利用者数
日経メディカルキャリアの会員数は、2023年11月現在で21万人以上です。厚生労働省が公表している日本国内における医師の数は、2020年の段階で33万9623人です。全体の医師数に対して、3分の2以上の医師に登録されているため、かなり多くの医師にアプローチすることができるプラットフォームであると言えます。
さらに、登録者の割合は、30~50代医師が81%、内科系医師が50%、一般病院勤務の医師が60%ということで病院側の求める即戦力も多く登録しているサイトになります。
また、日経メディカルキャリアにはスカウト機能がついています。スカウトの利用者数は2023年6月の時点で3500人いるため、転職活動を活発に行っている医師が存在していることも分かります。
コロナ禍においても「医師の求人掲載にかかる初期導入費を無料化する」といった施策を積極的に打つことで、着実に医師の信頼を得て会員数を伸ばしている求人メディアです。
転職求人数
掲載されている求人数は、2024年1月17日時点で2万6811件です。中でも新着求人が1万7804件掲載されている点が特徴的です。新しく募集している病院やクリニックの情報をいち早くチェックすることができるため、希望の転職先を見つけやすくなるでしょう。
また、サイトTOPには「病院クリニックNAVI」というページから実名で運営方針、理念、注力している分野・内容、業界や地域での立ち位置、歴史、環境などの特色を紹介しているページがあります。
このページで紹介されている病院は、求人表には収まらない特徴や特色・メッセージを掲載しているため、入社後のミスマッチを防ぐ意味でも効果的なサイト構成になっています。
取り扱い転職エージェント一覧
2024年1月時点で、日経メディカルキャリアが取り扱っている転職エージェントは45社で以下の通りです。
MWH HR Products株式会社
株式会社アソシエイツ・ジャパン
株式会社日本メディカルキャリア
株式会社メディカルインフォマティクス
株式会社マーキュリー
クラシス株式会社
株式会社メディカル・プリンシプル社
株式会社DNC
株式会社 CONNECT
レバレジーズメディカルケア株式会社
株式会社メディカルプラス
株式会社メディカルパレット
株式会社 D プラス
株式会社ドクターズナビゲーター
株式会社メディウェル
株式会社 CMEコンサルティング
アソート株式会社
株式会社SP&D
株式会社ライジングポイント
株式会社メディカルリソース
九州スタッフ株式会社
ABE株式会社
コォエル株式会社
株式会社ドクター・エージェント
株式会社エムステージ
株式会社MCS
ベストケア東京株式会社
シミックソリューションズ株式会社
株式会社PHP
日本メディカル株式会社
MRT株式会社
のぞみ株式会社
バイカル株式会社
株式会社マイナビ
メディカルインターフェース株式会社
プライマリー・アシスト株式会社
株式会社リクルートメディカルキャリア
株式会社フィデス
株式会社Stylish
株式会社相互美装
総合メディカル株式会社
株式会社スコール
株式会社エス・ケー・アイ
ビズネクスト株式会社
株式会社0
日経メディカルキャリアにぴったりの人
日経メディカルキャリアをぜひ利用してほしい医師は次の4つの考えがある方です。
●自分に合う転職先が分からない
●複数の選択肢から比較したい
●忙しくて転職活動に多くの時間が割けない
●確実に年収をアップさせたい
(1)自分に合う転職先が分からない医師
病院にするか、クリニックにするか、医療ステージを変えるかなど、医師には多くの選択肢があるため自分に合っている転職先をどのように選べばいいか迷うという方も多いでしょう。日経メディカルキャリアであれば「キャリアLabo」というページで、キャリアチェンジについての特集ページが組まれているため選択肢を広げることができたり、転職をサポートするコンサルタントとつながることができたり、自分の知識や経験だけではない意見を踏まえた転職活動が可能となります。
これまで気がつかなかった自分の本当の希望が見つかるケースや、最新の情勢を踏まえたアドバイスを受けることでより良い転職ができたケースなど成功事例がたくさんあります。
(2)複数の選択肢から比較したい医師
日経メディカルキャリアは圧倒的な求人数の多さが魅力です。サイトを活用すれば、多くの選択肢から転職先を選ぶことができ、比較検討したい方にはぴったりのサイトです。検索軸も豊富で、業務内容や医療機関区分、27の特長から選択項目を絞ることができます。自分に合った就職先を見つけるために、可能な限り多くの候補を比較して選びたいと思うのは当然のことでしょう。コンサルタントに相談して、まとめて応募するなど戦略的に選考を進めていくことができます。
(3)忙しくて転職活動に多くの時間が割けない医師
現職で医師をされている方の多くは日々多忙な生活を送っているかと思います。通常の職業と異なり、法定労働時間の上限を超えて働いているケースも多く、なかなか転職活動に時間を割けない、という悩みを多く聞きます。日経メディカルキャリアであれば、初回の登録作業こそ時間を割く必要がありますが、1つのサービスで複数のエージェントを利用できたり、「おまかせ問い合わせ」の機能で最大4社から希望条件に沿った求人を提案してもらえたりします。まるっと任せることができる便利なサービスなので、時間のない医師には魅力的なポイントです。
(4)確実に年収をアップさせたい医師
確実に年収を上げたいと考える方にも使いやすいサイトです。なぜなら、検索軸に「年収:〇〇万円以上」という項目があり希望年収を入力した上で探すことができるからです。どうしても今の年収をキープしたまま転職したい方や、これまで以上に伸ばしたい方におすすめです。またコンサルタントに相談することで、年収相場についても聞くことができます。自身のスキルやキャリアを踏まえて、どのくらい年収がもらえる可能性があるのか、サイトを通して知るだけでも良い機会となるでしょう。
日経メディカルキャリアの魅力
日経メディカルキャリアの魅力は、主に5つあります。
●圧倒的な求人数の多さ
●まとめて複数のサービスを利用できる
●スカウト機能がついている
●コンサルタントに相談できる
●スキマ時間もスマホアプリで仕事探しができる
圧倒的な求人数の多さ
1つ目の魅力は、「業界でもトップクラスの求人数を掲載している」点です。転職サイトの価値は、多くの求人を取り扱っているかどうかが重要なポイントとなります。日経メディカルキャリアには2万5000件以上の求人が掲載されており、45社以上の転職エージェントが常に新しい案件を獲得してくれている状態です。
図表2 【大手サイト別 掲載求人数/2023年時点】
日経メディカルキャリア | 2万5000件 |
エムスリーキャリアエージェント | 約1万5000件(常勤) |
民間医局 | 約1万5000件(常勤) |
リクルートドクターズキャリア | 2万件 |
常にフレッシュな求人を探すことができ、雇用形態や希望年収なども検索軸に含まれているため、自分の希望にあった就業先が見つけやすいというメリットがあります。
まとめて複数のサービスを利用できる
2つ目の魅力は、「1つのサイトでまとめて複数のサービスを利用できる」点です。自分で求人を探して応募することはもちろん、コンサルタントに相談するサービスやスカウトを受けて求人を見るサービスなどさまざまです。複数のエージェントサービスや転職サイトにアクセスする必要がなくなり、探す手間を省くことができます。
スカウト機能がついている
3つ目の魅力は、「スカウト機能」です。スカウト機能では自分が思ってもみなかった案件からもスカウトがくる可能性があるため、意外なマッチングを知ることができたり、自分が想定していたよりも、好条件の案件からスカウトがきて市場価値を計り直したりすることができます。スカウトが来るように以下の経歴などを細かく登録しておくことが重要です。
●診療科目
●専門医資格
●医師免許取得年
●現在の就業状況
●勤務先都道府県
●現在の年収
●希望条件
コンサルタントに相談できる
4つ目の魅力は、転職サイトとして求人を自ら探すだけではなく、多くの転職支援会社がいることで、「コンサルタントに相談しながら進めていける」点です。医師はもともと医局や知り合いから紹介してもらう転職がメインだった特殊な業界なので、サイトを利用して自ら転職活動をする作業に戸惑う方も多いかと思います。コンサルタントはそうした医師の転職を多くサポートしているので、市場動向や最新のトレンドについても教えてもらえる可能性があります。
相性の良いコンサルタントと出会うことができれば、二人三脚で転職活動を進めていける心強い味方となってくれるでしょう。
スキマ時間もスマホアプリで仕事探しができる
5つ目の魅力は「スマホアプリがある」点です。会員登録の際に、アプリも同時にダウンロードしましょう。現職の医師は多忙な方も多いかと思いますが、スキマ時間もアプリを使うことでサクサク仕事を探すことができます。操作性の高いアプリなので、サイトにアクセスして検索するよりも手間を省くことができ、忙しい医師の方におすすめです。
日経メディカルキャリアの欠点
日経メディカルキャリアを利用する上で、あらかじめ把握しておきたい気になるポイントも解説していきます。「そんなハズではなかった」とならないように、欠点についても理解した上でカバーしながら活用することがおすすめです。
●コンサルタントの質にばらつきがある
●求人情報の詳細が不足している
●人材紹介サービスは受けられない
コンサルタントの質にばらつきがある
1つ目の欠点はコンサルタントの質はどうしてもばらつきがあるという点です。相性の良いコンサルタントに出会うことができれば自身の転職活動に大きくプラスになったり、知らない知識・相場情報を元にポジティブな活動ができるかもしれません。
しかし、中には知識不足のスタッフや、やり取りのリズムが合わないなど相性の良くないコンサルタントもいます。この点に関しては、運が大きく左右してしまうため欠点と言えるでしょう。
求人情報の詳細が不足している
2つ目の欠点は、求人票の情報では詳細情報が不足していると感じるかもしれない点です。一般的に良い求人広告には、給与や勤務先のような募集条件にプラスして、どのような方に応募してもらいたいか、といった内面についての記載や職場の雰囲気などが詳しく記載されていることが多いです。
社風が合わなかった、求めていた人材と違った等、ミスマッチを防いだりする役割があります。しかし日経メディカルキャリアの求人票は最低限の求人情報を掲載することで全体の統一感を図っているため、少々物足りないと感じる人も多いかもしれません。
詳しい情報を知りたい場合は、コンサルタントに問い合わせる必要があります。
エージェントごとに登録する手間がかかる
3つ目の欠点は、多くの転職エージェントが入っている分、複数のサービスに登録しようと思うとそれぞれに登録作業が必要な点です。いくつか登録した方が、良い転職先と出会いやすく、複数案件に応募することで比較検討しやすくなるのですが、最初の登録作業を手間に感じてしまうかもしれません。
エージェントとのやり取りも2倍・3倍と増えていくので、自身の作業時間とバランスを見て登録を増やしていく必要があるでしょう。
日経メディカルキャリアで転職するポイント
日経メディカルキャリアで転職を成功させるポイントは3つあります。
●コンサルタントにしっかり相談する
●スマホアプリは必ずダウンロードする
●積極的に条件交渉を行ってもらう
コンサルタントにしっかり相談する
コンサルタントには、自身の悩みや転職理由など状況が分かるように細かく説明しましょう。コンサルタントも積極的に相談してくれる転職者には、踏み込んだアドバイスをしやすい可能性が高いです。自身の等身大の悩みや不安を相談したり、市場価値について素直に耳を傾けたり、希望条件をきちんと伝えたり、コミュニケーションを積極的に取ることで、有益な情報収集につながるでしょう。
また、これまでの経歴や実績については自分であらかじめまとめておくと良いかもしれません。過去の業務を振り返って、アピールできそうな部分を話せるように準備しておくと良いでしょう。
スマホアプリは必ずダウンロードする
スマホアプリは必ずダウンロードしましょう。操作性が高いだけではなく通知機能をオンにしておくことで、自分に適した求人のプッシュ通知を素早く受け取ることができます。特に人気の高い案件はすぐに充足してしまう可能性が高いです。スピード感を持って転職活動をするためにもアプリを上手に活用することが重要です。
積極的に条件交渉を行う
転職する際の条件として「収入を増やしたい」と希望する方も多いと思います。もし転職によって得たい希望年収があるなら、コンサルタントに事前に伝えておきましょう。どのように自身をアピールすれば、効果的に条件交渉ができるか、アドバイスを受けておくことも重要です。さらに複数の選考を同時に進められれば、条件交渉をしやすくなります。コンサルタントの交渉スキルにも寄りますが、希望年収で転職できるよう条件交渉を行うことで、理想の転職に近づけることができるでしょう。
日経メディカルキャリアの登録方法
日経メディカルキャリアを実際に使ってみたいと思ったら、さっそく会員登録して求人を探してみましょう。登録までの手順は次の通りです。
1.「会員登録をする」をクリック
2.基本情報を入力
3.仮登録完了
4.医師資格の確認
5.本登録完了
日経メディカルキャリアの評判
日経メディカルキャリアの評判が気になる方もいると思います。実際に利用している医師から、どのような意見が出ているのか見てみましょう。ポジティブな意見とネガティブな意見についてそれぞれ紹介します、利用する前に、参考にしてみてください。
ポジティブな口コミ
日経メディカルキャリアのポジティブな口コミとして、「全体的にしっかりしている」、「コンサルタントの対応もしっかりしており、提案案件の数もそこそこあった」、「他社サイトでは見かけない求人も出ており、他社との併用して利用するのもおすすめ」といった声が上げっています。日経メディカルキャリアの魅力である求人数の多さが、提案案件数の多さに表れています。中でも独占案件のように、他社サイトにはない案件が見つかる点は大きく評価されています。
また、「日経メディカル Onlineの利用者であれば、検索画面まで追加登録なく進めるのも魅力」とも言えわれており、サイトやアプリの導線がスムーズである点は多忙な医師にとって就業先の探しやすさにつながっています。
検索画面で曜日の絞り込みはできないのですが、フリーワード欄に曜日入力をすることでカバーするなどの工夫しながら使っているユーザーもいるため、参考にしてみてください。
ネガティブな口コミ
一方でネガティブな口コミも散見されており、たとえば「コンサルタントの対応も悪く、提案案件数も少ない。また提案された案件の魅力もほとんどない」といった声や「転職後のサポートが何もなかった」、「(アプリを)インストールすれば便利と言うからインストールしたものの、更新に時間がかかったり、更新されなかったり、不便。」といった不満が挙げられます。コンサルタントの質に関しては運や相性が大きく左右する点にもなるため、本記事でも紹介したように慎重な見極めが必要です。良いコンサルタントも登録されているため、いくつかのエージェントに登録して比較すると良いでしょう。
また、転職後のサポートは期待できないサイトかもしれません。あくまでも求人案件を探して転職するというところがゴールに設定されたプラットフォームなので、転職後のサポートが欲しいと思う方は、人材紹介サービスなど別のサービスを併用して活用するのがおすすめです。
アプリについては口コミを元に操作性が改善されていたり、更新頻度の向上が見られます。Webサイトよりも反応が早く、サクサク使えるという声もあるので実際に利用してみて判断してみることが良いでしょう。
まとめ
日経メディカルキャリアは、多くの転職エージェントサービスの集合プラットフォームとして利用者数・求人数ともに日本最大級の規模を誇ります。転職市場における自身の市場価値を正しく把握し、年収アップの転職をしたいと思っている医師の方にはぴったりのサイトです。本記事では、サイトの魅力的な部分だけではなく気になる欠点や注意点もあわせて紹介しているので、事前に把握しておくことで上手く対処しながら活用してみてください。
転職活動をする上で、コンサルタントとの相性は重要になりますので、自分と相性はいいのか確認しつつ、協力しあうことで良い結果につなげやすくなります。
もし日経メディカルキャリアを活用して転職をしてみたいと思った方は、さっそく登録してみてください。
出典
日経HR 会社概要厚生労働省 令和2(2020)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
日経メディカルキャリア
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部