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カードローンのなかには審査が「仮審査」と「本審査」の2段階に分かれているものがあります。この仮審査について、どのような審査なのか疑問に思っている人は多いでしょう。「仮だから本審査よりハードルが低そう」というイメージを抱いている人もいるのではないでしょうか。
カードローンの仮審査は、正式な審査の過程のひとつで、非常に重要なものです。仮審査で融資できないと判断されれば、カードローンは利用できません。
そこでこの記事では、カードローンの仮審査の概要や審査のポイント、本審査との違いなどをまとめました。ぜひ、仮審査について理解を深め、スムーズにカードローンを利用するためにお役立てください。
目次
カードローンの仮審査とは?
一部のカードローン会社では、審査を「仮審査」「本審査」の2段階に分けて実施します。仮審査は申し込み直後に行われる審査で、仮審査に通過した場合のみ本審査へと進めます。
仮審査では申し込みで申請した情報をもとに、貸し付け可能かどうかを審査します。申込時に申告した内容をコンピューターで機械的に点数化する、スコアリングという方法が用いられるのが一般的です。
仮審査は多くの場合、約30分~1時間と短時間で完了します。仮審査が終了すると審査結果とともに貸し付けの際のおおよその限度額などが通知されます。
仮審査で決定した限度額に合意が得られたのちに行われるのが、本審査です。仮審査で提示された契約条件が希望に沿わない場合には、本審査に進まずに申し込みをキャンセルすることも可能です。
仮審査で確認されるポイント
カードローンの仮審査では、主に次のようなポイントを確認します。
■年齢
多くの金融機関で、カードローンの対象年齢は20~70歳未満と設定されています。そのため20歳未満の人や70歳以上の人は仮審査を通過できない可能性が高いでしょう。
しかし、カードローンを借りられる年齢の上限は、時代によって変わってきています。そのため、今後70歳以上の人が働くのが当たり前の世の中になれば、カードローンに申し込める上限年齢も変わるかもしれません。
■収入
仮審査では返済能力の有無を調べるために、収入がチェックされます。会社ごとに決められたラインを下回ると、仮審査の段階で落とされます。しかし、パートの人もカードローンを組める会社もあり、そういった会社では年収200万円ほどあれば仮審査を通過できるようです。
また、カードローンの融資額を決定するうえでも、年収は重要な情報です。年収が低い場合は、希望借入額を50万円としても実際の融資額は20万円になるなど、希望が通らないことがあります。
■属性
属性とは、申込者の現況を示す情報です。カードローンの仮審査では主に、次のような情報を確認しています。
・年齢
・性別
・職業
・勤務先
・雇用形態
・勤続年数
・年収
・住居の形態
・家族構成
カードローンを借りられるかどうかには、属性も大きく関わっています。
例えば、勤続年数は長ければ長いほど信用度が上がります。基本的には勤続3年以上であれば仮審査で有利になるようです。勤務先も重要な情報です。上場企業勤務や公務員の場合は、信頼できる企業に勤めているとみなされ、カードローンを借りやすくなるでしょう。
また、居住形態や家族形態も調査されます。居住形態や家族形態には家計の状況が反映されやすく、持ち家か借家か、扶養家族がいるかなどによって返済の見込みが変わるためです。
■信用情報
信用情報とは、個人のローンやクレジットの利用状況に関する情報で、指定信用情報機関と呼ばれる第三者機関で管理されています。カードローンの申し込みを受けた金融機関は申込者の信用情報を必ず照会することになっており、仮審査でも信用情報が調べられます。
チェックされるのは主に、他社からの借り入れ状況です。借入金額や借入件数が多いと、審査ではマイナスになります。
特に、今回のカードローンで年収の3分の1以上の額を借り入れることになる場合は、仮審査で落とされる可能性が高いでしょう。なぜなら「借入残高が年収の3分の1を超えるような貸し付けをしてはならない」という、総量規制という決まりがあるためです。
また、借入件数が4社以上の場合も、落とされることが多いので注意してください。
このほか、過去に返済の長期延滞や自己破産、個人再生、代位弁済などの記録がある場合は、仮審査の段階で融資不可能とされ、審査に落ちることがあります。
仮審査と簡易審査は違う?
カードローンを提供する金融機関の多くが、仮審査、本審査とは別に、「簡易審査」のシステムを用意しています。
簡易審査とは、名称のとおり融資の可否を簡易的に診断してくれるものです。ほとんどが年収や他社借入額などいくつかの情報を入力するだけで即時に結果がわかるもので、詳細な情報を申告して結果を待つ必要のある仮審査とは異なります。
また、仮審査を申し込むと申し込み情報が信用情報に登録されますが、簡易審査の利用履歴は信用情報に影響しません。信用情報にカードローンの申し込み履歴が多く残っていると、他社審査でマイナスに働くこともあります。
そのため、単に融資の可否を知りたい場合や、申し込みを迷っている場合は、仮審査に申し込む前に簡易審査を利用するとよいでしょう。
ただし、簡易審査の結果は正式なものではなく、あくまでも目安です。簡易審査の結果が融資可能でも、仮審査・本審査に落ちる場合があることは覚えておいてください。
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仮審査の重要性
カードローンの仮審査は、名称に「仮」と付いているために誤解しやすいものの、実は本審査と同じか、それ以上に重要なものだといえます。なぜなら、仮審査は次の2点を確認し、申込者を切り分けることが目的だからです。
・信用してお金を貸せるか
・申込者の情報が正しいか
仮審査に通らなければ本審査には進めず、借り入れはできません。スムーズにカードローンを組むためには仮審査の段階からきちんと準備をして、誠実な姿勢で臨むことが大切です。
以下で、仮審査の2つの目的について、少し詳しくみていきましょう。
信用してお金を貸せるか確認
仮審査では、申込者の属性情報や信用情報から、継続的に、安定して返済を続けられる人物かどうかを判断しています。
明らかに返済能力がなさそうな場合や、過去に悪質な延滞を繰り返しているなど返済が滞る可能性が高そうな場合は、仮審査ではじきます。こうすることで、本審査にかかる手間を減らしているのです。
申込者の情報が正しいのか確認
仮審査時に本人確認書類の提出や、勤務先への在籍確認が行われる金融機関の場合は、申込者が申告した内容と、書類の記載や在籍確認の結果に齟齬(そご)がないかも確認されます。申し込み内容に誤りがなく、融資をするのに問題がないと判断されて初めて、仮審査を通過できるのです。
仮審査が通れば本審査で落ちる可能性は低い
仮審査に通過すると本審査に進めますが、本審査で落ちることはあまりありません。
ただし、絶対に本審査を通過できるわけではなく、本審査の段階で融資不可と判断されるケースもあることは、頭に置いておきましょう。
また、仮審査はコンピューターでの審査のため基準が優しく設定されていることが多いですが、本審査では人の手が入ってしっかりと審査します。そのため、実際に借りられる額が仮審査の時よりも低くなることは珍しくありません。
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カードローン仮審査と本審査の違い
仮審査と本審査の大きな違いは、審査の方式です。仮審査はコンピューターで行われることが多いのに対して、本審査では多くの場合人の手で情報を確認・判断します。
申し込み内容や個人情報の詳細な確認が行われるのも、本審査の段階です。本人確認書類などの提出書類を確認したり、勤務先への在籍確認が行われたりするのは、一般的には本審査のタイミングです。
また、仮審査では融資の可否をおおまかに判断するだけですが、本審査ではいくらまで融資できるのか、適用金利は何%かなど、具体的な融資条件も決まります。
本審査で確認されるポイント
カードローンの本審査で確認されることが多いのは、次の3つです。
・本人確認書類
・収入証明書(必要な場合)
・勤務先への在籍
これらを確認して、申込時の申告内容に虚偽がないかをチェックするのが、本審査の目的のひとつです。
本人確認書類として求められることが多いのは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど。さらに、次のような場合は、源泉徴収票や確定申告書などの収入証明書類も確認対象となります。
・借入希望額が50万円を超えるとき
・他社借り入れを含めて100万円を超えるとき
・その他、金融機関が求めるとき
また、多くの場合、申告した勤務先に実際に在籍していることの確認として、主に電話を用いた「在籍確認」が行われます。
以上に虚偽がないことは、本審査通過のための最低条件です。金融機関は申告内容が正しいことを確認したうえで、申し込み内容を総合的に判断し、融資可否や融資条件の最終回答を出しているのです。
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カードローン仮審査で落ちる人の特徴
上で述べたように、カードローンの仮審査で主にチェックされるのは、申込者の収入や属性に関する情報と、信用情報です。これらの情報から次のような特徴が読み取れる人は、融資できるだけの返済能力や信用がないと判断され、仮審査に通る可能性がぐっと低くなります。
・信用情報に傷がある
・虚偽の申告をしている
・収入が安定していない
・借入希望額が収入に見合っていない
以下で、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
信用情報に傷がある
カードローンの仮審査において、信用情報は重要な判断基準のひとつです。特に過去5年間の金融取引が審査には大きく影響します。自己破産などの債務整理をしている場合や、支払いの延滞などをしてしまった人は、そこから5年間はカードローンを借りられない可能性が高いため、その期間を過ぎてから申し込むようにしましょう。
携帯料金の支払いやクレジットカードの支払い情報なども審査の対象となります。そのため、普段から各種支払いを延滞しないように気をつけておきましょう。
自身の信用情報に不安がある場合は、あらかじめ自分で信用情報機関に登録内容の開示請求をすることが可能です。開示の結果、信用情報に問題がある場合は、カードローンの申し込みを見合わせる判断が必要かもしれません。
また、信用情報に明らかな傷がなくても、他社からの借入件数が多すぎる場合などは、審査に悪影響を及ぼす可能性があることは、覚えておくとよいでしょう。
虚偽の申告をしている
審査に通りたい気持ちから虚偽の申告をしても、発覚した時点で審査には落ちてしまいます。仮に仮審査は通ったとしても、本審査で情報を精査されれば、いずれは不正がバレるでしょう。一度不正をするとそのときに審査に落ちるだけでなく、条件を整えて改めて審査に申し込んでも、通過が難しくなる恐れもあります。
また、故意でなくとも、記入ミスなどによって事実と異なる申告をすれば、それを理由に審査を通過できなくなる可能性があるため、注意しましょう。
カードローンの申込時には、記入した住所や名前が本人確認書類と相違ないか、しっかりと確認してください。特に、引っ越しなどで住所が変更になった場合は、本人確認書類の住所がきちんと新しいものになっているか確認するようにしましょう。
申請書と同時に提出する本人確認書類や収入確認書類は、金融機関によって異なります。書類の種類や取得時期などを確認して、提示を求められたものを確実に提出することが大切です。
収入が安定していない
カードローンの審査において非常に重要なポイントが、申込者が「安定した収入を継続的に得られる状況にある」かどうかということです。なぜなら、カードローンを提供する会社にとって重要なのは、貸したお金を確実に継続して返済してもらうことだからです。
そのため、たとえ平均年収以上の収入があったとしても、収入額の波が大きい場合は融資できないと判断されて仮審査に落ちる可能性があります。反対に、パートやアルバイトであっても、毎月安定した収入があれば、問題なく審査に通る可能性があるということです。
借入希望額が収入に見合っていない
自身の収入に見合わない借入希望額でカードローンの申し込みをすると、審査に通りづらくなります。なぜなら、収入に対して借り入れが多すぎると、返済が困難になって延滞したり、踏み倒したりするリスクが高いと判断されるためです。
そもそも、消費者金融などの貸金業者からの借り入れは、総量規制という決まりによって、年収の3分の1までに制限されています。そのため、総量規制に抵触する借入希望額の申し込みは、仮審査ではじかれる可能性が高いでしょう。
仮審査に通る可能性を少しでも上げるためには、できるだけ少ない借入希望額で申し込むことをおすすめします。
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もし仮審査に落ちてしまったら?
仮審査に落ちてしまったら、期間を空けて他のカードローン会社に申し込むとよいでしょう。カードローンの審査基準は金融機関によって異なるため、審査に通る可能性があります。
その際に金利が高い会社を選べば、審査に通りやすくなります。金利が高い会社は、返済時に利息を多く払ってもらうことで返済が滞った際のリスクとダメージを軽減する代わりに、柔軟な審査を行うようにしているからです。
また、カードローンの審査に落ちた場合、理由は教えてもらえませんが、審査でマイナスになりそうなポイントは推し量れるでしょう。審査落ちにつながる可能性がある問題点を改善することで、再度申し込んだ際に審査を通過できる可能性が高くなります。
例えば、延滞や滞納の解消、借入件数を減らす、借入希望額を年収に見合った額にするなどです。転職などを試みて、収入を安定させるのもよいでしょう。
ただし、再申し込みをするのは審査に落ちてから6ヶ月経過したあとにするのが無難です。なぜなら、カードローンの審査落ちの情報は信用情報機関に6ヶ月登録されることになっているためです。6ヶ月後には情報が削除されるため、再申し込みをした金融機関に審査落ちの履歴を知られ、審査に影響するのを防げます。
カードローン利用のために仮審査の準備を万端に
カードローンの仮審査は、本審査と同じように重要なものです。仮審査に通らなければ本審査には進めず、借り入れはできません。
仮審査は多くの場合、申込者の収入や職業、住まいなどの属性情報と、信用情報をもとに、コンピューターで点数化する方式で行われます。信用情報に傷がある、収入に対して借入希望額が多すぎるといった問題がある場合や、虚偽の情報を申告した場合は、仮審査の段階ではじかれる可能性が高いため、注意しましょう。
仮審査を問題なく通過するためには、延滞や滞納を解消する、借入希望額を年収に見合う額にする、書類を不備なく準備するなど、事前の対策が欠かせません。また、むやみに仮審査に申し込まず、簡易審査を利用することも、審査落ちのリスクを減らす方法のひとつです。
仮審査に通ってしまえば、審査通過へのハードルはぐんと下がります。カードローンに申し込むときには仮審査段階から気を抜かず、しっかりと準備をしてから臨みましょう。
参考記事:カードローンの仮審査と本審査の違いとは?審査に通りやすくなるポイントを解説
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
※商号:アイフル株式会社
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※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
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