更新日: 2019.01.10 確定申告
スマホでサクッと買い物、投資! そしても「スマホで確定申告」も楽々!
そして、さらにこんなことも。「スマホで確定申告」
Text:林智慮(はやし ちりよ)
CFP(R)認定者
相続診断士
終活カウンセラー
確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。
申告会場に並ばなくても大丈夫!方法は二つ
毎年2月の確定申告開始の時期には、会場の入り口に多くの人が順番待ちをしています。申告資料を持って行けば、確定申告ソフトに数字を打ち込み計算して、印刷して、提出するだけなのですが、申告期限が近づくにつれ、待ち時間が長くなってしまいます。
自宅にインターネットが使えるパソコンがあれば、申告書作成が出来ます。そのまま印刷して郵送でも提出できますが、マイナンバーカードとICカードリーダライタがあればe-Taxで申告が完了します(マイナンバー方式)。
しかし、マイナンバーカードにせず通知書のままでいて、ICカードリーダライタも持ってないからと、自宅で申告を諦めている方に朗報です。
平成31年1月から、マイナンバーカードやICカードリーダライタがなくても、予め税務署でID・パスワードを受け取っておくことで、e-Taxでの申告が出来ます(ID・パスワード方式)。
特に、年末調整済みの給与所得者が、医療費控除やふるさと納税などの寄付金を申告する場合に、スマホ専用画面を利用できます。また、e-Taxで送信すれば、源泉徴収票や病院の領収書など、添付書類は提出が不要になります。
ただし、添付はしなくても、書類は自宅で保存する必要があります。
どのように手続きをするの?
「確定申告等作成コーナー」へアクセスして申告書を作成します。スマートフォンでもパソコンでも作成できます。e-Taxが出来ない場合は、印刷して税務署に郵送で提出できます。
e-Taxの場合は、方法は二つあります。
・マイナンバーカード方式の場合は、
(1)マイナンバーカード
(2)ICカードリーダライタ
を用意しておきます。
マイナンバーカード(電子証明書)を用いてe-Taxへログインするだけで、簡単な設定で申告書データの作成、送信が出来ます。
マイナンバーカード方式以前のe-Tax申告は、e-Taxで提出の前に、電子証明書を取得し、開始届出書の提出をして、e-TaxホームページからオンラインでID(利用者識別番号)の取得をし、電子証明書の登録をして、申告書データの作成・送信をするという手間が掛かっていました。
しかし、マイナンバーカード方式での手続きが簡便化され、開始届、ID・パスワードは不要になります(従来の方式でもe-Taxによる申告の送信は出来ます)。
・マイナンバーカードやカードリーダライタが無い場合は、
(1)ID(利用者識別番号)
(2)パスワード(暗証番号)
を申告の前に取得しておきます。
IDとパスワードの取得は、オンラインでは出来ません。運転免許証等の本人確認書類を持って税務署に出向き、職員と対面による本人確認をした後で発行されます。これは、なりすまし対策やセキュリティ対策として行われるためです。
ID・パスワード方式は期間限定
国税庁は、マイナンバーカード方式を推奨しています。簡単に申告ができるID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びカードリーダライタが普及するまでの暫定的なものです。
ID・パスワード方式で確定申告は出来ますが、平成31年1月以降、e-Taxホームページから確認できるメッセージボックスを見るには、原則、電子証明書(マイナンバーカード等)での認証が必要となります。
メッセージボックスには、e-Taxでの申告履歴や税務署からのお知らせなどが送られてきます。
マイナンバーカード方式に移すまでは、申告書の控えはPDF形式でスマホに保存されますが、マイナンバーカードの取得はお早めに。
Text:林 智慮(はやし ちりよ)
CFP(R)認定者