FINANCIAL FIELD編集部
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執筆者の詳しい情報はこちら本記事では北海道における医師転職におすすめのサイトを10社紹介します。北海道の案件がどのくらい掲載されているかはもちろんですが、北海道ならではのサイトの特徴や選び方についても解説しています。
「はじめて転職活動をするのでどのサイトを選べば良いか分からない」 「転職を考えているから、北海道の医師転職についてトレンドが知りたい」
このようなお悩みをお持ちの方に読んでいただきたい内容です。
最後まで読んで、気になるサイトにはぜひ登録してみてください。
北海道ならではの特徴として事前に把握しておきましょう。
北海道にある医療機関の数は3966ヶ所で、東京の1万5190ヶ所と比較すると3分の1程度しかありません。医療機関の総数が少なければ、当然専門性の高い案件の数も少なくなってしまいます。専門性の高い案件を探したい場合は複数サイトへの登録はもちろん、こまめにサイトをチェックしておくことが重要です。
もともと北海道に住んでいる方ならイメージしやすいかもしれませんが、Iターンなどで移住を決める方であれば土地勘がつかめない可能性があります。車での移動は必須となる場所も多く、通勤に大きく時間を取られるケースもあるため、なるべく居住地から近いエリアで検索するのがおすすめです。
自然の多さやのびのびとした環境などが魅力的とされており、北海道の求人案件には「赴任手当」や「引っ越し手当」が支給されるものも多く存在します。
医師はこれまで、残業時間に規制がなかったこともあり過剰労働が問題視されていました。しかし新しい人材の囲い込みや、結婚や出産後のライフスタイルの変化に伴う離職を防ぐためにも長く安心して働ける職場作り・環境整備が急がれています。
まずは有効求人倍率・医師数・年収相場を踏まえて最新のトレンドを押さえましょう。
さらに、令和5年10月における「医師・薬剤師」の求人倍率は2.26倍となっており、多くの医療機関で医師不足が嘆かれています。
特に紋別市や根室市では求人倍率が2倍を超えている状態で、エリアによっては人手不足が加速しています。札幌市に求人が集中していることも他エリアの過疎化を招く要因となっており、地方の人材獲得は道内の大きな課題となっています。
図表2 ※北海道 北海道医師確保計画(R2年度~R5年度)第2 北海道の医師数等の現状
また、医師の平均年齢は51.1歳で、全国平均の49.9歳を上回る結果となっています。男女比は図表3の通りです。
図表3 北海道 北海道医師確保計画(R2年度~R5年度)第2 北海道の医師数等の現状
2018年までの10年間で女性医師の比率が上がって来ており、医大への入学生の3割ほどが女性を占めるなど、全国平均よりも女性が活躍しているエリアと言えるでしょう。
ただし地域差があるのが現状で、札幌市内の給与相場は全国平均と大きく変わらないものの地方にいけばいくほど好条件を打ち出して募集をかけています。募集難易度が高いからこそ、提示年収を上げて人材確保に奔走しているエリアが多いのが実情です。
北海道専門の転職サイトは少なく、大手になればなるほど全国規模のサイトが多いです。その中でも北海道の案件がたくさんあるサイトを選ぶことで、比較しながら応募先を探すことができます。
また、求人数が多いということはそれだけエリアの医療機関に精通していたり、現地の情報を多く持っていたりする可能性があります。サイト全体の求人数ではなく、北海道の求人数をチェックして選ぶようにしましょう。
公募のみのサイトもありますが、転職経験の浅い方は、まずはエージェントサービスがついているものを選ぶのがおすすめです。
仕組みとしては、サイトに会員登録したら自動的にコンサルタントが振り分けられるサイトもあれば、自分で登録しなければならないサイトもあるため、登録時に確認しましょう。
エージェントサービスを使う場合であっても、コンサルタントが実際の医療機関に訪問したことがあったり、エリアの情報に詳しかったりするだけでも得られる情報の鮮度が異なります。
求人票を見るだけでは分からない内部情報を知るには、現地に拠点を構える転職サイトの方がおすすめでしょう。
ただし、このサイトを使えば必ず転職が成功するというものはありません。希望の転職先とマッチできるよう、「気になる」と感じた転職サイトは積極的にいくつか登録してみてください。
北海道の求人は常勤で730件(2024年1月10日現在)あり、非公開求人は1241件です。年収1800万円を超える案件も213件あります。エージェントサービスを利用することもでき、優秀なコンサルタントが多いことも評判です。
また常勤だけではなく非常勤やスポット案件も豊富に揃えているため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応しやすいサイトと言えるでしょう。
図表4 <会社概要>
マイナビDOCTOR 公式サイトを基に作成
満足度が高い理由は、求人の多さだけではなく医療機関の実情を教えてもらえたり、独占非公開求人を紹介してもらえたりといった転職のプロだからこそ提供できるサービスレベルの高さにあります。
同社の北海道の求人は1076件(2024年1月10日現在)あり、そのうち新着求人は191件です。求人数が最も多いのは函館市で、札幌市西区、旭川市と続きます。約半数の求人は非公開求人になるため、詳しい情報が知りたい方は会員登録してみましょう。
図表5 <会社概要>
医師転職ドットコム 公式サイトを基に作成
特に無駄のないやり取りやスピーディなレスポンスが魅力で、内定までのスピードがことは、多忙な医師にとって大きなメリットとなるでしょう。
北海道の求人は常勤で684件(2024年1月10日現在)あり、非常勤案件も135件あります。年収1800万円を超える案件は384件保有していることを踏まえると、他のサイトよりも好条件案件を多く抱えていることも分かります。
図表6 <会社概要>
リクルートドクターズキャリア 公式サイトを基に作成
北海道の求人に関しても常勤で3577件(2024年1月10日現在)あり、非常勤の案件も573件と非常に豊富にあります。エージェントサービスも利用でき、プロフィールを登録しておくだけでオファーの受け取りが可能です。
北海道はもともと求人数が少ない傾向にあるため、「MedPeer Career」に登録しておくと選択肢を増やしやすくなるでしょう。
図表7 <会社概要>
MedPeerキャリア 公式サイトを基に作成
転職成功者からの声によると、「医局の息のかからない転職先を見つけることができた」、「見知らぬ土地への転職であっても丁寧にサポートしてもらえた」といった満足度の高さが特徴的です。
掲載されている北海道の求人は常勤で1212件(2024年1月10日現在)あり、高給とされている案件も264件あります。医療業界に精通しているコンサルタントにサポートしてもらいつつキャリアアップを目指したい方にも適した媒体です。
図表8 <会社概要>
JMC医師転職支援サービス 公式サイトを基に作成
北海道の求人は常勤で1764件(2024年1月10日現在)あり、非常勤案件は34件掲載されています。何よりも北海道に詳しく土地勘もあり、内部の情報取得スピードが早いコンサルタントに転職をサポートしてもらえます。
同社ではサービスの一環として「開業支援」も行っています。転職だけではなく開業という選択肢も踏まえて幅広いキャリア相談ができる点も大きな魅力です。
図表9 <会社概要>
株式会社キャリア・フォース 公式サイトを基に作成
国内でも最大級の求人数を保有している点が特徴で、49社ものエージェントサービスを抱えている大型の求人プラットフォームです。
北海道の求人は常勤で1067件(2024年1月10日現在)あり、年収1800万円を超える案件も817件あります。半数以上が好条件の高収入案件となるため、収入に不満がある医師にも使いやすいでしょう。
図表10 <会社概要>
日経メディカルキャリア 公式サイトを基に作成
現在、北海道の求人は常勤で736件(2024年1月10日現在)あり、シンプルで見やすい求人サイト構成になっています。札幌から遠い郊外のエリアになればなるほど好条件の募集が多く、高収入案件も散見されます。
エージェントサービスを通して、自身の希望にマッチした案件を紹介してもらえるので、気になる方は登録してみてください。
図表11
M3キャリアエージェント 公式サイトを基に作成
また研修医からベテランまで、全ての医師をサポートする体制が整っており、「はじめて転職する」という方の強い味方となるでしょう。
現在、北海道の求人は常勤で794件(2023年1月10日現在)あり、年収1800万円を超える案件は8割近い、631件もあります。常にフレッシュな求人票が更新されているので、こまめにチェックしてみてください。
図表12 <会社概要>
民間医局 公式サイトを基に作成
たとえば「どうしても今回の転職で給与を上げたい」という思いがあった場合、コンサルタントに年収交渉をしてもらうことも可能です。また、医療機関側としても他者からの意見を踏まえて合否を判断したい場合もあります。
コンサルタントが転職者自身の魅力を理解することができれば、医療機関にもプッシュしてもらえる可能性があります。
登録されているプロフィールや職務経歴を踏まえたスカウトになるため、マッチングする可能性が上がるだけではなく、自分がどういった機関からニーズがあるのかを把握することができます。
会員登録の情報がスカスカの状態では、上手くスカウトを活用できません。もしあまりスカウトが来ない方は、コンサルタントにアドバイスをもらいながら書き直すと良いでしょう。
転職活動では、1社に絞って選考を進めてしまうよりも複数機関を併行させるほうが内定の確率を上げられます。また、知り合いの紹介等で転職する場合は比較対象がないため、本当に自分にマッチしているのか判断できません。
条件を絞ったり緩和させたりしながら求人を探し、まとめて応募できる点は医師転職サイトの大きな魅力です。
「いちいちコンサルタントを挟みたくない」と考える方は、公募を受け付けているサイトもあるため、自身で直接応募するようにしましょう。
もし担当のコンサルタントに違和感を抱いたり、相性が良くないと感じたりしたときは、担当者の変更をお願いしてみるとよいでしょう。
もし、応募先を増やしたい場合はMUST条件をWANT条件にずらせないか考えてみます。たとえば「札幌で絶対に働きたい」と思っていたとしても、「年収が500万円増えるなら、札幌以外のエリアでもいいかも」と思うことがあるかもしれません。良い転職先と出会うためには条件を絞り過ぎず、柔軟に考えながら探すことが重要です。
しかし転職活動は基本的に能動的に情報を取得したり、応募したりすることが重要です。届いているスカウトなどを通して自分のニーズを把握し、その上で自分から紹介を依頼し、応募するようにしましょう。
事前に情報収集を行うことで、入社後のミスマッチを減らせるだけではなく、面接時の動機付けや意欲の高さをアピールしやすくなります。ホームページなどで理念を理解するだけでなく学会の発表や所属している医師の特徴なども詳しく調べておくのがおすすめです。
とにかく案件が多いサイトもあれば、北海道に支店がある現地情報に詳しいサイトもあります。それぞれの良いところを組み合わせて利用することで、転職を成功へと近づけることができます。
特に求人案件が多いのは、「MedPeer Career」や「メディカルジョブ北海道」です。大手ならではの安心感がほしい場合は「マイナビDOCTOR」や「リクルートドクターズキャリア」などがおすすめでしょう。
「転職したいけど踏み切れない」と悩んでいる方は、医師転職サイトからエージェントサービスを利用してみてください。キャリアの見直しや転職市場のトレンドを踏まえてプロのコンサルタントからアドバイスをもらえます。
病院経営事例集 医師の4割が都道府県またぐ転居に前向き―医師455人アンケートvol.2
JMAP 地域医療情報システム 地域別統計 北海道
厚生労働省 北海道労働局 職種別、求人・求職・賃金状況
厚生労働省 北海道労働局 第3表 安定所別月間有効求人倍率の推移(常用計)
北海道 北海道医師確保計画(R2年度~R5年度)第2 北海道の医師数等
マイナビDOCTOR
医師転職ドットコム
リクルートドクターズキャリア
MedPeer Career
日本メディカルコネクション株式会社 JMC医師転職支援サービス
株式会社キャリア・フォース メディカルジョブ北海道
日経メディカルキャリア
M3キャリアエージェント
民間医局
「はじめて転職活動をするのでどのサイトを選べば良いか分からない」 「転職を考えているから、北海道の医師転職についてトレンドが知りたい」
このようなお悩みをお持ちの方に読んでいただきたい内容です。
最後まで読んで、気になるサイトにはぜひ登録してみてください。
目次
北海道における医師転職サイトの特徴
日本で最も北に位置する北海道は、大きな敷地とたくさんの自然が魅力的なエリアです。北海道における医師の転職サイトには次のような特徴があります。
(1)専門的な求人案件が少ない
(2)募集エリアが限定される
(3)転居先として人気が高い
北海道ならではの特徴として事前に把握しておきましょう。
(1)専門的な求人案件が少ない
北海道に限らず地方より都心のほうがより専門性に優れた案件が多い傾向にあります。求人数そのものが多い上に、医療機関の数も都心の方が多いためです。北海道にある医療機関の数は3966ヶ所で、東京の1万5190ヶ所と比較すると3分の1程度しかありません。医療機関の総数が少なければ、当然専門性の高い案件の数も少なくなってしまいます。専門性の高い案件を探したい場合は複数サイトへの登録はもちろん、こまめにサイトをチェックしておくことが重要です。
(2)募集エリアが限定される
北海道は非常に領土の広いエリアです。募集している案件に対して、勤務可能な範囲が限定されるため、最初からエリアを絞って求人を探すようにしましょう。多くの案件は札幌市に集中していて、全体の4割を占めます。もともと北海道に住んでいる方ならイメージしやすいかもしれませんが、Iターンなどで移住を決める方であれば土地勘がつかめない可能性があります。車での移動は必須となる場所も多く、通勤に大きく時間を取られるケースもあるため、なるべく居住地から近いエリアで検索するのがおすすめです。
(3)転居先として人気が高い
実は北海道は他の都道府県に住んでいる医師からの人気が高いエリアです。「m3.com」に登録している医師へのアンケートによると、働いてみたい都道府県ランキングの2位に北海道がランクインしています。自然の多さやのびのびとした環境などが魅力的とされており、北海道の求人案件には「赴任手当」や「引っ越し手当」が支給されるものも多く存在します。
医師の転職トレンドについて
北海道における医師の転職トレンドについて3つの観点で解説していきます。北海道では現在医師不足から働き方改革に取り組む動きが活発です。「医師の働き方改革」についてのセミナーの開催や、医業経営コンサルタントと社会保険労務士に無料相談することも可能です。医師はこれまで、残業時間に規制がなかったこともあり過剰労働が問題視されていました。しかし新しい人材の囲い込みや、結婚や出産後のライフスタイルの変化に伴う離職を防ぐためにも長く安心して働ける職場作り・環境整備が急がれています。
まずは有効求人倍率・医師数・年収相場を踏まえて最新のトレンドを押さえましょう。
有効求人倍率
北海道全体の有効求人倍率は、令和4年の時点で 1.09倍です。2020年以降のコロナ禍で2年ほど倍率が下がったものの再び上がっている状態です。さらに、令和5年10月における「医師・薬剤師」の求人倍率は2.26倍となっており、多くの医療機関で医師不足が嘆かれています。
特に紋別市や根室市では求人倍率が2倍を超えている状態で、エリアによっては人手不足が加速しています。札幌市に求人が集中していることも他エリアの過疎化を招く要因となっており、地方の人材獲得は道内の大きな課題となっています。
北海道の医師数
北海道の医師は以下のグラフの通り、年々増加傾向にあります。「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると2018年には1万2848人の医師が存在しています。この多さは全国7位で、たくさんの医師が従事するエリアであることが分かります。図表2 ※北海道 北海道医師確保計画(R2年度~R5年度)第2 北海道の医師数等の現状
また、医師の平均年齢は51.1歳で、全国平均の49.9歳を上回る結果となっています。男女比は図表3の通りです。
図表3 北海道 北海道医師確保計画(R2年度~R5年度)第2 北海道の医師数等の現状
2018年までの10年間で女性医師の比率が上がって来ており、医大への入学生の3割ほどが女性を占めるなど、全国平均よりも女性が活躍しているエリアと言えるでしょう。
北海道の年収相場
厚生労働省が2019年に実施した「賃金構造基本統計調査」によると、北海道の医師の平均年収は約973万円です。全国平均よりも高水準となっており、比較的良い条件の求人募集が多いです。ただし地域差があるのが現状で、札幌市内の給与相場は全国平均と大きく変わらないものの地方にいけばいくほど好条件を打ち出して募集をかけています。募集難易度が高いからこそ、提示年収を上げて人材確保に奔走しているエリアが多いのが実情です。
北海道で医師転職サイトを選ぶポイント
北海道で医師転職サイトを選ぶ際のポイントは3つあります。素早く希望の転職先と出会うために、意識してみてください。
・北海道の求人数が多いサイトを選ぶ
・エージェントサービスがついているものを選ぶ
・北海道に拠点がある会社のサイトを選ぶ
北海道の求人数が多いサイトを選ぶ
1つ目のポイントは、勤務先が北海道にある求人をできるだけ多く掲載している転職サイトを選ぶことです。北海道専門の転職サイトは少なく、大手になればなるほど全国規模のサイトが多いです。その中でも北海道の案件がたくさんあるサイトを選ぶことで、比較しながら応募先を探すことができます。
また、求人数が多いということはそれだけエリアの医療機関に精通していたり、現地の情報を多く持っていたりする可能性があります。サイト全体の求人数ではなく、北海道の求人数をチェックして選ぶようにしましょう。
エージェントサービスがついているものを選ぶ
2つ目のポイントは、エージェントサービスがついている医師転職サイトを選ぶことです。エージェントサービスは担当のコンサルタントと一緒に転職活動を進めることができるため、普段多忙になることが多い医師にとって力強い味方となるでしょう。公募のみのサイトもありますが、転職経験の浅い方は、まずはエージェントサービスがついているものを選ぶのがおすすめです。
仕組みとしては、サイトに会員登録したら自動的にコンサルタントが振り分けられるサイトもあれば、自分で登録しなければならないサイトもあるため、登録時に確認しましょう。
北海道に拠点がある会社のサイトを選ぶ
3つ目のポイントは、運営会社の拠点が北海道にあるかチェックすることです。ネット社会でどこにいても情報取得ができる時代となりましたが、やはり現地ならではの文化や雰囲気は現地にいなければ分からないこともあります。エージェントサービスを使う場合であっても、コンサルタントが実際の医療機関に訪問したことがあったり、エリアの情報に詳しかったりするだけでも得られる情報の鮮度が異なります。
求人票を見るだけでは分からない内部情報を知るには、現地に拠点を構える転職サイトの方がおすすめでしょう。
医師転職サイト9選を紹介
北海道でおすすめの医師転職サイトを9社紹介します。ただし、このサイトを使えば必ず転職が成功するというものはありません。希望の転職先とマッチできるよう、「気になる」と感じた転職サイトは積極的にいくつか登録してみてください。
マイナビDOCTOR
「マイナビDOCTOR」は、株式会社マイナビが手がける医師専用の転職サイトです。同社は新卒採用から中途採用、アルバイト採用まで幅広く手がけていることもあり、認知度も高くユーザー数・求人数ともに多数存在しています。北海道の求人は常勤で730件(2024年1月10日現在)あり、非公開求人は1241件です。年収1800万円を超える案件も213件あります。エージェントサービスを利用することもでき、優秀なコンサルタントが多いことも評判です。
また常勤だけではなく非常勤やスポット案件も豊富に揃えているため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応しやすいサイトと言えるでしょう。
図表4 <会社概要>
運営会社 | 株式会社マイナビ(Mynavi Corporation) |
所在地 | 東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 |
資本金 | 21億210万円 |
設立 | 昭和48年(1973年)8月15日 |
代表 | 代表取締役 社長執行役員 土屋芳明 |
拠点数 | 13ヵ所 |
HP | https://doctor.mynavi.jp/ |
医師転職ドットコム
株式会社メディウェルが運営している「医師転職ドットコム」は、顧客満足度が94%(※2023年8月 常勤医師満足度アンケート/自社調べ)の医師転職サイトです。満足度が高い理由は、求人の多さだけではなく医療機関の実情を教えてもらえたり、独占非公開求人を紹介してもらえたりといった転職のプロだからこそ提供できるサービスレベルの高さにあります。
同社の北海道の求人は1076件(2024年1月10日現在)あり、そのうち新着求人は191件です。求人数が最も多いのは函館市で、札幌市西区、旭川市と続きます。約半数の求人は非公開求人になるため、詳しい情報が知りたい方は会員登録してみましょう。
図表5 <会社概要>
運営会社 | 株式会社メディウェル |
所在地 | 札幌市中央区北1条西5丁目2番地 興銀ビル9F |
資本金 | 2億850万円 |
設立 | 1996年2月 |
代表 | 代表取締役 中村知廣 |
拠点数 | 7拠点 |
HP | https://www.dr-10.com/ |
リクルートドクターズキャリア
リクルートブランドの医師転職サイトが、「リクルートドクターズキャリア」です。全国に案件を広く持ち、レベルの高いエージェントサービスが魅力のサイトです。特に無駄のないやり取りやスピーディなレスポンスが魅力で、内定までのスピードがことは、多忙な医師にとって大きなメリットとなるでしょう。
北海道の求人は常勤で684件(2024年1月10日現在)あり、非常勤案件も135件あります。年収1800万円を超える案件は384件保有していることを踏まえると、他のサイトよりも好条件案件を多く抱えていることも分かります。
図表6 <会社概要>
運営会社 | 株式会社リクルートメディカルキャリア |
所在地 | 東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル |
資本金 | 4500万円(株式会社リクルート100%出資) |
設立 | 1979年9月 |
代表 | 髙﨑透 |
拠点数 | 4拠点 |
HP | https://www.recruit-dc.co.jp/ |
MedPeer Career
「MedPeer Career」は、業界でも最大級を誇る求人案件を保有している医師転職サイトです。「とにかくたくさんの求人を比較したい」と考える医師にはぴったりです。北海道の求人に関しても常勤で3577件(2024年1月10日現在)あり、非常勤の案件も573件と非常に豊富にあります。エージェントサービスも利用でき、プロフィールを登録しておくだけでオファーの受け取りが可能です。
北海道はもともと求人数が少ない傾向にあるため、「MedPeer Career」に登録しておくと選択肢を増やしやすくなるでしょう。
図表7 <会社概要>
運営会社 | メドピア株式会社 |
所在地 | 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア9階 |
資本金 | 22億4400万円 |
設立 | 2004年12月 |
代表 | 代表取締役社長 CEO石見陽(医師・医学博士) |
拠点数 | 1拠点(グループ会社 7社有) |
HP | https://career.medpeer.jp/ |
JMC医師転職支援サービス
日本メディカルコネクション株式会社が運営している医師転職サイトが「JMC医師転職支援サービス」です。経験豊富なエージェントしか採用していないといった特徴があります。転職成功者からの声によると、「医局の息のかからない転職先を見つけることができた」、「見知らぬ土地への転職であっても丁寧にサポートしてもらえた」といった満足度の高さが特徴的です。
掲載されている北海道の求人は常勤で1212件(2024年1月10日現在)あり、高給とされている案件も264件あります。医療業界に精通しているコンサルタントにサポートしてもらいつつキャリアアップを目指したい方にも適した媒体です。
図表8 <会社概要>
運営会社 | 日本メディカルコネクション株式会社 |
所在地 | 東京都千代田区一番町13-2 |
資本金 | 6000万円(資本準備金含む) |
設立 | 2010年5月 |
代表 | 馬場直樹 |
拠点数 | 2拠点 |
HP | https://dr-ar-navi.jp/ |
メディカルジョブ北海道
「メディカルジョブ北海道」は、北海道に本社を持つ株式会社キャリア・フォースが提供している医師転職サイトです。北海道に特化しているサイトなので、勤務地検索なども細かくしやすく、希望条件に沿った案件を見つけやすいシンプルなサイト構成になっています。北海道の求人は常勤で1764件(2024年1月10日現在)あり、非常勤案件は34件掲載されています。何よりも北海道に詳しく土地勘もあり、内部の情報取得スピードが早いコンサルタントに転職をサポートしてもらえます。
同社ではサービスの一環として「開業支援」も行っています。転職だけではなく開業という選択肢も踏まえて幅広いキャリア相談ができる点も大きな魅力です。
図表9 <会社概要>
運営会社 | 株式会社キャリア・フォース |
所在地 | 北海道札幌市北区北7条西4丁目17-1トーカン札幌駅前ビル5F |
資本金 | 1800万円 |
設立 | 平成14年8月2日 |
代表 | 菊田等 |
拠点数 | 1拠点 |
HP | https://www.medicaljob-hokkaido.jp/ |
日経メディカルキャリア
「日経メディカルキャリア」は、株式会社日経HRが運営している医師転職サイトです。2023年で10周年を迎えており、転職サイトだけではなく、業界の最新情報や役に立つコラム「日経メディカル Online」なども提供しています。国内でも最大級の求人数を保有している点が特徴で、49社ものエージェントサービスを抱えている大型の求人プラットフォームです。
北海道の求人は常勤で1067件(2024年1月10日現在)あり、年収1800万円を超える案件も817件あります。半数以上が好条件の高収入案件となるため、収入に不満がある医師にも使いやすいでしょう。
図表10 <会社概要>
運営会社 | 株式会社日経HR |
所在地 | 東京都千代田区神田鍛冶町3-6-3 神田三菱ビル |
資本金 | 7000万円 |
設立 | 1979年(昭和54年)3月1日 |
代表 | 代表取締役社長 齋藤惠 |
拠点数 | 1拠点 |
HP | https://medical-career.nikkeihr.co.jp/ |
M3キャリアエージェント
エムスリーキャリア株式会社が提供している医師転職サイトが「M3キャリアエージェント」です。同社は他にも「m3.com CAREER」という求人サイトや薬剤師・麻酔医師専用の転職サイトなど、多岐に渡る人材支援サービスを展開しています。現在、北海道の求人は常勤で736件(2024年1月10日現在)あり、シンプルで見やすい求人サイト構成になっています。札幌から遠い郊外のエリアになればなるほど好条件の募集が多く、高収入案件も散見されます。
エージェントサービスを通して、自身の希望にマッチした案件を紹介してもらえるので、気になる方は登録してみてください。
図表11
運営会社 | エムスリーキャリア株式会社(M3 Career, Inc.) |
所在地 | 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス |
資本金 | 1億円 |
設立 | 2009年12月 |
代表 | 沼倉敏樹 |
拠点数 | 2拠点 |
HP | https://agent.m3.com/ |
民間医局
「民間医局」は全国17拠点に支店を置く株式会社メディカル・プリンシプル社が提供している医師転職サイトです。拠点数が多いこともあり、最新情報のスピードや鮮度は他のサイトと比較しても群を抜いています。また研修医からベテランまで、全ての医師をサポートする体制が整っており、「はじめて転職する」という方の強い味方となるでしょう。
現在、北海道の求人は常勤で794件(2023年1月10日現在)あり、年収1800万円を超える案件は8割近い、631件もあります。常にフレッシュな求人票が更新されているので、こまめにチェックしてみてください。
図表12 <会社概要>
運営会社 | 株式会社メディカル・プリンシプル社 |
所在地 | 東京都港区新橋4-1-1 新虎通りCORE |
資本金 | 3297万5000円 |
設立 | 1997年1月29日 |
代表 | 代表取締役社長 由良芳從 |
拠点数 | 17拠点 |
HP | https://www.doctor-agent.com/ |
医師転職サイトを使う際の魅力
医師転職サイトを使う魅力はいくつかありますが、代表的なメリットは次の3つです。
・コンサルタントに転職支援をしてもらえる
・スカウト機能を活用できる
・案件を比較しながら転職活動を進められる
コンサルタントに転職支援をしてもらえる
医師転職サイトを使えばコンサルタントからの転職支援が期待できます。コンサルタントに依頼できるのは、案件の紹介だけではなく、面接練習・書類添削・面接のフィードバック・条件交渉など多岐に渡ります。たとえば「どうしても今回の転職で給与を上げたい」という思いがあった場合、コンサルタントに年収交渉をしてもらうことも可能です。また、医療機関側としても他者からの意見を踏まえて合否を判断したい場合もあります。
コンサルタントが転職者自身の魅力を理解することができれば、医療機関にもプッシュしてもらえる可能性があります。
スカウト機能を活用できる
医師転職サイトの中には、自分からアクションを起こさなくてもスカウト機能によって医療機関から連絡が来ることがあります。登録されているプロフィールや職務経歴を踏まえたスカウトになるため、マッチングする可能性が上がるだけではなく、自分がどういった機関からニーズがあるのかを把握することができます。
会員登録の情報がスカスカの状態では、上手くスカウトを活用できません。もしあまりスカウトが来ない方は、コンサルタントにアドバイスをもらいながら書き直すと良いでしょう。
案件を比較しながら転職活動を進められる
多くの求人が掲載されている医師転職サイトを利用すれば、自然と案件を比較しながら進めることができます。転職活動では、1社に絞って選考を進めてしまうよりも複数機関を併行させるほうが内定の確率を上げられます。また、知り合いの紹介等で転職する場合は比較対象がないため、本当に自分にマッチしているのか判断できません。
条件を絞ったり緩和させたりしながら求人を探し、まとめて応募できる点は医師転職サイトの大きな魅力です。
医師転職サイトを使う際の注意点
医師転職サイトを使う際の注意点は2つあります。
・直接医療機関とやり取りできないこともある
・コンサルタントと相性が悪いこともある
直接医療機関とやり取りできないこともある
医師転職サイトでエージェントサービスを活用すると、医療機関と自身の間にコンサルタントが挟まるため、直接やり取りすることがなくなります。基本的にはコンサルタントからの連絡を待つ形になるため、レスポンスが遅ければスケジュール管理がしにくくなるかもしれません。「いちいちコンサルタントを挟みたくない」と考える方は、公募を受け付けているサイトもあるため、自身で直接応募するようにしましょう。
コンサルタントと相性が悪いこともある
コンサルタントは優秀な人もいれば、新人であったり、スキル不足であったりすることもあります。良い評判のある医師転職サイトであっても、コンサルタント全員が優秀だとは限らないため、注意が必要です。もし担当のコンサルタントに違和感を抱いたり、相性が良くないと感じたりしたときは、担当者の変更をお願いしてみるとよいでしょう。
医師転職サイトで転職を成功させるコツ
「北海道で、医師転職サイトを活用して転職を成功させたい」と思っている方は、次のポイントを押さえておきましょう。
・希望条件を整理しておく
・受け身にならない
・しっかりと情報収集を行う
・複数サイトを併用する
希望条件を整理しておく
1つ目のコツは、自身の希望条件をあらかじめ整理しておくことです。希望条件を増やせば増やすほど、応募先は減ってしまいます。条件を整理する際は、絶対に譲れない「MUST条件」と、あればいいなと思う「WANT条件」に分けて考えます。もし、応募先を増やしたい場合はMUST条件をWANT条件にずらせないか考えてみます。たとえば「札幌で絶対に働きたい」と思っていたとしても、「年収が500万円増えるなら、札幌以外のエリアでもいいかも」と思うことがあるかもしれません。良い転職先と出会うためには条件を絞り過ぎず、柔軟に考えながら探すことが重要です。
受け身にならない
2つ目のコツは、受け身になってしまわないことです。スカウト機能やエージェントサービスの活用により何もしなくても毎日のようにメールが届く方もいるでしょう。しかし転職活動は基本的に能動的に情報を取得したり、応募したりすることが重要です。届いているスカウトなどを通して自分のニーズを把握し、その上で自分から紹介を依頼し、応募するようにしましょう。
しっかりと情報収集を行う
3つ目のコツは、事前の情報収集に時間をかけることです。気になる医療機関について内部情報の調査や、評判・口コミなどを検索してみてください。エリア情報に詳しいコンサルタントなら直接聞いてみても良いでしょう。事前に情報収集を行うことで、入社後のミスマッチを減らせるだけではなく、面接時の動機付けや意欲の高さをアピールしやすくなります。ホームページなどで理念を理解するだけでなく学会の発表や所属している医師の特徴なども詳しく調べておくのがおすすめです。
複数サイトを併用する
4つ目のコツは、1つの医師転職サイトに絞らず、複数サイトに登録することです。医師転職サイトはどのサイトにもメリット・デメリットがあることが分かるでしょう。そのため、「1つだけ使えば良い」というものではありません。とにかく案件が多いサイトもあれば、北海道に支店がある現地情報に詳しいサイトもあります。それぞれの良いところを組み合わせて利用することで、転職を成功へと近づけることができます。
まとめ
北海道は自然も多く魅力もたくさんあるエリアです。もし北海道で転職したいと思ったら、今回おすすめした9サイトをぜひ活用してみてください。特に求人案件が多いのは、「MedPeer Career」や「メディカルジョブ北海道」です。大手ならではの安心感がほしい場合は「マイナビDOCTOR」や「リクルートドクターズキャリア」などがおすすめでしょう。
「転職したいけど踏み切れない」と悩んでいる方は、医師転職サイトからエージェントサービスを利用してみてください。キャリアの見直しや転職市場のトレンドを踏まえてプロのコンサルタントからアドバイスをもらえます。
出典
厚生労働省 医療施設動態調査(令和4年5月末概数)病院経営事例集 医師の4割が都道府県またぐ転居に前向き―医師455人アンケートvol.2
JMAP 地域医療情報システム 地域別統計 北海道
厚生労働省 北海道労働局 職種別、求人・求職・賃金状況
厚生労働省 北海道労働局 第3表 安定所別月間有効求人倍率の推移(常用計)
北海道 北海道医師確保計画(R2年度~R5年度)第2 北海道の医師数等
マイナビDOCTOR
医師転職ドットコム
リクルートドクターズキャリア
MedPeer Career
日本メディカルコネクション株式会社 JMC医師転職支援サービス
株式会社キャリア・フォース メディカルジョブ北海道
日経メディカルキャリア
M3キャリアエージェント
民間医局