2019年まであと少し!消費税増税で世の中の景気は良くなるのか 世間の予想をチェック
配信日: 2018.12.26 更新日: 2019.05.17
そこで気になるのが、来年の景気です。ずばりイイ運が舞い込んでくるのか、はたまた悪い方向に引きずられてしまうのか……?
博報堂生活総合研究所が発表した「生活者にきいた“2019年 生活気分”」(※)を紐解きつつ、世間の予想を見ていきましょう。
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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世間の大半は「景気は変わらない〜悪くなる」と予想
【来年の「世の中の景気」は、今年と比べてどうなると思いますか(単一回答)】
良くなる :14.6%
変わらない:59.0%
悪くなる :26.5%
変わらないと答えた人は約6割。悪くなると答えた人は、良くなると答えた人の倍近くの結果になりました。世間は、「景気は変わらないかな、でも良くはならず悪くなりそうな気もする」といった、少しネガティブな予想のようです。
【「悪くなる」と思う理由】
1位:消費税率アップ 40.1%
2位:好景気の実感のなさ 13.6%
3位:国内の政治・政権不信 11.5%
4位:物価が上昇 11.0%
5位:災害や異常気象 8.8%
先の質問で「悪くなる」と答えた人たちは、そう思う理由を上記のように考えています。やはり1位は、いよいよ来年に迫った消費増税。必然的に出費が増えるため、みんなの財布の紐が堅くなる予感がしますよね。
そのほか、「賃金は上がらないのに、消費税が上がり使わないといけないお金は多くなる」「多くの中小企業などに勤める人たちは景気の恩恵を受けてない」「スーパーで商品がどんどん小さくなったり、価格が上がったりしている」などの声がありました。
なかには「庶民の生活現状を知らない政治では改革ができない」といった手厳しい意見も……。
また、気になるのが「災害や異常気象」という回答。たしかに今年は災害が多く、夏の酷暑も厳しかったですよね。農作物がダメージを受けて、しばらく野菜が高騰することもありました。来年も異常気象や災害が続くと、家計にダイレクトに響きそうです。
おまけに自分の家計も悪くなると予想している人が続出!
では、そんな自分の家計について、みなさんはどう予想しているのでしょうか?
【来年の「自分の家計状態」は、今年と比べてどうなると思いますか(単一回答)】
良くなる :16.5%
変わらない:54.0%
悪くなる :29.5%
なんとこちらも、世の中の景気の予想と似たような結果に。「基本変わらないと思うけど、消費税率がアップするし悪くなることはあっても良くはならない」といった予想なのでしょうか。
【「悪くなる」と思う理由】
1位:収入額が増加しない・減少 31.2%
2位:支出が増加 24.4%
3位:消費税などの増税 16.7%
4位:退職・休業で収入源が減少 8.0%
5位:物価が上昇 7.6%
世の中の景気の回答と比べて、こちらは個人的な悲痛さがにじみ出る回答に。
具体的には、「不景気で暇だからパートのシフトが減らされている」「今の8%でもきついのに10%に上がったらあまり買い物が出来なくなる」「育休手当が終わり、専業主婦になるので」「日用品・食品など必要商品の値上げで、生活が苦しくなる」など、消費者目線の厳しい現状が見える結果となりました。
2020年には、東京で世界的なイベントも開かれます。来年はそれに向けた都市開発もいよいよ大詰めになり、訪日観光客も増えてなにかしら景気に変化が現れそうですね。この調査によるとネガティブな予想が多いですが、はたしてどうなっていくのでしょうか?
自分たちの家計はもちろん、今後の世の中の景気の動きからも目が離せませんね。
※博報堂生活総合研究所「生活者にきいた“2019年 生活気分”」
Text:FINANCIAL FIELD編集部