医師バイトにおすすめのサイト10社を徹底比較|ファイナンシャルフィールド

医師バイトにおすすめのサイト10社を徹底比較

FINANCIAL FIELD編集部

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はじめに

「勤務医の収入だけでは足りないので副業をしたい」、「他の現場でさまざまな症例を扱ってキャリア形成したい」、「子育て中なので空いた時間で効率よく稼ぎたい」といったことで悩む方も少なくはないでしょう。

多くの医師がアルバイトをする中、医局や知り合いの医師からの紹介で仕事を探す医師もいますが、より多くの情報から条件の良い仕事を探すという意味では、医師バイトサイトやキャリアコンサルタントを有効に活用するのがおすすめです。

この記事では、おすすめの医師アルバイトサイトを10社紹介するほか、自分の生活スタイルにあったアルバイトを探すためのポイントなどについて解説します。

主な医師バイトの種類・相場

医師バイトといってもその働き方や業務内容によっていろいろな種類があります。ここでは医師バイトの種類、相場について解説します。

医師バイトの働き方は大きく2種類

医師バイトには、週に2日など一定期間を定期的に働く「定期非常勤」と単発で特定の日だけ働く「スポット」があります。

一般的に、定期非常勤の勤務時間は日勤(1日)から、スポットでは勤務内容によって1時間からの勤務もありますが、午前もしくは午後だけといった半日勤務が多い傾向です。

定期非常勤の特徴
「定期非常勤」とは、例えば、毎週火曜日や隔週の土曜日など勤務日を決め、定期的に働く雇用形態のことです。一定程度の安定した収入が欲しい医師や子育て中で常勤では働けない医師などが利用するケースが多いです。

業務内容や勤務先が固定されている場合が多いので、慣れた環境で継続して働くことができ、確実に安定した収入を得ることができます。

また、継続して勤務することで勤務先のスタッフや医療機関との関係が築きやすいというメリットもあります。

ただ一方で、勤務前の面接や場合によってはトライアル勤務を実施し採用が決まるケースもありますので、スポットバイトと比べると手間や時間がかかります。

スポットバイトの特徴
「スポットバイト」とは単発のアルバイトとして、1日〇万円、1回〇時間で〇万円という日給、時給の雇用形態で働きます。

時給が高いものを含め、求人は豊富にあるため、自分の都合の良いときだけ効率的に働ける、空き時間を有効活用できる点がメリットです。基本的に面接も不要で、最短で当日から勤務できるなど、手軽に始めることができます。

また、勤務先が固定されていないため、多くの施設の診療体制や地域医療の体系、問題点などを学ぶこともできます。

ただ、定期非常勤のように一度勤務をスタートすればスケジュール調整や手続きが不要というわけにはいかず、その都度必要となる手間があります。また、収入面では、定期非常勤のように勤務日が決まっていないため、不安定になりやすいといえます。

このように定期非常勤、スポットバイトともそれぞれメリット・デメリットがありますが、両方をうまく併用して仕事をしている医師も多くいます。

医師バイトの種類と相場

主な医師バイトの仕事内容と相場をまとめたものです(図表1)。

図表1

アルバイトの種類 主な仕事内容 時給・日給
(目安)
外来 診察・診断・薬の処方 8~10万円/日
透析管理 透析室で血液透析管理の代行 1万円/時 前後
病棟管理 病棟全体の回診、長期入院の方の日常管理と急変対応、術前術後管理 7~8万円/日
健康診断 内科診察、胸部X線の読影、上部・下部内視鏡、乳房視触診、婦人科健診など 1万円/時 前後
訪問診療 診察、定期処方、家族への病状説明 6~10万円/日
当直 診療時間外の夜間外来や救急対応
入院患者の救急対応
3~6万円/回
寝当直 夜間の回診、発熱や転倒事故などの対応 3~4万円/回
産業医のアルバイト 職場巡視、労働者の健康相談や健康指導、健康診断結果のチェック、労働者との面談等 4~5万円/日
ワクチン接種 問診・ワクチン接種、接種後副反応の確認、救急対応 10~13万円/日
美容皮膚科バイト 施術前の問診・カウンセリングと点滴・施術・トラブル対応 1万円/時~
オンライン診療 パソコンやスマホの通話ツールを使ってWeb上で診療・処方 7000円~1万3000円/時

 

医師がアルバイトする3つのメリット

医師がアルバイトをするメリットは収入だけではありません。ここでは医師がアルバイトするメリットを3つ紹介します。

収入が増やせる

アルバイトをメインで働かれている医師もいますが、常勤の仕事に加えアルバイトを併用することで収入を増やせます。うまく活用することで、ライフワークバランスも考えながら収入を増やすことができます。

また、一般的に常勤の勤務日数を増やすよりも定期非常勤を1日以上入れた方が収入は増えます。例えば、定期非常勤では1日8‐12万程度と給与に幅がありますが、週1日働くと500万円ほどの年収が得られます。急募の場合は、給与面で優遇されることも多く高収入が見込めます。

常勤の勤務日数を週1日増やすことでこれだけの収入を増やせる仕事はそれほど多くない上に、勤務条件が厳しかったりします。このように医師バイトは、心身の負担も考えながら収入を増やせる点がメリットといえます。

技術の習得やスキルアップにつながる

2つめのメリットは、新たな技術の習得やスキルアップにつながる点です。

勤務先によって業務内容が異なるので、新しい領域の診療やさまざまな症例を経験することができ、キャリアアップや実績につながります。普段の診療とは異なる環境で新しいやり方や設備を知ることで見識を広げることもできます。

また、他の医師との交流でさまざまな情報や人間関係を作れる点もメリットといえます。将来、開業を考えている医師であれば、開業資金を貯めるだけでなく、開業についての知識や人脈などを構築できることもあるでしょう。

リスク分散になる

非常勤の勤務先を作ることは、万一のリスク分散にもなります。

医局に所属していたり、大きなグループが常勤先であれば心配はいらないかもしれませんが、クリニックなどでは突然経営難になることもあります。そうなると解雇されるリスクもゼロではありません。そういったときに、ほかにも勤務先があれば、収入が突然なくなることがないため不安を軽減できます。

リスク分散や万一のリスクヘッジという意味で、常勤以外に掛け持ちをするメリットはあるといえるでしょう。

医師バイトにおすすめのサイト10社

数多くある医師バイトサイトの中からおすすめサイトを10社紹介します。

【おすすめの医師バイトサイト】

●医師バイトドットコム
●民間医局
●Dr.アルなび
●MRT
●リクルートドクターズキャリア
●M3キャリアエージェント
●マイナビDOCTOR
●e-hijyokin
●JMC 医師アルバイト支援サービス
●ドクタートラスト

 

医師バイトドットコム

医師バイトドットコムは、スポット・定期のアルバイトの求人数は、ともに1万件以上、非公開求人も4000件以上で業界最大級の医師専門のアルバイト求人サイト。運営する株式会社メディエルは人材紹介事業のほか、医療機関を対象とした経営コンサルティング事業を行っており、医療業界とのつながりが強い会社です。

コンサルタントは医療業界に詳しいスタッフが多く、同社ではヒューマンリソース部門を立ち上げ、医師担当、薬剤師担当などに分かれています。現地に足を運び、診療体制や職場の雰囲気など求人情報には載らない内部情報も提供してくれます。

図表2

求人数 定期アルバイト:1万7289件
スポットバイト:1万3011件
非公開求人 あり
拠点 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
運営会社 株式会社 メディウェル
公式サイト https://www.dr-8.com/

※医師バイトドットコムの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●毎月1600件以上の非公開求人が更新
●地域、科目などさまざまな方法で検索しやすい
●スポットバイトから転職まで継続支援
●メールに返信するだけですぐ応募できる

 

民間医局

全国に17拠点を展開しており、スポットバイト・定期非常勤・常勤(転職)も含めて年間約5万8000件以上の成約実績があります。登録会員数は約15万3000人、契約医療機関は約1万7000施設にのぼり、運営会社の株式会社メディカル・プリンシプル社では、産業医専門の紹介事業や医療に関わるM&A、開業支援などコンサルティング事業も手がけています。

図表3

求人数 定期:8941件
スポット:5946件
非公開求人 あり
拠点 東京・北海道・東北・北関東・東関東・南関東・上信越・名古屋・金沢・大阪・京都・神戸・中国・四国・九州・南九州・沖縄
運営会社 株式会社メディカル・プリンシプル社
公式サイト https://www.doctor-agent.com/

※民間医局の情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●希望の収入で検索できるなど使いやすいサイト
●北海道から沖縄まで全国17拠点の専任エージェントが対応
●案件の数・質が良く、更新頻度も高い
●登録時に必ずエージェントと面談がある
●医師の所得補償保険や福利厚生サービスが充実

 

Dr.アルなび

Dr.アルなびは株式会社エムステージが運営している医師アルバイトサイトです。医療経営士の有資格者が医療経営側の視点を加えた提案と交渉するオーダーメードでの支援を行っています。入職後の勤務アンケートから得た施設の詳細情報を集め、ストックする仕組みを構築しており、求人情報から得られないさまざまなレベルの情報を提供してくれます。

図表4

求人数 定期アルバイト:6864件
スポットアルバイト:6897件
非公開求人 あり
拠点 東京・札幌・仙台・名古屋・金沢・大阪・福岡
運営会社 株式会社エムステージ
公式サイト https://arbeit.doctor-navi.jp/

※Dr.アルなびの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●細かい条件でスポットバイトが探しやすい
●独自求人情報が多数掲載
●利用に応じて1ポイント1円のポイントが貯まる
●専任エージェントの98%は医療経営士の資格保有者
●全国の拠点と医療機関をオンラインでつなぐプラットフォームを整備

 

MRT

登録医師数は約3万人以上。MRTの会員になれば、産業医サービスや開業物件の紹介などが受けられる開業支援サービスも利用できます。

運営会社であるMRT株式会社は、医師、看護師の紹介事業のほか、医療機関の開設及び運営のコンサルティング事業や遠隔診療・健康相談サービスの運営なども行っております。

図表5

求人数 定期非常勤:7443件
アルバイト・スポット:9882件
非公開求人 あり
拠点 東京・名古屋・大阪・福岡
運営会社 MRT株式会社
公式サイト https://medrt.com/

※MRTの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●スポットバイトの求人がメインで、求人数が8000件を超える
●日本初、スマホでできる遠隔診療アプリ
●医業の税務・会計に詳しい税理士を無料で紹介
●団体割引で加入できる医師賠償責任保険の取扱い
●会員限定でRIZAPプログラムを特別価格で提供

 

リクルートドクターズキャリア

リクルートドクターズキャリアは、医師専門の人材サービスとして40年の実績がある医師向け人材サービスです。病院やクリニックの採用代行サービスを行うなど大手との取引も多く、太いパイプを活かして規模が大きい医院やクリニックを多く扱っています。

図表6

求人数 アルバイト(非常勤):1万8611件
非公開求人 あり
拠点 東京・名古屋・大阪・福岡
運営会社 株式会社リクルートメディカルキャリア
公式サイト https://www.recruit-dc.co.jp/

※リクルートドクターズキャリアの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●業界経験が豊富なコンサルタントが在籍
●人材大手リクルートのノウハウと信頼感
●非公開求人は常勤を含め1万件以上と多く、情報の更新頻度も高い

 

M3キャリアエージェント

運営するエムスリーキャリア株式会社は、日本の医師の約9割を占める32万人以上が利用している医療従事者専用サイト「m3.com」を運営していることもあり、医療機関とのつながりは非常に強く、病院との交渉力が強みです。

図表7

求人数 非常勤:9751件
スポット:8355件
非公開求人 あり
拠点 大阪オフィス・東京オフィス
運営会社 エムスリーキャリア株式会社
公式サイト https://agent.m3.com/
https://career.m3.com/

※M3キャリアの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●キャリアコンサルタント全員が医療経営士の有資格者
●圧倒的な求人数と情報量(関東内約40%の病院の求人情報を保有)
●成約実績25万件以上(常勤・非常勤・スポット含め)
●転職希望医師の登録実績が11年連続No.1

 

マイナビDOCTOR

マイナビブランドで歴史が長いということもあり、取引先医療機関は20,000法人以上。医療施設、介護施設、クリニック、法人企業など各エリアの医療機関とのパイプは太く、密接な関係を構築しています。

常勤だけでなく非常勤の求人にも力を入れていて、関東地域を中心に求人が充実しているほか、一般企業系との豊富な取引があるため、産業医求人を多数取扱っています。

図表8

求人数 非常勤(アルバイト):1万5103件
スポット:2221件
非公開求人 あり
拠点 東京(銀座・新宿)・横浜・さいたま・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・仙台・札幌
運営会社 株式会社マイナビ
公式サイト https://doctor.mynavi.jp/

※マイナビDOCTORの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●40年以上の実績と人材大手のブランド力
●取扱求人の約3割が非公開求人のほか独占求人情報もあり
●厚生労働省から「職業紹介優良事業者」事業者認定を取得

 

e-hijyokin

e-hijyokinは、定期勤務のアルバイトという形態で募集している医師専門サイトです。運営会社の株式会社リンクスタッフは、常勤求人向けの「e-doctor」、産業医向けの「e–産業医」サイトなども運営しています。

定期勤務とスポット勤務のほか、検診スポットに分けて検索することができ、補足情報が充実しているため、具体的な仕事内容が分かりやすくなっています。

図表9

求人数 定期勤務:4581件
SPOT勤務:3343件
健診SPOT:935件
非公開求人 あり
拠点 東京・大阪・福岡・名古屋・バングラデシュ
運営会社 株式会社リンクスタッフ
公式サイト https://www.hijyokin.jp/

※e-jijyokinの情報を基に作成(2024年1月)

【おすすめポイント】

●若手ドクターの求人が多く、経験が浅くても応募できる
●全国の病院やクリニックから年間8万件以上の求人依頼と約2万8000件の成約実績
●登録当日に面接設定まで対応可能なスピード対応
●仕事の情報が詳細でミスマッチがおきにくい

 

JMC 医師アルバイト支援サービス

JMC 医師アルバイト支援サービスは、社歴は浅いですが、個々の経験年数は業界トップレベルの経験豊富なエージェントが揃う転職エージェントです。全国6000施設を超える医療機関や企業から相談を受け、全体の8割を占める非公開求人の高さは、医療機関からの信頼が高い証といえます。

図表10

求人数 5463件
非公開求人 あり
拠点 東京・名古屋
運営会社 日本メディカルコネクション株式会社
公式サイト https://mconnection.jp/

※JMCの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●月間100名を超える医師から新規登録
●累計で8000名の医師が登録
●非公開求人の割合が高い
●機械的ではないアナログ方式にこだわったマッチング

 

ドクタートラスト

ドクタートラストは、日本最大級の産業医・産業保健師を紹介している会社です。一般企業から官公庁まで業種を問わず、約4249社の契約実績(2023年10月末時点)を誇り、業界No.1となっています。

好条件な求人ほど配信直後からエントリーが殺到し、あっという間に充足することから、サイトに求人情報をあまり掲載せず主にメールで情報提供しています。

図表11

求人数 毎月30件以上の非公開求人(2022年度実績)
※求人情報は主にメルマガで配信
非公開求人 あり
拠点 東京・大阪
運営会社 株式会社ドクタートラスト
公式サイト https://sangyoui.doctor-trust.co.jp/

※ドクタートラストの情報を基に作成(2024年1月時点)

【おすすめポイント】

●産業医の契約企業数1位・ストレスチェック官公庁取引数1位
●月に数10社の企業から産業医紹介の問合せ
●産業医登録数、約2500名超え(業界トップクラス)
●高報酬かつ独占案件多数

 

医師アルバイトサイトの選び方

数多くある医師アルバイトサイトを選ぶ際どういった点に注意すれば良いのでしょうか、医師バイトサイトの選び方について解説します。

求人数・サイトの使いやすさ

求人数については、基本的に大手が多くなりますが、特定の診療科の求人が多い、産業医の求人が多いなどサイトによって特徴もありますので、希望条件にあわせて組み合わせることが大切です。求人の質は、更新の頻度などが多いサイトが良いでしょう。

また、コンサルタントからの紹介が活用できますが、希望条件にあった情報を早く、確実に見つけるためには、サイトの検索項目の豊富さや見やすさ、応募の手間が少ない点などもポイントになります。

キャリアコンサルタントの信頼性

担当コンサルタントの対応や信頼性は大切です。

担当者の対応の早さや正確性、コミュニケーションの取りやすさなどは、登録してみないと分からないことも多くあります。

中には、結論を必要以上に急かしたり、過剰な頻度でメールを送ってきたりといった対応もあるようですので、複数のサイトで比較しながらチェックしましょう。

地域性

大手を中心にほとんどのサイトは全国対応となっていますが、関東中心の求人が多い、拠点が全国にない、というエージェントもあります。また、居住地から離れた医療機関の紹介メールが頻繁に届く可能性もあります。

特に、都市部ではない地方でアルバイト情報を探すのであれば、サイトの拠点数やサポート体制、希望エリアでの求人数などを比較した上で決めましょう。

医師バイトサイトに登録するべき4つの理由

医師が非常勤やスポットで働く上で、複数の求人サイトを利用したほうが円滑に求人を探すことができます。ここでは求人サイトに登録すべき理由を4つ紹介します。

非公開求人がある

1つ目は、非公開求人があることです。

非公開求人は、転職サイトや自社ホームページなど、インターネット上に公開していない求人のことです。

「急募のため求人を出している暇がない」、「好条件のため現職の医師に知られたくない」、「医療機関の機密情報や経営に関する求人なので明かしたくない」などさまざまな理由で非公開とされる求人です。

そのため、一般的に、高待遇、好条件の求人が多いのが特徴であり、こういった情報を得るためには求人サイトに登録しておく必要があります。

相場が分かり、好条件の求人が見つけやすい

複数の求人サイトに登録することで、給与や勤務条件などを比較することができますので、自分の希望条件にあった求人の相場がある程度分かるようになります。

定期の非常勤で働くにしても、スポットで仕事をするにしても、同じ条件であればできるだけ給与が高いところで働勤務したいと思う方が多いかと思います。そのためには、相場観を持つことが大切です。

また、複数のサイトに登録することで、好条件の求人も見つけやすくなるでしょう。条件が良い求人はすぐに募集が終了してしまうことは珍しくありません。できるだけ情報を集め、早く応募できるように、複数のサイトから求人メールが配信されるように設定しておきましょう。

キャリアコンサルタントに相談できる

サイトに登録することで、担当コンサルタントに面接の日程調整や就業条件や給与の条件交渉などのサポートを受けられるほか、スポットバイトを希望されている方でも、将来の転職支援等、中長期的なキャリアプランの相談にも対応してくれます。

また、求人情報では分からない職場の雰囲気や実際の診療体制などの内部情報を知ることもできますのでミスマッチが減ります。スポットバイトであればコンサルタントの面談や医療機関との面接がないケースもありますが、コンサルタントをうまく活用することで、さまざまなサポートを受けることができます。

複数のサイトを比較できる

複数のサイト、担当者を比較、検討することも大切です。

サイトはそれぞれ強みや独自の非公開情報など違いがあります。自分が希望する条件の求人に出会いやすくするためにも複数のサイトを登録し活用することがおすすめです。また、仕事を探すうえで、自分にあった担当者を見つけることも重要ですので、各社で比較してみるのも良いでしょう。

ただし、あまり多くのサイトに登録し過ぎると、メールや問合せ対応が大変になりますので、希望条件を見ながら最終的には3~5社程度のサイトに絞るほうが良いかもしれません。

医師におすすめのアルバイト

医師におすすめのアルバイトを業務内容とともにご紹介します。

中小医療機関の内科外来

一般内科外来のアルバイトは案件数も多いため、自分の通いやすい場所の医療機関を選ぶことも可能です。

仕事内容は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や風邪、胃腸炎などの感染症の診療が多く、中には、緊急性の高い疾患の患者さんに対応する場合もあります。

常勤先の外来では定期受診の患者さんのフォローが多いという医師でも、当日飛び込みや受診数も多い内科外来で、常勤先ではできない経験を積むことができることもあります。患者数が多く、一般的に忙しいことの多い内科外来アルバイトですが、待機時間があれば自由に過ごすことができます。

健康診断・人間ドック

健康診断・人間ドックの主な仕事内容は内科診療(問診・聴打診)や人間ドックの内科診察、胸部X線の読影、上部・下部内視鏡、乳房視触診などになります。女性が相手の場合、女医さんが重宝されます。

1人あたりの診察時間も数分程度で終わることも多く、病気の方が対象でない分ストレスや心身の負担が少ない業務です。求人の数も多く、診療を行わないため時間通りに終わる場合が多く、子育て中の医師など忙しい人は自分のスケジュールに合わせやすいでしょう。

病気で困ってきている方が相手ではないので、普段の診察以上にコミュニケーションの取り方には注意が必要で、言葉遣いが悪い、対応が雑だとクレームにつながりやすい仕事といえます。自分の生活スタイルにあわせて働きたい医師におすすめです。

透析管理

透析管理の仕事内容は、主に透析クリニック、病院の透析室で、透析を受ける患者さんを見守りながら血液透析を管理することです。

具体的には、「回診」「処方」「処置」「穿刺」「急変時対応」があり、主な業務は回診です。初めて透析バイトに応募するなら、病状が安定している外来患者さんが中心の透析クリニックがおすすめです。

透析バイトは午前、午後、夜間帯に分かれていて、1クールにつき30人ほどの患者の調子を確認して回ります。薬の処方や処置などはあまりなく、残りの時間は待機になりますので身体的な負担は少ないといえます。心身の負担が軽く、待機時間を有効に使いたい医師におすすめです。

当直・日当直

当直勤務のアルバイトは、常勤の医師が不在時に急変患者が出たときに対応します。一般的には、20時頃から翌日の6時~7時まで働くことが多く、1回の勤務で3~6万円くらいが相場となります。

また、金曜夜から月曜朝まで働く「日当直」という勤務もあります。勤務時間が長いため、1回の勤務で15~20万円ほどの報酬があります。

急性期病院の場合は、寝られないくらい忙しいこともありますが、療養病院などは急変が少なく、対応頻度は少ない傾向にあります。施設の入院患者数や勤務体制によって忙しさが異なりますので、求人情報だけでなく勤務する医療機関のサイトなどでも確認してみましょう。短時間で効率よく稼ぎたいという人にはおすすめです。

寝当直バイト

寝当直とは、主に病棟管理を業務とする当直のことを意味します。療養病院や慢性期病院で募集が出るケースが多く、主な仕事内容として、夜間の回診、発熱や転倒事故などへの対応で、非常時を除いて、基本的には仕事は多くありません。

回診などをこなせば、業務以外の時間の過ごし方は特に決まりはなく、休憩や仮眠のほか、学会の準備や論文を作成することもできます。

診察科目がない寝当直であれば、一晩あたり3~4万円が相場で、通常の当直勤務より少し低めの設定になることが多いです。労力をかけずに仕事がしたい医師や待機時間を有効活用したい医師におすすめです。

病棟管理

病棟管理の仕事内容は、主に病棟全体の回診、長期で入院されている方の日常管理と急変した際の対応、術前術後管理となります。

勤務場所となる施設は、医療的ケアやリハビリを必要とする要介護者が入所する療養型病院がメインです。

勤務時間は日勤が多く、7~8時間程度、基本的にはゆったりとした勤務で、患者さんと時間をかけて向き合う医療を求める医師にはおすすめです。

産業医

産業医とは、企業で労働者の健康管理を担当する医師のことで、専門的な立場から労働者に対して、健康指導の適切なアドバイスを行います。

産業医のアルバイトの主な仕事内容は、労働者の健康に対する相談、健康改善指導、健康診断結果のチェック、ストレスチェックや労働者との面談などで、メンタル面での相談も含まれます。

産業医の目的は労働衛生の改善ですので、基本的に診療や治療は行わず、負担は比較的少なめです。医療機関以外で働きたい、経験を積みたい医師にはおすすめです。

ワクチン接種

新型コロナワクチン接種のアルバイトの主な仕事内容は、問診・ワクチン接種、接種後副反応の確認などです。

1日の問診対応は、時期や接種会場にもよりますが、多いところでは150名程度になりますので、他の時間に余裕があるアルバイトのように自由時間がとれないことが多いです。

ワクチン接種会場での日給の相場は10万~13万円と、インフルエンザのワクチン接種の相場7万円と比べても高報酬といえます。単純な流れ作業でも苦にならない医師にはおすすめです。

訪問診療

訪問診療のアルバイトでは、個人宅や老人ホームなどの施設に赴き診察を行います。

仕事内容としては、身体の診察、定期薬の処方、定期採血検査、家族へ病状の説明等になり、認知症や寝たきりの患者さんを診療することも多くあります。

1日に仕事内容としては、平日の日勤帯は、定期訪問と体調不良時などの臨時で行う訪問(往診)があります。

1日の訪問件数は個人宅で5件、施設であれば10~20人ほどで、通常の外来業務を比べると患者数は少ないといえます。医療機関によって訪問件数は異なりますので、求人内容に記載の対応件数の目安などを参考にしましょう。

訪問診療のアルバイトは求人数も多く、外来や健診のアルバイトと比較して勤務時間が長いため、給与は全体的に高めです。訪問先への移動が伴いますので、車の運転が必要か、看護師がいるかなどしっかりとチェックしましょう。

美容皮膚科

美容皮膚科の主な仕事は、施術前の問診、カウンセリング、点滴、施術やトラブルが起きた際の対応になります。問診、カウンセリング、同意書の取得がメインの業務ですが、ほくろ取りやシミ取りなどの施術を依頼されることがあります。

施術を行う場合は、事前研修もある場合が多く、マニュアルも用意されているので、未経験でも採用してもらえる場合が多いです。心身とも負担は軽く、美容診療に興味がある方にはおすすめです。

オンライン診療

新型コロナウイルスの蔓延により、2022年1月より、初診でもオンライン診療が可能になりました。これにより、オンライン診療が急速に普及し、アルバイト求人も増えています。

主な仕事内容は、Web上での問診と処方になり、パソコンやスマホの通話ツールを使ってWeb上で診療・処方します。

勤務場所は、クリニックで実施する場合と自宅で実施する場合の2種類があり、移動の必要がない自宅でのオンライン診療の人気が高いです。スキマ時間やちょっとした空き時間を有効活用したい、通勤時間をかけたくないという方にはおすすめです。

医師がアルバイトする流れ

ここではアルバイトを始めるまでの流れについて解説します。

STEP1:求人サイトに登録をする
公式サイトからWEB登録します。

働きたいエリアや曜日、時間帯、仕事内容など希望条件を設定することで、条件に合った求人情報をメールで受け取ることができます。自身の経歴情報の登録もあわせて行いましょう。

STEP2:キャリアコンサルタントと面談
詳しい希望条件の確認のほか、常勤先の状況や今後のキャリアプランなど、求人を探すための情報共有を行うためキャリアコンサルタントと面談します。スポットバイトの場合、コンサルタントとの面談や医療機関との面接を行わない場合もあります。

STEP3:求人へ応募する
気に入った求人が見つかれば応募します。

サイトによって手続きに違いがありますが、WEB履歴書や職務経歴書が必要となります。

疑問点の確認や条件の調整や交渉があれば、コンサルタントが代行してくれます。

STEP4:面接を受ける
書類選考を通過したら、医療機関との日程を調整して面接もしくはトライアル勤務を行います。なお、スポットの非常勤については、書類審査のみの選考となるケースが多くなります。

STEP5:勤務開始
面接を通過したら採用。給与や待遇など合意し勤務が始まります。

医師がアルバイトをするときによくある疑問

医師がアルバイトをする際によくある疑問についてまとめました。

複数のサイトに登録したほうがいい?

非公開求人を含め、各サイトのみに掲載されている求人がありますので、複数のサイトに登録することをおすすめします。特に、初めてアルバイトを探される方は、複数のサイトやコンサルタントを比較しながら自分に合うサイトを絞っていくと良いでしょう。

サイトは無料で利用できるの?

求人サイトを利用するのに料金はかかりません。サイトを利用する求職者に費用が発生するのではなく、病院・クリニックに紹介料が発生します。サイトによって、サイトへの掲載費を受け取っている場合もあります。

アルバイトで得た収入の確定申告は必要?

年間の給与収入が2000万円を超える場合、確定申告が必要です。これは、常勤の給与収入に加え、非常勤勤務などからの収入がある場合も含まれます。年間で合計2000万円を超える収入がある場合には、確定申告を行う必要があります。また、常勤先以外での非常勤勤務による収入などが、年間20万円以上になる場合には確定申告が必要です。その他、確定申告でしか受けられない所得控除がある場合はしたほうが良いでしょう。

確定申告をしなかったり、収入金額に大きな漏れがある場合、延滞税や加算税が追徴される可能性がありますので必ず行いましょう。

確定申告の必要書類は、国税局などのサイトからダウンロードできますし、税務署で入手できます。例年、確定申告の申告期間は、2月16日から3月15日になっていますので、できるだけ余裕を持って準備をすすめましょう。

アルバイトを探すのに適した時期はある?

学校や企業の健康診断が行われる3月~4月の年度の変わり目がおすすめですし、年度始めは企業での勤務や検診など、比較的短時間のスポット求人が多くなります。 また、インフルエンザのワクチン接種であれば、流行する前の10月~11月に増える傾向があります。

スポット勤務で効率よく収入を得たい方は、年末年始、お盆などが、単価も高く狙い目です。観光地などでは、休憩時間に観光プランなどが付いている求人もあります。

同時に複数の求人に応募することはできますか?

可能です。

複数のスポットバイトを掛け持ちされる方もいますし、医療機関によって異なる採用スケジュールや書類通過率などを考慮して、複数の求人に応募される方もいます。担当コンサルタントをうまく活用しながら効率よくすすめましょう。

担当コンサルタントと合わない場合どうすればいい?

担当のコンサルタントとの相性が合わない、コミュニケーションが取りづらい場合は、エージェントにコンサルタントの変更を申し出ましょう。また、変更を申し出る際は、「紹介される求人が希望条件と合っていない」、「接し方や話し方に不満」など、これまでの経緯や改善してほしいことをできるだけ具体的に伝えましょう。

医師のアルバイトが禁止されるのはどんなとき?

基本的に医師がアルバイトをすることは認められていますが、以下に該当する場合は禁止されています。

●初期臨床研修医
厚生労働省が定めた新医師臨床研修制度では、初期臨床研修期間中に診療行為を行うアルバイトは禁止されています。医師法第16条の5に基づき、研修に専念して、その資質の向上を図ることが求められています。

●公立病院の勤務医
公立病院の勤務医は公務員であるため、公務員法により副業やアルバイトは禁止されています。違反すれば懲戒免職になる可能性がありますので気をつけましょう。

●就業規則により禁止されている
常勤先の就業規則や雇用契約上、アルバイトが禁止されている場合がありますので、事前に確認しましょう。

まとめ

医師がアルバイトを探す際のおすすめサイトや医師バイトを選ぶポイントについて解説しました。

アルバイトをするにしても、常勤がメインで副業として定期非常勤やスポットでアルバイトをしたい場合もあれば、子育て中の医師などはアルバイトをメインに仕事をしたい方もいると思います。また、収入を増やすだけでなく、常勤先では経験できない症例の実績を増やし、キャリア形成を目的とする方もいると思います。

自分のライフスタイルや目的にあわせて仕事を探すためには、まずは、複数のサイトに登録して、希望する条件で働く場合の相場(収入)や勤務条件を把握するようにしましょう。

初めての方は、複数のサイトに登録し、求人数やサイトの使いやすさ、コンサルタントなどを比較しながら、最終的に自分にあったサイトを数社に絞り込んでいくやり方がいいかもしれません。

その上で、すぐに応募が終了する好条件の求人にも早く対応できるよう準備しておきましょう。

出典

厚生労働省「医師臨床研修に関するQ&A(研修医編)」
医師バイトドットコム
民間医局
Dr.アルなび 医師向けスポット求人情報
MRT
リクルート ドクターズキャリア
M3キャリアエージェント
マイナビDOCTOR
e-hijyokin
JMC 医師非常勤アルバイト支援サービス
ドクタートラスト


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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