税務署に行かずに確定申告! おうちで確定申告するには何が必要?

配信日: 2020.03.21

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税務署に行かずに確定申告! おうちで確定申告するには何が必要?
毎年2月中旬から3月中旬は確定申告の時期です。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、確定申告の期限が4月16日に延長されました。
 
確定申告の期間、税務署はとても混雑します。今年は新型コロナウイルスが心配で、できれば税務署に行かずに確定申告をしたいと思っている人もいるかもしれません。そこで、自宅で確定申告をする方法と、そのために必要なものについてご紹介します。
 
伊達寿和

執筆者:伊達寿和(だて ひさかず)

CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士、相続アドバイザー協議会認定会員

会社員時代に、充実した人生を生きるには個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得。FPとして独立後はライフプランの作成と実行サポートを中心にサービスを提供。

親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、地域に根ざしたFPとして活動中。日本FP協会2017年「くらしとお金のFP相談室」相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
https://mitaka-fp.jp

e-Taxのマイナンバーカード方式で申告

e-Taxとは、インターネットで確定申告の手続きができるシステムです。確定申告のほか、国の税金に関する申請や届出にも対応しています。
 
e-Taxを使うことで、自宅で確定申告書を作成して送信ができるようになります。24時間受付(メンテナンス期間を除く)していますので、都合のよい時間に手続きができます。また、添付書類の提出を省略することができる点や、還付の場合は書面による申告の場合よりも早く処理される点もメリットではないでしょうか。
 
e-Taxを利用する方法は2つあります。「マイナンバーカード方式」「ID・パスワード方式」です。まず「マイナンバーカード方式」についてご紹介します(※1)。
 
e-Taxのマイナンバーカード方式で申告する場合は、次のものが必要です。
・パソコンまたはスマートフォン
・マイナンバーカード
・ICカードリーダー

 
最初に、パソコンのWindowsやMacOSのOSのバージョン、ブラウザーのバージョンが、利用環境に対応しているか確認しましょう。また、国税庁のホームページから「事前準備セットアップファイル」をダウンロードしてインストールする作業が必要です。
 
スマートフォンの場合も、AndroidやiPhoneのバージョンが対応しているか確認しましょう。
 
マイナンバーカードは、申請してから受け取りまでに3週間から4週間かかります。確定申告に利用する場合は、余裕をもって申請する必要があります。確定申告の期限には間に合わないと思う場合は、別の方法を使ったほうがよいかもしれません。
 
ICカードリーダーは、マイナンバーカードに対応しているものを選びましょう。また、マイナンバーカード対応のスマートフォンを持っていれば、ICカードリーダーの代わりに使えるので、必ずしも必要というわけではありません。

e-TaxのID・パスワード方式で申告

次に「ID・パスワード方式」をご紹介します(※2)。ID・パスワード方式を利用するには、「ID・パスワード方式の届出完了通知」を入手しなければなりません。
 
税務署の職員との対面による本人確認が必要ですので、運転免許証などの本人確認書類を持って近くに税務署に行きましょう。税務署で手続きをすると通知書を発行してもらえます。
 
マイナンバーカードとICカードリーダーを持っている人は、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」からID・パスワード方式の届出をすることもできます(※3)。
 
なお、ID・パスワード方式は、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応ですので、いずれ利用できなく可能性があります。

確定申告書を郵送して申告

e-Tax以外には、確定申告書を郵送する方法があります。自宅にパソコンがあれば、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成することができます。申告書はPDF形式で保存することができますので、自宅のプリンターで印刷して郵送すればよいですね。
 
もし、自宅にプリンターがない場合は、USBメモリーなどに保存した申告書のPDFを、コンビニのプリントサービスなどを使って印刷することができます。

まとめ

自宅で確定申告をする方法をご紹介しました。マイナンバーカードがなくても確定申告ができるようになり、スマートフォンがICカードリーダーの代わりとして利用できるなど、環境はよくなっています。
 
しかし、事前の手続きや郵送の手間を考えると、マイナンバーカードを利用するほうがスムーズに手続きができるでしょう。
 
[出典]
※1 国税庁「マイナンバー方式で申告するための準備」
※2 国税庁「ID・パスワード方式で申告するための準備」
※3 国税庁「確定申告書等作成コーナー」
 
執筆者:伊達寿和
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士、相続アドバイザー協議会認定会員


 

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