執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
カードローンの借り入れを考えている方の中には、カードローンの特徴やキャッシングとの違い、借入方法などに疑問を持っている方も多いでしょう。
カードローンとは個人向け融資の1つで、利用限度額内で何度でも借り入れできるのが特徴です。
カードローンの特徴やキャッシングとの違い、銀行と消費者金融カードローンの違いを知らないと、他の融資商品との比較や自分に合うかどうかを判断できません。
ここでは、カードローンの特徴やキャッシングとの違い、銀行と消費者金融カードローンの違いなどをわかりやすく解説します。カードローンを検討している方は、参考にしてみてください。
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カードローンとは
カードローンとは、利用限度額内で何度でも借り入れができる個人向け融資の1つです。カードを使い、近くのATMで手軽に現金を引き出せます。
クレジットカード付帯のキャッシングとは金利や利用限度額に違いがあり、低金利で多額の借り入れも可能な場合もあります。
ここでは、カードローンの特徴やキャッシングとの違いについて詳しく紹介します。
カードローンとは個人向け融資
カードローンとは、カード会社や金融機関、貸金業者が提供する個人向け融資のことです。担保や保証人不要で利用でき、無料で申し込みができます。
インターネットを利用して自分の口座へ振り込みができ、コンビニや銀行ATMで手軽に借り入れが可能です。
カードローンを利用するには、カード会社や金融機関に申し込みをして審査を受ける必要があります。審査によってカードローンの利用限度額や金利が設定されます。限度額内であれば何度でも借り入れできることは、カードローンの特徴です。
例えば、利用限度額が50万円であれば「4月に10万円、5月に20万円、6月に5万円、7月に10万円」など限度額の50万円に達するまで、いつでも好きなタイミングで借り入れができます。
申込方法や借入方法、返済方法はカードローンを提供する会社によって異なります。
カードローンとキャッシングの違い
キャッシングとは現金を借りるサービスの総称で、実はカードローンもキャッシングの一部になります。しかし、キャッシングは「クレジットカードに付帯したキャッシング」のことを指して使われることが多いです。
カードローンとクレジットカード付帯キャッシングは、似ているイメージがありますが、いくつか違いがあります。以下は、カードローンとキャッシングの主な違いです。
カードローン | キャッシング | |
---|---|---|
カード | 専用ローンカードを発行 (カードレスもあり) |
クレジットカードに付帯 |
金利 | キャッシングより低い (2〜18%程度) |
高い (15〜18%程度) |
利用限度額 | キャッシングより多い (10万円〜1000万円程度) |
少ない (10万円〜100万円) |
提供会社 | 銀行 消費者金融 信販会社 など |
クレジットカード会社 |
返済方法 | 口座引落し 提携ATM インターネット |
口座引落し |
返済方式 | 「残高スライドリボルビング方式」が一般的 | 「一括返済」「リボルビング払い」が一般的 |
※金利、利用限度額は提供会社や利用者によって異なります。
このように、カードローンとクレジットカード付帯キャッシングには、さまざまな違いがあります。特に注目したい違いは金利です。
カードローンの金利は2〜18%程度なのに対し、キャッシングの金利は15〜18%程度と高い傾向があります。以下は、主なカードローンとキャッシングの金利です。
カードローン | キャッシング |
---|---|
三菱UFJ銀行 年1.8〜14.6% | 楽天カード(一般) 年18.0% |
オリックス銀行 年1.7%〜17.8% | 三井住友カード(一般) 年14.4〜18.0% |
プロミス 年4.5%~17.8% | JCBカード(一般) 年15.0〜18.0% |
このように、カードローンとキャッシングでは金利が異なるため、多額・長期の借り入れをする場合は利息に大きな違いが出ます。
参考記事:キャッシングから借り換えるメリットは?借換先の選び方やカードローンとの違い
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カードローンの特徴
カードローンであれば、生活費や旅行代金、車の購入費用など、借りたお金の使い道が自由です。即日融資にも対応していて、利用限度額内であれば何度でも借り入れ・返済を繰り返せます。また、担保を用意しなくても利用可能です。
カードローンの特徴を知ることで、他の個人向け融資との比較や使い方のイメージがしやすくなります。
ここでは、カードローンの特徴について詳しく見ていきましょう。
使用目的・用途は自由
カードローンは、住宅ローンや自動車ローン、リフォームローンなどの目的別ローンとは違い、借りたお金を自由に使えるのが特徴です。
目的別ローンの場合は「教育」「住宅」「リフォーム」など利用目的が限定されており、借りたお金を他の目的・用途に使うことは禁止されています。例えば、教育ローンで借りたお金を自動車購入に使うことや、住宅ローンで借りたお金を旅行費用に使ってはいけません。
カードローンの場合は、使用用途が原則自由となりますので、次のようなことにも使えます。
・家賃や光熱費の支払い
・海外旅行代金
・ネイルやエステなどの美容代
・セミナーなどの自己啓発費用
・車の購入費用
・引越し費用
・家具・家電購入費用
・成人式の着物代 など
このように、借り入れしたお金を好きなことに使えるのがカードローンの特徴です。「借りた50万円を車検費用と旅行代金に使う」など、複数の用途に使うことも可能です。
ただし、カードローンは原則自由に使えますが、事業性資金には利用できないため注意してください。
即日融資に対応している会社が多い
カードローンであれば、申し込みをしたその日に融資を受けられます。
アコム、プロミス、SMBCモビット、レイクALSAなど大手消費者金融のカードローンは即日融資に対応しているためです。
これらの消費者金融のカードローンであれば、すぐに審査結果がわかり借り入れができます。
例えば、SMBCモビットのWeb完結申込は、申し込みをして審査結果が出るまで最短30分です。結果は電話またはメールで連絡があります。Web完結はカードレスのため、入会完了メールが届いたらすぐに借り入れができます。
「急な出費で今日中にお金が必要になった」「何としても夜までに10万円がいる」など、急ぎでお金が必要な場合にも対応できるため安心です。
このように、カードローンであれば即日融資を受けることが可能です。
ただし、申込時間や申込方法によっては、即日融資ができない場合があるため注意してください。また、アコムやプロミスなどの消費者金融系カードローンは即日融資に対応していますが、三井住友銀行や三菱UFJ銀行などの銀行系カードローンは即日融資には対応していません。
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限度額内なら何度でも借り入れできる
カードローンは利用限度額内であれば、何度でも借り入れと返済を繰り返せます。例えば、カードローンの利用限度額が100万円の場合、以下のような使い方が可能です。
1.資格取得の勉強のため20万円借り入れ(残80万円)
2.友人との旅行のため10万円借り入れ(残70万円)
3.引越し費用と家具・家電購入で50万円借り入れ(残20万円)
4.友人の結婚式で10万円借り入れ(残10万円)
5.車検費用のために10万円借り入れ(残0円)
6.ボーナスで50万円を返済(残50万円)
7.腕時計購入のために30万円借り入れ(残20万円)
※ここでは利息や毎月返済分は考慮していません。
上記のように、利用限度額の範囲内であればいくらでも借り入れができます。借り入れをすると残枠が少なくなりますが、返済をすることで残枠に余裕が生まれます。
このように、使途が原則自由なのに加えて、利用限度額内であれば借り入れと返済を繰り返し行えることは、カードローンの特徴です。
担保不要で借りられる
多くのカードローンは、担保不要で利用できます。担保とは、お金を借りた人が返済不能に陥った場合に備え、損失を補う保証をすることです。債権の弁済を確保するための手段であり、担保の対象には土地や建物などがあります。
カードローンの多くは無担保で利用ができるため、借り入れがスムーズです。
ただし、銀行や信販会社、消費者金融など、どのカードローンも入会前に審査が行われます。審査では収入状況や他社の借入状況、これまでの金融事故などを調査され、返済能力に問題がないと判断されるとカードローンの利用ができます。
担保を用意せずとも融資を受けられるのは、カードローンの特徴です。
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消費者金融と銀行カードローンの違いとは
銀行カードローンと消費者金融カードローンには、金利や融資スピード、総量規制の有無などいくつかの違いがあります。どのような違いがあるのか理解していれば、自分に合うカードローンを選ぶことが可能です。
ここでは、銀行カードローンと消費者金融カードローンの特徴や違いについて見ていきましょう。
銀行カードローンの特徴
都市銀行や地方銀行、ネット銀行などが提供する銀行カードローンの特徴は、安心感があり金利が低く、ATM手数料無料で利用できる場合が多いことです。
■安心感がある
銀行カードローンを提供するのは、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、楽天銀行、イオン銀行など、誰もが知っている銀行です。信頼性が高い金融機関が提供しているため、安心して申し込みや借り入れができます。初めてカードローンを利用する方でも、不安が少ないでしょう。
■金利が低い
銀行カードローンは消費者金融カードローンよりも金利が低い傾向にあります。銀行カードローンの金利は年2.0〜15.0%程度、消費者金融カードローンは年3.0〜18.0%程度です。
以下は、主な銀行と消費者金融のカードローン金利です。
銀行カードローン | 消費者金融カードローン |
---|---|
三井住友銀行 年1.5〜14.5% | アコム 年3.0〜18.0% |
楽天銀行 年1.9〜14.5% | SMBCモビット 年3.0〜18.0% |
※2021年4月時点
少額利用の際は上限金利が適用されるのが一般的ですので、銀行カードローンであれば15.0%程度、消費者金融カードローンだと18.0%程度の金利になります。
■ATM手数料が無料なことが多い
銀行カードローンは、自社ATMや提携ATMの利用手数料が無料な場合が多いです。そうすると手数料負担がないので、手軽に利用できます。
参考記事:銀行カードローン
消費者金融カードローンの特徴
アコムやプロミスなどが提供する消費者金融カードローンの特徴は、審査や借り入れまでのスピードが速く即日融資を受けられることです。また、消費者金融によっては無利息期間が設けられています。
消費者金融は貸金業者に該当し、貸金業法の対象になります。銀行は貸金業者に該当せず、銀行法の対象です。消費者金融カードローンと銀行カードローンは、それぞれ貸金業法と銀行法で法律が異なるため、特徴にも違いがあります。
以下は貸金業法対象となる消費者金融カードローンの主な特徴です。
■即日融資を受けられる
アコムやプロミスなどの消費者金融カードローンであれば、申し込みをしたその日に融資を受けられます。銀行カードローンは、審査の際に警察庁データベースへ照会して反社チェックを行わなくてはなりません。審査結果がわかるのは、最短翌日以降となります。
一方、消費者金融カードローンは、データベースへの照会がなく、その日のうちに審査結果がわかります。そのため、審査結果が早くわかり、スピーディーに融資を受けることが可能です。大手消費者金融のほとんどが最短30分で審査結果がわかり、即日融資を受けられます。
■無利息期間がある
消費者金融によっては無利息期間があります。例えば、プロミスであればメールアドレス登録とWeb明細利用で30日間利息が0円になります。無利息期間内に完済をすれば、利息が1円もかかりません。
■返済日を選択できる
消費者金融によっては返済日を選択できます。例えば、アイフルであれば「毎月1回(約定日制)」と「35日ごと(サイクル制)」から選べます。返済日の自由度が高いのも、消費者金融カードローンの特徴です。
ただし、貸金業法の対象である消費者金融は、次で紹介する総量規制が適用されるため注意してください。
参考記事:消費者金融のカードローン
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消費者金融では「総量規制」があるので注意
消費者金融カードローンは総量規制の対象となるため、年収によって借り入れできる上限が変わります。
総量規制とは、貸金業者による過剰貸付を防ぐことを目的とした制度で「年収の3分の1までしか借り入れできない」ことを定めたものです。年収300万円の人であれば、最大でも100万円までしか借り入れできません。
また、総量規制は借入総額が対象となるので、年収300万円の人が既に60万円借り入れしている場合、別の消費者金融で新たに借り入れできるのは最大で40万円です。
総量規制は、貸金業法が適用される貸金業者・消費者金融が対象です。銀行法が適用される銀行カードローンは総量規制の対象外となります。
消費者金融は総量規制がありますので、借入金額に注意してください。
カードローンを借り入れする流れ
カードローンを借り入れする流れは、以下の6ステップです。
1.カードローンの選択
まずは、複数のカードローンを比較して、自分に合ったカードローンを選択します。金利や利用限度額、借入方法や返済方法などを比べて条件の良いカードローンを選びましょう。
2.カードローンの申し込み
希望のカードローンを選んだあとは申し込みをします。申込方法には、次のようなものがあります。
・インターネット
・電話
・無人契約機
・店頭窓口
手軽に申し込みができ、借り入れまでをスピーディーに進められるのがインターネットによる申し込みです。ほとんどのカードローンが対応しており、パソコンやスマホを使って申し込みができます。アコムやアイフルなどの消費者金融であれば、即日融資が可能です。
3.必要書類の提出
審査にあたり、運転免許証などの本人確認書類の提出が必要です。また、借入金額が50万円を超える場合、または他社の借り入れを含めた借入総額が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出も必要になります。
代表的な本人確認書類、収入証明書類は次のとおりです。
・運転免許証
・パスポート
・健康保険証
・個人番号カード
・在留カード
・特別永住者証明書 など
・源泉徴収票
・給与支払明細書
・確定申告書
・納税通知書 など
必要書類はカードローン会社によって異なりますので、事前に確認し、早めに準備しましょう。
4.審査
大手消費者金融であれば最短30分で審査が完了します。審査の際、勤務先に在籍確認の連絡があるのが一般的です。スムーズに確認が取れるように、勤務先に連絡が入ることを伝えておきましょう。
審査結果の連絡はメールまたは電話であります。
5.カード受け取り
審査が完了したあとは、ローンカードを受け取ります。カードの受取方法は「郵送」「無人契約機」「店頭」から選べる場合が多いです。
また、カードレスで利用できるカードローン会社もあります。
6.利用開始
ローンカードを受け取ったら、利用限度額の範囲内で借り入れができます。
参考記事:はじめてのカードローン 知っておきたいカードローンの基礎知識
気になるみんなのカードローン用途
2020年3月31日に一般社団法人全国銀行協会が発表した「銀行カードローンに関する消費者意識調査<調査結果>」によると、銀行カードローン利用者と貸金業のみ利用者の借入金使途(最も当てはまるもの)で多いのは、次の費用です。
・日常の生活費(食費、日用品、光熱費など):31.8%(35.2%)
・レジャー、趣味、娯楽:8.9%(12.6%)
・教育、教養、養育費:7.4%(2.4%)
・家賃の支払い:5.9%(3.4%)
・自動車の購入、修理、維持費:5.7%(6.2%)
・クレジットカードの支払い:5.7%(6.4%)
・冠婚葬祭に関わる費用:4.5%(3.6%)
・パチンコ、競馬などのギャンブル:4.4%(6.8%)
※()内は貸金業のみ利用者
このように、銀行カードローン利用者、貸金業のみ利用者どちらも日常の生活費に借入金を使っている人が圧倒的に多いです。
参考記事:カードローンの利用目的は「生活費」!?皆のカードローン利用目的を調査
正しく使用すればカードローンも安心
最後に、ここで紹介した大切なポイント5点をまとめています。
・カードローンとキャッシングの最大の違いは「金利」。カードローンの方が金利が低い
・カードローンは資金使途が自由で限度額内で何度も繰り返し利用できる
・銀行カードローンはクレジットカード付帯のキャッシングより金利が低い傾向がある
・消費者金融カードローンは即日融資が可能
・生活費やレジャー費など身近な出費に対応すべくカードローンを利用している人は多い
カードローンは正しく利用すれば、何ら怖いものではありません。カードローンは利用限度額内でいつでも借り入れができます。申し込みをしておけば、イベントなど急な出費でお金に困った時でも安心です。
カードローンに興味がある方は、早速申し込みをして、いざという時のために備えておくことをおすすめします。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
※遅延損害金:20.0%(実質年率)
※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
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※ファイナンシャルフィールドでは、アフィリエイトプログラムを利用し、アコム社から委託を受け広告収益を得て運用しております。
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