更新日: 2020.09.15 金利

キャッシングの金利を徹底解説! サービスごとの違いや比較・利息計算方法まで

執筆者 : 鴨志田 大輔

キャッシングの金利を徹底解説! サービスごとの違いや比較・利息計算方法まで
鴨志田 大輔

執筆者:鴨志田 大輔

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー
 
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
 
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
 
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している

借り入れを行う時に審査に通るかどのように入金されるかも気になりますが、一番気になるのは利息や金利のことではないでしょうか。返済する時は、借入金額に追加して利息を支払うことが必要です。
 
利息を計算する上で必要となる金利は、各サービスや各社で異なります。金利が分かっていても、実際にどれだけの利息を払う必要があるのかは計算式にあてはめて導き出さないと分かりません。
 
サービスごとの金利の比較や利息の計算方法、各社が金利を設定する時の基準としている法律などについて詳しく説明していきます。
 

キャッシングの仕組みと金利とは?

キャッシングとは現金を借りられるサービスのことで、クレジットカードに付帯しているキャッシングと消費者金融などが提供するカードローンによるキャッシングがあります。
 
手元に現金がない時に利用すると便利なサービスですが、各社の金利に応じて、借りた額とは別に追加で支払う利息が発生します。この金利は、借入額や借入期間、返済方法によって異なります。

 

キャッシングの仕組み

キャッシングには、クレジットカードに付帯するものとカードローンによるものの2種類があります。
 
クレジットカードに付帯している場合は、銀行など提携している金融機関やコンビニのATM、マルチメディア端末を使って現金を借り入れできます。
 
クレジットカードを申し込む時にキャッシングの利用を希望すれば、審査の上で利用枠が設けられます。クレジットカードが手元に届いた後からでも、キャッシング審査を受けられます。
 
クレジットカード付帯のキャッシングの場合、キャッシング単独で利用枠が設けられるのではありません。利用枠はショッピング枠が50万円、キャッシング10万円であるとして、ショッピングに50万円使ってしまうとキャッシングは使えなくなります。ショッピング枠の中にキャッシング枠が設けられているからです。
 
一方、カードローンのキャッシングは、カードローン会社や銀行などが提供しているサービスです。
 
現金の借り入れに特化しており、ATMでの利用はもちろん、指定した口座に振り込んでもらうことも可能で、ショッピングでは利用できません。申し込み内容と審査によって決定される契約極度額まで融資を受けられます。

 

キャッシングの金利とは

キャッシングを利用すると金利に応じて利息が発生します。利息は現金を借り入れる時に追加で払う必要のあるお金のことです。クレジットカードのショッピング枠を利用して一括で支払いをすれば利息はかかりませんが、キャッシングすると利息がかかります。カードローンの場合ももちろん利息が発生します。
 
金利は各会社、各サービスによって異なります。金利は、キャッシング金額が大きくなるほど、返済日数が長くなるほど高くなる傾向にあります。
 
消費者金融の中には、条件を設けて利息がかからず借り入れが行えるサービスを提供していることもあります。

 

キャッシングの金利はサービスによって違う

キャッシングの金利は一律ではありません。クレジットカードに付帯したキャッシングとカードローン、消費者金融のキャッシングのそれぞれのサービスで異なります。それぞれの会社や金融機関によって具体的な金利にも違いがあります。
 
また、金利はクレジットカード付帯のキャッシングに関しては固定ですが、それ以外のキャッシングでは契約極度額に応じてスライドする仕組みです。サービスごとの金利の違いについて詳しく見ていきましょう。

 

金利が安い「銀行カードローン」

キャッシングの主流であるカードローンも、提供する会社によって金利が異なります。キャッシングの中で金利が安いのは、銀行が提供するカードローンです。契約極度額(限度額)によって金利が変化するのが特徴で、契約極度額が安いほど金利が高くなります。
 
一例としてある銀行の契約極度額と金利を見ていきましょう。
 

契約極度額 金利
100万円以下 年12.0~14.5%
100万円超200万円以下 年10.0~12.0%
500万円超600万円以下 年5.0~6.0%
700万円超800万円以下 年1.5~4.5%

 
すでにその銀行に口座を開設している場合、申込時の入力内容が少なく、手持ちのキャッシュカードをそのまま利用できる場合もあります。もちろん口座を持っていなくてもカードローンの申し込みは可能です。

 

銀行より金利が高め「クレジットカード」

金利は一律で決まっているわけではなく、各クレジットカードによって異なります。例えば、JCBクレジットカードのキャッシング金利は15.00~18.00%で、JCB CARD LOAN FAITHのカードローン金利は4.40~12.50%でした。一般的に、カードローンの金利よりクレジットのキャッシングの金利のほうが高い傾向にあります。
 
銀行カードローンと違って契約極度額によって金利が変わることはなく、固定なのが一般的です。すでに持っているクレジットカードにキャッシング機能を付帯するよう申し込みするだけで使用できるため、入力内容が少なく済むのが特徴です。
 
新たにクレジットカードを作ると同時にキャッシングの申し込みができます。

 

銀行に近い金利「消費者金融」

消費者金融のキャッシングと言えば、金利が高いイメージがあるかもしれません。しかし、金利の規制が強化されたことで、現在の金利は銀行のカードローンと大きく変わらなくなっています。銀行と同じく金利は契約極度額によって異なっており、極度額など条件によっては消費者金融の金利のほうが低いこともあります。
 
一例としてアコムの契約極度額ごとの金利を見ていきましょう。
 

契約極度額 金利
100万円未満 年7.7~18.0%
100万円~300万円 年7.7~15.0%
301万円~500万円 年4.7~7.7%
501万円~800万円 年3.0~4.7%

 

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キャッシングの金利をサービスごとに比較

サービスごとのキャッシングの金利はおおよそ同じくらいですが、具体的な金利の数字は各社微妙に異なります。銀行のキャッシングと消費者金融のキャッシングは、契約極度額によって違いがあります。
 
いずれも融資の極度額は1000万円未満に設定されており、契約極度額が大きくなれば金利は低くなる傾向です。
 
クレジットカードに付帯したキャッシングは金利固定の場合が多いのですが、カードの種類によって異なっているのが一般的です。各社で比較した金利を見ていきましょう。

 

銀行カードローンキャッシングの金利比較

銀行カードローンでキャッシングした場合の具体的な金利を見ていきましょう。各社で比較したものを下に示しています。
 

三井住友銀行 1.5%~14.5%
みずほ銀行 2.0%~14.0%
楽天銀行 1.9%~14.5%

 
銀行カードローンの金利の上限は14.5%までが多いようです。

 

クレジットカードキャッシングの金利比較

クレジットカードに付帯したキャッシングの具体的な金利をいくつか見ていきましょう。各社で比較したものを下に示しています。
 

JCB 15.0%~18.0%
エポスカード 18.0%
ライフカード 13.505%~18.0%

 
クレジットカード付帯のキャッシングの金利上限は18.0%までが多いようです。

 

消費者金融キャッシングの金利比較

消費者金融でキャッシングした時の具体的な金利を比較してみましょう。各社の金利は下記のとおりです。
 

アコム 3.00%~18.00%
アイフル 3.0%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%

 
消費者金融のキャッシングの金利は、18.0%までが多いようです。

 

キャッシングの金利から利息を計算しよう

キャッシングで借り入れすると、金利がその額にプラスされるので返済額が大きくなります。返済を滞りなく行うには、きちんと返済額をあらかじめ知っておくことが必要です。返済額を導き出す計算方法を知っておきましょう。
 
金利から利息を導き出すには、借入金額に金利をかけて365日で割り、1ヶ月の日数をかけます。
 
利息の計算方法は下記の通りです。
 
借り入れ利用額×金利÷365×返済日数=利息
 
例えば18.0%の金利で10万円を30日間借りた場合
 
10万円×18.0%÷365日×30日≒1479円
 
利息は約1479円かかることが分かります。金利が高いほど、借入額が多いほど、返済日数が長いほど利息は大きくなります。
 
単純に60日借りれば利息はおよそ1479円の2倍の3000円に近い金額になり、7ヶ月経った210日後であれば1万円を超えます。
 
260日後であれば1万3000円近い額です。次の給料日に返済できる予定であれば利息はそれほどの額にはなりません。しかしボーナスが支給される半年後、もしくは返せるめどが立たない場合、思った以上に利息が膨れ上がってしまう可能性があります。
 
借り入れする時は、無理なく返済できるか返済計画を立てるようにしましょう。

 

キャッシングの金利は法律で厳格に規制されている

キャッシングの金利はサービスや提供する会社によって異なります。しかし、金利の高いものでもおおよそ20%未満に収まっています。各社の金利の決定の基準となる法律があるのでしょうか?
 
中にはドラマや映画などで、決して返済できないような高利で借金をしているシーンを見たことのある人もいるでしょう。
 
上限金利を規制する法律が現代には存在しており、決められた上限金利を上回ると罰則が与えられるため、各社はその法律を基準に金利を決めています。過去の上限金利や金利に関する法律について説明します。

 

年利50%やグレーゾーン金利と呼ばれた時代

「高利貸し」という言葉を聞いたことがある人も多いことでしょう。キャッシングが単に借金と呼ばれていた時代の金利は非常に高利でした。借りたら返せないような100%を超える年利やおよそ50%といった高金利が数十年前まで実在していました。
 
平成12年までは40.004%が上限金利であり、その後は29.2%まで引き下げられました。しかし、グレーゾーン金利が問題となり、平成22年の法改正によって年20%まで金利が引き下げられます。
 
グレーゾーン金利とは、法律上に存在する2つの規制金利に生じた差の部分を示すものです。超過すると民事上無効となる利息制限法の上限金利15~20%は超過していても、刑事罰となる出資法の上限金利29.2%の範囲内にあるというものでした。
 
旧貸金業規制法には「みなし弁済」という消費者側が利息制限法の利率を超えて支払ってしまっても、諸条件を満たしていれば有効とされる制度です。この業者側にとって有利な制度がグレーゾーン金利を助長させていました。

 

利息制限法による金利の規制

グレーゾーン金利は、利息制限法と出資法の2つの法律が存在することで生まれていました。利息制限法は、下記のような内容で昭和29年に制定されています。こちらは刑事法ではないため違反して罰則が与えられることはありません。
 

・元本額が10万円未満 年20%
・元本額が10万円以上100万円未満 年18%
・元本額が100万円以上 年15%

 
もう1つの出資法は違反すると刑事罰の対象となるため、多くの貸金業者はこの出資法を守ってきました。数十年前まで高金利であったのは出資法の制限によるものです。平成22年の改正で出資法でも上限金利が20%と決められたため、グレーゾーンがなくなり利息制限法の範囲内にキャッシングの金利が収まりました。
 
裁判でみなし弁済を否定する判決が下ったことがきっかけで、過払い金請求が増えたのも明白です。利息制限法を超える金利を設定するメリットがなくなってしまったため、正規の貸金業者は利息制限法を守って営業するようになりました。

 

【3選】キャッシングなら消費者金融がおすすめ

キャッシングを取り扱うのは銀行やクレジットカード会社、消費者金融があります。それぞれ特徴やメリットは異なりますが、一体どれを選べばよいのでしょうか?
 
ここではおすすめの消費者金融3選とおすすめするポイントをご紹介します。各社の特徴や他より優れたポイントを知って、自分にとってお得だと思えるサービスを選んでください。

 

アイフル

銀行が提供するカードローンは、銀行の口座を開設するのと同じようにどうしても審査に時間がかかってしまう傾向があります。現金が必要になってから申し込んでも、即日融資してもらえない可能性も。
 
その点、アイフルは即日融資をうたっており、最短25分で融資が完了できることをアピールしています。すぐに現金が必要な人にぴったりです。
 
借り入れを家族など、誰にも知られたくない人にもアイフルのキャッシングは便利。スマホ1つで申し込みができ、明細などの郵送がなく全てがWEB上だけで完結します。金利は3.0~18.0%で、借入金額によってスライドしています。ほかのキャッシングと比較してそれほど高いというわけではなく、条件によってはアイフルのほうが低い場合もあります。
 
初めての利用が30日間で返済するのであれば、無利息で借り入れが可能。これは消費者金融でのキャッシングならではのサービスと言えます。

 
参考記事:アイフルの審査基準まとめ! 落ちる人の特徴や申し込みの流れを解説
出典:キャッシングのアイフル|キャッシング、カードローン、融資なら消費者金融のアイフル
 

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プロミス

プロミスも銀行などが提供するキャッシングと比較して、融資までがスピーディーです。「瞬フリ」という名の振込キャッシングサービスを提供しており、最短で10秒の振り込みが可能であることをうたっています。
 
24時間365日、土日や夜間でも利用でき振込手数料は無料です。プロミス専用のスマホアプリがあり、カードを発行することなくアプリだけで借り入れや返済が行えることも魅力の1つです。カードレスで全ての手続きが行えるので、家族に知られるリスクも軽減できます。
 
金利は4.5~17.8%で、借入条件に応じて適用される金利が変わります。アイフルと同じく、30日間無利息サービスも提供しています。初めての利用で、メールアドレスの登録とWeb明細の登録が条件です。
 
女性の利用者用の専用ダイヤルを設けていて、女性オペレーターが優しく対応。初めてキャッシングを利用する女性も安心して相談できるので、キャッシング利用を考えている女性にプロミスはおすすめです。

 
参考記事:プロミス カードローン フリーキャッシング(特徴、金利、審査、限度額など)
出典:新規お申込み|キャッシング・消費者金融のプロミス公式サイト
 

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プロミス

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アコム

アコムも銀行などのキャッシングと比べて融資までの時間が短いことが魅力です。キャッシングは申し込みする人がすでに借り入れている状況や収入の状況などによって、審査に通るか落ちるかが決まります。
 
アコムではHP上で年齢や年収、他社の借り入れ状況を入力するだけで借り入れ可能かどうか診断できる「3秒診断」があります。これをすることで必ず融資が受けられるわけではありませんが、目安の1つに。
 
金利は3.0~18.0%で、契約極度額によってスライドしています。ほかの消費者金融のキャッシングと同様に、初めての利用に限り30日間金利無料サービスを行っています。

 
参考記事:アコム カードローン(特徴、金利、審査、限度額など)
出典:キャッシングのアコム|カードローン、キャッシングならアコム
 

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キャッシングは金利の仕組みを理解してから利用しよう

キャッシングの金利はサービスによってさまざまです。金利の安さだけを重要視しても、借り入れする期間が長くなればその分利息は増していきます。結果的に考えていたよりも多くの利息を支払うことになりかねません。
 
また、年率は同じでも、一回払いより分割払いのほうが金利負担は大きくなります。月々の返済額を低く抑えるリボ払いは、一見すると賢い返済方法のようにも思えますが多額の金利を抱えることになります。
 
多重債務などの問題を抱えるパターンは、元本の額だけがきっかけになるのではありません。金利の負担から陥る場合も。キャッシングを利用するなら金利の少なさに注目することも大切ですが、無理のない返済ができるかどうかも考えて返済計画を立てましょう。</p>
 
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー

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※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
※遅延損害金:20.0%(実質年率)
※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要