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利用限度額の範囲内ですぐに借り入れができるカードローンは、急な出費がかさんだときや生活費が足りないときなどに非常に便利です。しかし、お金を借りるのに不可欠なのが利息です。借り入れを利用する期間が長いほど、利息を多く支払わなくてはなりません。
利息を節約したい人におすすめの方法が一括返済です。早めに借入金をすべて返済することで支払う利息を節約できるのです。またお金を借りていることにストレスを感じるため、早く一括返済したいという人もいるでしょう。
カードローンの一括返済を考えている人のために、利息の仕組みや一括返済の方法などを解説します。
目次
カードローンの一括返済とは?
カードローンの一括返済とは、借入残高をすべて一括で返済することを指します。通常、カードローンは毎月決まった日に決まった額を返済する仕組みです。返済額の中には借入残高に応じて利息が含まれています。
一括返済すると、毎月支払う予定だった利息が節約でき、非常にお得です。
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カードローンを一括返済するメリット
カードローンを一括返済するメリットは数多くあります。具体的には次のようなメリットを得られます。
●支払う利息を抑えられる
●借入額に余裕ができる
●信用情報に履歴が残る
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
支払う利息を抑えられる
一括返済の最大のメリットといっても過言ではないのが、支払う利息を抑えられることです。カードローンの利息は次のように計算できます。
借入残高×借入利率÷365日×利用日数
計算式からわかるように、利息は利用日数によって変わります。例えば実質年率15.0%のカードローンを30万円借り入れして1年かけて返済する場合の利息は次のようになります。
30万円×0.15÷365×365=4万5000円
同じ条件と金額を借り入れしたカードローンを180日で返済した場合の利息は次のとおりです。
30万円×0.15÷365×180=2万2191円
実際には借入残高の変動などによって、支払う利息の額は変わってきますが、利用日数が少ないほど利息が低くなっているのがわかります。つまり一括返済で早めに返済すればするほど、支払う利息の金額を抑えられるのです。
契約しておけば必要なときにすぐ借り入れができるカードローンは非常に便利なものですが、利息が負担になることも少なくありません。一括返済すれば支払う利息がより低く済みます。
借入額に余裕ができる
カードローンには新規申し込みのときに、収入や返済能力に応じた利用限度額が設定されます。カードローンを解約しない限り、利用限度額の範囲内で何度も借り入れができます。しかし、借り入れするたびに借入可能な額は確実に減っていきます。
例えば利用限度額が50万円で設定されているカードローンで30万円借り入れをした場合、新たに借り入れできるのは20万円です。しかし一括返済をすると、借入残高は0円に戻ります。後でお金が必要になったときに50万円までの借り入れできるようになるのです。
注意したいのは、一括返済とカードローンの解約は異なる点です。解約をしてしまうと、借り入れの権利がなくなってしまいます。解約した後に、お金が必要になったときは同じカードローンまたは他社のカードローンに申し込まなければいけません。
新規の申込時には再度審査が行われます。審査に通らない可能性があることはまったくのゼロでありません。後々のことを考えると、一括返済後もカードローンの解約はしない方が良いでしょう。
信用情報に履歴が残る
カードローンの一括返済をすると、延滞をしたり債務整理したりしたときのように、信用情報機関に一定の期間、履歴が残ります。一括返済した履歴を完済情報といいます。完済情報がある=借りたお金をすべて完済したということになり信用度が増します。
カードローン会社やクレジットカード会社は、カードの申し込みがあった際には必ず信用情報機関に申込者の情報を照会して審査を行います。このときに完済情報があれば、審査に有利に働く可能性があります。一括返済をすれば、別のカードローンに申し込むときやクレジットカードを作るとき、カードローンの増額を申請するときなどに役立つのです。
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一括返済をするときの完済金額計算方法
一括返済を決めたら、完済金額はいくらになるのか把握しておきましょう。完済金額は次のように計算できます。
借入残高+利息+その他費用=完済金額
「その他費用」は、前回の毎月の返済の後にATMなどで借り入れをしていた場合に発生します。完済をしても日々の生活に支障が出ないか、よく検討することも大切です。
一括返済の手順
一括返済の方法は、カードローン会社によって異なる場合があります。カードローン会社のホームページなどで確認しておきましょう。一括返済の一般的な手順を解説していきます。
一括返済の金額を確認
一括返済をするためには、正確な完済金額を把握しておくのが必要なことは先にも触れました。カードローン会社の公式ホームページなどにある会員メニューから、完済金額が確認できます。その他、会員専用の電話などで確認する方法もあります。
利息は日割りで計算されるため、一括返済をする日にちがずれると、完済金額も変わります。注意しておきましょう。
ATMなどで一括返済する
一括返済の方法は、カードローンの提供会社によって異なります。主に次のような方法で一括返済が可能です。
●銀行振込
●店頭窓口
●カードローン会社のATM・提携先ATM
●インターネット
カードローン会社のATMや提携先ATMでの一括返済では、1000円未満の端数は返済ができないことがあります。1000円未満の残高は、銀行振込や店頭窓口、インターネットで返済が可能です。
端数は「無利息残高」といって、利息や手数料がかからない残高として扱われることが多いのですが、完全に清算したい人は初めからATM以外の方法で一括返済をすると良いでしょう。
もしATMで多めに返済してしまった場合は、預かり金として次のような方法で返却されます。
●銀行振込で返却
●郵送で返却
●店頭窓口で返却
●次回の利用(借り入れ)のとき相殺
完済した証明が必要な場合は、窓口や郵送で残高証明書の発行が可能なカードローン会社もあります。電話などで問い合わせてみましょう。
一括返済を検討するタイミング
カードローンの一括返済をするタイミングは人それぞれです。しかし、一般的にボーナスでまとまったお金が入ったときは、一括返済を検討しやすいタイミングといえます。家計にも気持ちの面にも余裕ができるからです。
また、しばらく大きな支出の予定がないときも一括返済を検討するチャンスです。大きな支出がなければ、一括返済をしても家計の圧迫や精神的な負担を軽減できます。
ここでは、カードローンの一括返済をするタイミングについて見ていきましょう。
ボーナスが入った
一括返済を検討するタイミングの1つが、ボーナスが入るときです。ボーナスのタイミングは、まとまったお金が入って家計に余裕が生まれやすいからです。
毎月の給料や貯金を一括返済に使う場合は「今月使えるお金がなくなってしまう」「貯金が減るのは嫌だ」など、抵抗を感じる人は多いです。
しかし、ボーナスであれば「●●万円もお金が入ったのでこの機会に一括返済しよう」「予定より多かったので返済に使おう」など、毎月の給料や貯金より前向きに考えられるでしょう。
人によってボーナスの有無や金額は異なりますが、せっかくもらえるのであれば一括返済に使って、毎月の返済を終わらせることをおすすめします。
しばらく大きな支出の予定がない
しばらく大きな支出の予定がないときも、カードローンの一括返済をするタイミングです。大きな支出を目前に控えていると「●●費でまとまったお金がいるからしばらくはお金を使いたくない」など、節約志向になるものです。
支出や一括返済額が大きいほど、どちらも同じタイミングで両立することは難しくなります。
しかし、まとまったお金の支出予定がない場合は、一括返済できるチャンスです。借入額がそこまで大きくなければ、一括返済を行い毎月の返済をなくしましょう。
一括返済をするときの注意点
一括返済をすると、まとまったお金が手元からなくなります。計画的に返済をしないと、他の支出や生活費に影響が出てしまうでしょう。一括返済は毎月返済とは別に手続きが必要になるため、手間と時間がかかる場合もあります。
また、一括返済をしても通知はほとんどなく、カードローン会社や返済方法によっては硬貨に対応していません。
ここでは、一括返済をするときの注意点について見ていきましょう。
手元資金が減る
カードローンの一括返済をすると手元資金が減るので注意してください。一括返済によって借り入れはなくなりますが、数万円〜数十万円、場合によっては100万円以上のまとまった手元資金もなくなります。
一括返済したことで貯金がなくなり、他の費用の支払いや生活費に影響が出ては本末転倒です。支払いが滞るなどして新たな借り入れのきっかけになる恐れもあります。
カードローンの借入金額が大きい場合は、直近で大きな支出の予定はないか、手元資金が減っても生活に問題がないか確認したうえで一括返済してください。
手間がかかる
カードローンの一括返済は、毎月の約定返済とは別に行うため手続きなどの手間がかかります。例えば、毎月返済は決まった日に自動引き落としされていても、一括返済はATMや窓口返済など他の方法となることも多く、時間を作って返済しに行かなくてはなりません。
また、一括返済をするにあたり、事前にカードローン会社に連絡が必要になることも多いですし、マイページなどで残高を調べる必要があります。
例えば、アコムのカードローンは、以下の方法で毎月返済ができます。
●インターネット
●アコムATM
●提携ATM
●店頭窓口
●口座振替
●振り込み
しかし、一括返済の場合は口座振替は対応していません。もし、スタッフに直接相談しながら一括返済をしたい場合は、最寄りの店舗まで足を運ぶ必要が出てきます。
一括返済は毎月返済とは違った手続きとなるため、連絡や返済方法など手間と時間がかかる可能性があります。
完済しても解約にはならない
「一括返済すると、次回カードローンの借り入れができないのでは?」と心配している方も多いのではないでしょうか。一括返済したからといって、カードローンが解約されるわけではありません。
一括返済をしても借入残高が0円になるだけです。カードローンを解約するには別途手続きが必要になります。しかし、解約するとお金が必要になったときに再度カードローンの申し込み・審査をしなくてはいけません。
完済しても解約にはならないため、必要なときに借り入れができるようにカードローンはそのまま持っておくと便利です。
一括返済完了の通知はない
一括返済をしても、カードローン会社から「一括返済完了しました」のような通知が来ることは、ほとんどありません。一括返済は借入残高が0円になるだけで解約をするわけではないからです。
通知がなくて完済できているか心配な場合は、マイページで残高を見たりカードローン会社に連絡したりして、借入残高が0円になっているか確認をしましょう。
硬貨に対応していない場合がある
返済方法によっては、硬貨に対応していない場合があるので注意してください。
例えば、大手消費者金融アコムのカードローンは、アコムATMや提携ATM、店頭窓口、振り込み、インターネット返済で一括返済が可能です。
ただし、ATMからの返済は1000円単位の取引となり硬貨に対応していません。そのため、1000円未満の端数については利息や手数料がなく支払期限もない「無利息残高」として扱われます。無利息残高は店頭窓口や振り込み、インターネット返済で精算できます。
このように、カードローン会社や返済方法によって硬貨や1000円未満に対応していない場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
カードローンの一括返済は余裕のあるときにしよう
カードローンの一括返済には、多くのメリットがあります。しかし注意点として挙げたように、あくまでも生活資金に余裕のあるときにするのが最適です。急にお金が必要になったときにも対応できるよう、ボーナスなどの臨時収入があったときに一括返済をするのも良いでしょう。
その他、利息がかさむのが気になる人は一括返済の他、毎月の返済とは別に一部を繰り上げ返済という方法もあります。繰り上げ返済をするだけでも借入金が減り、利息を節約できます。
借入金が多額になっている人ほど、一括返済をする時期などを慎重に検討したいものです。毎月の収支のバランスを考えて、最適な選択をしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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