自動車税を払えないと「延滞金」がかかるって本当? クレジットカードでの「分割払い」は可能?
配信日: 2023.05.16

車の排気量や種類などによって金額が算出される自動車税は年に1回納める必要があり、納税期限が設けられています。
ここでは自動車税を払わなかった場合の延滞金がいくらかかるのか、また払えない場合の対処法はあるのかについて解説します。

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自動車税の延滞金はいくらかかる?
自動車税の納税通知書は4月下旬から5月上旬ごろにかけて送付されます。これを納税することはもちろん国民の義務であるため、期限内に納税がされていない場合は延滞金がかかってしまいます。
自動車税の延滞金の金額は、納付期限から1ヶ月以内であれば年7.3%の加算、1ヶ月を過ぎると年14.6%の加算です。この計算は日割りで行われるため、可能な限り早く納税することで延滞金を抑えることができます。
また、自動車税を納付しないと次回の車検を通すことができないというのもペナルティーの1つです。実質的に自動車を使用することができなくなるため、必ず納税をするようにしましょう。
分割払いなど、払えない場合の対処法は?
それでは、もし自動車税の支払いができない場合、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは対処方法について大きく3つを解説します。
・税務署に相談する
自動車税の支払いができない場合、まずは税務署に相談してみましょう。どうしてもすぐに一括で納税ができない場合には分割払いにしてもらえる可能性があります。
ただし、これはあくまでも一時しのぎの方法です。分割した金額があまりにも少額だったり、正当な理由がなかったりする場合には分割払いも認められません。
・地方税法15条にもとづいた分割払いを行う
地方税法15条には、税金の「徴収猶予の要件」が定められています。災害や病気、事業損失などの原因により納税が困難であると認められた場合、支払えない金額は分割払いで納税できる可能性があるのです。
ただしこれにより延滞ができるのは原則1年以内です。また支払い終えていないぶんに関しては延滞金もかかってしまうことは覚えておきましょう。
・クレジットカードの分割払いを利用する
自治体によっては、自動車税の支払いにクレジットカードを利用することができます。その場合、クレジットカード会社によって定められた分割払いやリボ払いでの支払いを行うことで実質的に支払いを遅らせることが可能です。
分割払いの場合、クレジットカードの種類や自治体の対応にもよりますが3回・5回・6回・10回・12回など比較的多くの選択肢から分割回数を選択できます。クレジットカードの利用枠にまだ空きがある場合は、覚えておいて損はない方法です。
制度を活用して延滞金がかからないよう気をつけよう
自動車税の納税は国民の義務で、必ず行わなければなりません。しかしどうしてもすぐに納税することができないという場合には、支払いを遅らせる手段もいくつか存在します。
地方税法15条の適用やクレジットカードでの納税など、制度をうまく活用することで延滞金を回避できる場合もありますので、できるだけ早めに税務署や自治体に連絡して対処するようにしましょう。
出典
JAF 自動車税を延滞したらどうなるのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー