更新日: 2019.09.04 審査

カードローンの再審査対策3選!審査に通らない・落ちた理由やポイントを解説

執筆者 : 鴨志田 大輔

カードローンの再審査対策3選!審査に通らない・落ちた理由やポイントを解説
鴨志田 大輔

執筆者:鴨志田 大輔

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー
 
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
 
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
 
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している

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カードローンの審査に落ちてしまうと、焦って再審査申し込みをしたくなるかもしれません。しかし、審査で落ちてしまったら、まずは落ちた理由を考え、次の審査までに改善することが大切です。
本記事では、カードローンの審査に落ちる理由と再審査に向けた改善策についてご紹介します。次こそ審査に通りたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

カードローン審査に落ちた理由

カードローンの審査に落ちてしまうのには、次の理由が考えられます。

・希望額に対して年収が見合わない
・信用情報に問題がある
・複数の会社に申し込んでいる
・雇用形態や年収が安定していない
・他社カードローンの借り入れが多い
・審査内容に不備や誤りがあった

どれかひとつだけに当てはまる人もいれば、複数に該当する人もいるでしょう。自分が上記のケースに当てはまっていないか確認してください。
 

希望額に対して年収が見合わない

カードローンの申込時には、自分がどのくらいの額を借り入れしたいかという「借り入れ希望額」を記入します。借り入れ希望額があまりに高すぎると、審査に落とされることがあるのです。
一般的な目安として、「借り入れ希望額は年収の3分の1程度で記入するのが良い」と言われています。
これは、年収の3分の1までしか借りられないという「総量規制」という制度に基づくものです。例えば、年収が600万円の人は200万円までしか借り入れできません。すでに他社で50万円借り入れをしていた場合は、残りの150万円までしか借りられなくなります。
自分の年収に見合わない額を記入していた人は、それが原因で落とされたのかもしれません。次回は年収に見合った額を記入しましょう。
 

信用情報には何が記録されている?

カードローンを利用するうえで、特に注意したいのが「信用情報」です。過去に、クレジットカードやカードローンなどを利用したことがある人の場合、信用情報機関にあなたの信用情報が記録されています。
「信用情報」には、主に次のようなものが記録されています。
■本人を特定するための情報
<基本情報>
氏名、生年月日、性別、住所、電話番号など
<勤務先の情報>
勤務先の名前、住所、電話番号など
■契約内容に関する情報
契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保証額など
■返済状況に関する情報
入金日、入金予定日、残高額、完済日、延滞状況など
■取引事実に関する情報
債務整理、債権回収、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡などの有無や経緯
このように、氏名や生年月日といった基本情報から、勤務先の情報、現在までの契約や返済に関する情報、さらには延滞状況や、債務整理に関する「事故記録」まで、細かく記録されています。
これらの信用情報は信用情報機関にもよりますが、おおむね半年~1年記録として残ります。また債務整理などを行った場合の「事故記録」は、最大5年~10年記録として残ることがあります。
カードローン会社は審査をするとき、信用情報をチェックしています。あなたの過去の信用情報に問題がある場合、お金を貸すべきではないと判断し、審査で落とすことがあります。
信用情報が原因で審査に落ちる主なケースとしては次の通りです。

・現在他社でも借り入れがあり、たくさんのお金を借りている
・複数のカードローン会社からの借り入れがある
・短期間の間に何度も審査に落ちている
・過去もしくは現在、他社で返済の延滞があった(カードローンのほか各種ローン、クレジットカードの支払い携帯料金の支払いなどを含む)
・債務整理を行った(任意整理、特定調停、個人再生、自己破産)

これらに該当する場合は審査で落ちることがあるので、心当たりのある人は注意が必要です。特に返済の延滞や、債務整理などをしたことがある人は要注意です。
返済の延滞については、目安として「3ヶ月以上」の延滞や度重なる遅延があると、審査に落ちやすくなります。
過去に債務整理を行った場合の「事故記録」があると、記録が消えるまでの間は基本的に新規借り入れができないため、審査で落とされます。
 

複数の会社に申し込んでいる

同時期に複数の会社に申し込むと、審査が不利になります。信用情報にはカードローンの申し込み履歴も残るため、複数申し込んでいることが分かると、お金に困っている人なのではないかと判断されるためです。
カードローン会社は貸し倒れのリスクを避けるため、お金に余裕がないと判断した人は審査で落とすことがあります。審査に通るか分からないからという理由で、複数の会社に申し込むのは控えましょう。
なお、短期間に複数の会社に申し込んだ人は「申し込みブラック」という状態になります。目安としては、1ヶ月に3社ほど申し込んだ人が該当します。申し込みブラックになると半年間は審査通過が難しいです。
すでに複数の会社に申し込んだ人は、半年経ってから申し込むようにしてください。
 

雇用形態や年収が安定していない

カードローンの審査では、正社員のサラリーマン(給与所得者)が有利です。自営業・パート・アルバイト・専業主婦(夫)などの場合でも、カードローンが利用できないわけではありません。しかし、サラリーマン以外の職業の場合は、安定した収入があるかどうかチェックされます。
カードローン会社では、安定した収入があることを申し込みの条件としているケースが多いです。具体的にいくらの年収があれば良いのかまでは、カードローン会社は公表していません。とはいえ、「安定した年収がない、不定期な収入ばかり」「年収が極端に少ない」といった人は、審査に落ちてしまう可能性があります。
特に次のような人は審査に落ちる可能性があります。

●収入が不定期で安定しない自営業者
●日雇い労働などで定期的な収入のないアルバイト

また、「無職で全く収入がない人」は基本的に対象外です。審査ではまず落とされると思っておいたほうが良いでしょう。
 

他社カードローンの借り入れが多い

他社カードローンの借入件数、借入金額が多いと多重債務者と判断され、審査落ちしてしまいます。はっきりとした基準は公表されていませんが、一般的に3件以上の借り入れがあると審査に不利と言われています。借り入れ状況はカードローンだけではなくクレジットカードのキャッシング枠もチェックしています。
借入金額については総量規制をもとに判断されています。すでに総量規制に近い金額の借り入れをしている人は、審査申し込みをしても通過しません。他社の借入件数と金額を改めて確認しましょう。
 

審査内容に不備や誤りがあった

審査内容に不備や誤りがあると、うそをついていると疑われて審査落ちすることがあります。誤った情報を伝えても、信用情報照会や本人確認書類などで分かるため、必ず正しい内容で申し込むことが大切です。
例えば、他社借入件数を少なく伝えたとしても、カードローン会社が信用情報を照会すればすぐに分かります。誤って記入したことでも、うそをついているのではないかと疑われると信用できない人物と判断され、審査に落とされてしまうのです。
また、カードローンは年収が高いほど審査が有利なので、年収を少し高めに申告する人もいるかもしれません。しかし、消費者金融では1社での申し込みが50万円以上、他社借り入れを合わせて100万円以上になる場合は収入証明書の提出を求められます。
収入証明書があると年収でうそをついてもすぐにバレます。例え間違いで申告してしまったことでも、うそをついていると判断されると審査通過が難しいです。申し込みの際は誤りがないかしっかり確かめるようにしましょう。
参考記事:カードローンの審査に落ちてしまう人の3つの共通点

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すぐに申し込みはNG!再審査に必要な期間

カードローンの審査に落ちても、すぐに再審査申し込みをするのはおすすめできません。また審査落ちしてしまうリスクがあり、同じことを繰り返していると申し込みブラックに陥り、ますます審査通過が遠のいてしまいます。
目安としては半年間待ちましょう。その間は、他社のカードローン申し込みも控えてください。この項目では再審査に必要な期間と理由について詳しくご紹介します。
 

再審査は半年以上あける

カードローンの申し込み履歴は半年間、信用情報に残ります。審査に落ちたかどうかは記録されていませんが、利用履歴がなければ審査落ちしたことが分かるので、再度申し込んでも審査通過は厳しいです。
カードローン会社は、貸し倒れのリスクを避けるため審査落ちした人にお金を貸そうとは考えません。再審査申し込みは、半年経って履歴が消えてからにしましょう。
 

短期間に他のカードローンに申し込みもNG

カードローンの審査が落ちたからといって、すぐに他社のカードローンに申し込むのはNGです。短期間に複数社に申し込むと申し込みブラックになり、信用情報に傷が付きます。
他社のカードローン申し込み履歴も信用情報に記録されており、共有されます。申し込みを何度も繰り返すことでますます傷が付き、カードローンの審査通過は厳しくなる一方です。
最初の審査時に不備があったことが原因で落とされた場合や、どうしても急ぎでお金を借りたいという場合については、あと1社だけ申し込んでも差し支えがないかもしれません。
しかし、それ以外の場合は他のカードローン申し込みはせず、半年以上あけてから再審査申し込みをしたほうが良いでしょう。
 

 

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カードローン再審査に向けた改善策

カードローンの再審査に通過するには、これまでに述べた審査落ちの理由を分析し、対策を立てることが重要です。そのためには、まず信用情報を確認し、他社借り入れがある人は借り入れを減らしておきましょう。
また、意外かもしれませんが転職や引っ越しを避けることでも審査に通りやすくなります。その理由をご説明します。
 

信用情報を確認

信用情報は、“あなた本人”が確認することもできます。「インターネット開示」、「郵送開示」、「窓口開示」の主に3つの確認方法があります。ただし手数料として、500円~1000円の費用が発生します。
手順は、信用情報機関ごとに異なりますので、詳しくは各社のページをご参考ください。
株式会社日本信用情報機構/JICC 信用情報開示制度について
https://www.jicc.co.jp/kaiji/
株式会社シー・アイ・シー(CIC)/情報開示とは自分の信用情報を確認
https://www.cic.co.jp/mydata/index.html
全国銀行個人信用情報センター(KSC)/本人開示の手続きは
https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/
※全国銀行個人信用情報センターの場合は、郵送のみの対応となります。
パソコンやスマートフォンがあれば、インターネット経由で比較的簡単に確認できます。
信用情報を確認する際は、審査に影響を与える項目をチェックしましょう。主に以下のポイントを確認してください。

・カードローン申し込み履歴があるか
・滞納履歴はないか
・総量規制を超える額の借り入れをしていないか
・複数社から借り入れをしていないか
・月々の返済額が収入に対して多すぎないか

これらを確認し、問題がなければ審査に通る可能性があります。
 

借り入れがあれば減らしておく

他社借り入れがある人は、件数と金額を減らしておきましょう。特に借入件数が3件以上ある人は審査上不利なので、件数を減らすだけでも審査通過の可能性がアップします。
返済できるものは繰り上げ返済などを検討し、件数と金額を減らしてください。完済が難しい場合は、複数の借入先をひとつにまとめる「おまとめローン」という方法もあります。
おまとめローンとは1社からお金を借りて他の会社からの借り入れを返済し、借金をひとつにまとめるローンのことです。借入件数が減るうえに、まとめて借りることで金利が下がる可能性もあります。
また、おまとめローンは総量規制の対象外となり、年収の3分の1を超える額の借り入れも可能です。他社借り入れの件数や金額が多い人は、おまとめローンを検討しても良いでしょう。消費者金融や銀行などで取り扱っているので、ぜひ探してみてください。
完済の見込みがない人は、債務整理を視野に入れたほうが良い場合もあります。債務整理とは借金を軽減するための手続きで「任意整理」「個人再生」「自己破産」などのことです。
債務整理をすると自分の財産を手放すことになったり、信用情報に傷が付いたりといったデメリットもありますが、借金の一部または全額を免除できます。借入金額が多く、返済が困難な場合は検討してください。
 

転職、引っ越しを避ける

カードローンの審査では勤続年数や居住年数もチェックされています。勤続年数は長ければ長いほど安定していると判断されます。そのため、再審査の結果が分かるまで転職は控えたほうが良いでしょう。現在の年収が低い場合や、雇用形態がアルバイトなどでも勤続年数が長いと有利です。
最近転職したばかりという人は、半年~1年ほど経ってから申し込みをしたほうが良いでしょう。
また、居住年数も長いほど安定していると判断され、審査に通りやすくなります。
まず、持ち家と賃貸では持ち家のほうがカードローンの審査に有利です。持ち家がある人は住宅ローンを組んでいる人が多く、「住宅ローンの審査に通り、毎月返済を続けている=返済能力が高い」と判断されます。
居住年数が長いほど安定的にローン返済を続けていることが分かるので、カードローン会社にとっては優良顧客になりうるわけです。
賃貸でも居住年数が長い人は、「毎月家賃を支払い続けている=支払い能力がある」と判断されます。居住年数の明確な基準はありませんが、3年以上住んでいれば評価が高いと言えるでしょう。1年以上同じ場所に住んでいればひとまず安心です。
引っ越しを考えている人は審査通過を確認してから引っ越したほうが無難です。引っ越したばかりの人は1年経過後に再審査を申し込みましょう。
 

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再審査を申し込むときのポイント

信用情報を確認する、借り入れを減らしておく、転職や引っ越しを避けるなど審査に通りやすい状況を作ったら、再審査を申し込みましょう。
再審査では、審査通過しやすくするため借入金額を低くするのがおすすめです。場合によっては一度申し込んだことのあるカードローンではなく、他社のカードローンに申し込むことで審査通過することもあります。
 

借入額を低くする

借入額をできるだけ低くすると、計画的に利用していると判断され審査のうえで高く評価されます。カードローン会社としても貸し倒れのリスクが減り、お金を貸しやすい状況になります。
特に初めて申し込む場合は、その会社での返済実績がないため高額な借り入れ希望額を設定することは難しいです。借入限度額は30万~50万円で設定するのが良いでしょう。
なお、総量規制により年収の3分の1を超える額の借り入れはできません。他社借り入れも含めて、総量規制を超える額になっていないか事前に確認してください。
 

他社カードローンへ申し込む

再審査は同じ会社に申し込んでもかまいませんが、一度落ちているので他社のカードローンに申し込んでみるのもひとつの方法です。カードローンの審査基準は各社によって異なり、一般に公表されていません。自分なりに落ちた理由を分析し、改善しても再度落ちてしまう可能性はあります。
例えば、他社借り入れに問題があり、件数や金額を減らしてもその会社独自の基準をクリアできなければ落ちてしまうかもしれません。
しかし、他社のカードローンであれば、前回とは異なった審査基準で審査されます。必ず通過するわけではありませんが、他の基準で審査されることにより通る見込みはあります。
もし他社のカードローンでもかまわないのであれば、他社のカードローンを調べてみましょう。
参考記事:今日中に借りたい方に、おすすめのカードローン
 

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審査に落ちた理由を探り改善しよう

カードローンの審査に何度も落ちてしまうとマイナス評価になり、今後は余計に通過が難しくなってしまいます。「この会社は落ちてしまったので、次は別の会社で審査してみよう」と安易に考えるのではなく、まずは落ちた原因を明らかにし、原因を改善することが先決です。
カードローンの再審査通過のためには、以下の改善策を試みましょう。

・信用情報を確認する
・借り入れがあれば減らしておく
・転職、引っ越しを避ける

特に信用情報に傷がある場合や他社借り入れの件数や金額が多い場合は、再審査申し込みをしても落ちてしまう可能性が高いです。傷がある場合は履歴が消えてから申し込みをする、借り入れがある場合は減らしておくなど対策を立てましょう。
次こそ審査通過するために、ぜひ問題点を改善してから申し込みをしてください。
執筆者:鴨志田 大輔
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