更新日: 2019.06.28 その他税金

消費税率アップより怖い!?家計を直撃する食料品や飲料などの値上げラッシュ!

消費税率アップより怖い!?家計を直撃する食料品や飲料などの値上げラッシュ!
いよいよ消費税率アップの時期が近づいてまいりました!しかし、それ以上に2019年は、各家庭のお財布に直接影響を与える食料品や飲料類、外食産業などの値上げラッシュが目白押しとなっています。値上げラッシュとなっている原因と傾向について整理してみたいと思います。
 

食料品や飲料類の値上げラッシュ

2019年に入り、食料品の値上げが立て続けに実施されています。特に、カップ麺や即席麺、アイスクリームやプリン、ポテトチップスなど、私たちの生活により身近な商品の値上げが目立ちます。
 
どれも大手メーカーが軒並み値上げを発表しているため、追随するメーカーも値上げを余儀なくされる状況もあるでしょう。
 
また、飲料メーカーにおいても同様で、大手メーカーが大容量のペットボトル飲料などを中心に、一律20円程度の値上げを実施しています。さらに、コーヒーチェーン大手なども2019年に入り、軒並み値上げを実施してしまう始末です。
 

消費者に分かりづらい「ステルス値上げ」

最近「ポテトチップス1袋ってこんなに少なかったかなぁ?」と思ったことはないですか?スナック菓子などは、価格はこれまでと同じでも、一袋当たりの内容量が減らされている場合があります。これが、いわゆる「ステルス値上げ」です。
 
皆さんの中には「ステルス戦闘機」という名前を聞かれたことがある方も多いと思いますが、つまりは、「こっそりと、隠密に行う」という意味です。私たちが日頃から食べている有名なスナック菓子の中にも、内容量を減らして販売しているものもあるようです。
 
さらに、各メーカーがステルス値上げでも対応しきれなくなってくると、一斉に値上げに踏み切るという状況が定番です。
 

値上げラッシュの原因、背景は?

値上げせざるを得ない原因は、主に次の3つのコスト増といわれています。
 
1.原材料コストの高騰
日本は食料や原材料の多くを輸入に頼っています。
 
コスト高騰につながる要因は、世界経済全体でのさまざまな影響を受けていると思われますが、例えば、近年の中国やインドなどの急速な経済発展などにより、それらの国々でも多く食料品を消費するようになり、需要の割合が増加して原材料コストの高騰につながっていることもあるでしょう。
 
また、原油高や原材料の生産国における賃金の上昇による影響なども考えられます。
 
2.物流コストの高騰
近年、特に物流業界の深刻な人手不足などが頻繁に報道されています。その背景には、インターネット通販などの急激な利用増加があることは間違いありません。また、根本的な労働力不足も大きく影響していることと思われます。
 
3.人件費コストの高騰
労働力不足の根本原因としては、労働人口の減少が挙げられます。人口構造の中で労働人口が減少し、各企業はその中でも優秀な人材を確保しようとあらゆる手を尽くします。そして、優秀な人材を確保するためには、人件費を上げていくことも必要となってきます。
 

まとめ

さらに追い打ちをかけるようですが、値上げの報道はまだまだあります。
 
「定食屋の○○○軒でご飯おかわり有料化」「ハンバーグのびっくり○○○○で一律値上げ」「シネコン大手○○シネマズ一般入場料1900円(実に1993年以来26年ぶりの値上げ)」などなど、もう勘弁してくれという声が聞こえてきます。
 
最後に、もう一押し、郵便料金が2019年10月から値上げされます。消費税10%に合わせた値上げといわれていますが、はがきが現在の62円から63円、現在82円の定形郵便が84円になります。
 
これらの値上げは家計には厳しいことは確かですが、どの業種でも軒並み値上げとなる傾向が見られるため、時代の流れとして捉えていくしかないのかもしれません。
 
くどいようですが、これらに加えて10月から消費税率が10%にアップする予定です。家計を守っていくためには、自らの行動で自己防衛していくしかないのかもしれません!?
 
執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)
ファイナンシャル・プランナー
 

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