“スマホひとつで年金作りができるというサービス” それがiDeCo です! iDeCoの会社を変更する時、注意点することは?
配信日: 2018.11.06 更新日: 2019.01.10
このように新しいサービスを打ち出してiDeCoに参入する会社も今後出てくるでしょう。これから少子高齢化、年金不安などの流れを考えると、新規参入によって多くの方がiDeCoに興味を持ち、将来の為に年金作りをする方がより増えればいい事ですね。
現在すでにiDeCoに加入している方でこのように新しい運管、また既存の運管に変更したいと考える方も増えてくるでしょう。運管を変更する際のポイントをまとめてみました。
【PR】節税しながら年金作るなら
【PR】SBI証券のイデコ(iDeCo)
Text:田中栄二(たなか えいじ)
AFP認定者
2級DCプランナー
確定拠出年金相談ねっと 認定FP
福岡でのテニスコーチ業で、個々に適した伝え方や問題解決の基礎を学ぶ。その後「保険業は困ったときにこそ必ず人の役に立てる」と誘われ保険代理店の道へ。複数の保険会社・証券会社を取扱う会社に所属し、保障から資産運用までサポートしている。20年の保険業務と15年の証券業務の経験を持つ。「幸せな楽しい老後を送るための資金準備をしませんか?」の思いを伝えるべく確定拠出年金を活用した老後資金作りの相談やサポート業務、資産形成セミナーも行っている。
変更手続き
変更の手続きはこのような順序になります。
(1)変更したい運管で申込書を請求
現在加入の運管には連絡は不要です。WEBで請求するのが簡単です。その際には必ず「運営管理機関の変更」から進んでください。比較検討したい場合は、色々な運管に請求して実際に資料を見てみるのも一つの方法ですよ。遠慮なく請求しましょう。
(2)書類を返送
必要事項を記入して返送します。また、新しく掛ける金額の配分割合とこれまで貯まっている移換金の配分割合を指定も記入します。
(3)手続き完了
ここまで1~2カ月かかります。もし書類に不備があればさらに時間がかかることになります。自宅に移換完了通知書やインターネットパスワードなどが届きます。パスワードが届いたら早速ログインしてみましょう。ここから設定した配分割合などを変更することも可能です。
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
現在保有している商品はどうなる?
他の運管にお金を移す際には、今まで保有していた商品は強制的に全部売却されて現金化されます。その時期も不明です。
前述したように売却して移換まで時間がかかります。ということは、価格が下がっているときに売却して、新しい運管で商品を買う時は、価格が上がっているという上昇の機会を失うというリスクもあります。何もしないでそのまましておけば価格が上がったのに、ということもあり得るのです。
しかし、そのリスクを避けることはできません。前もって自分で決めた時期に売却して、定期預金などの元本確保型の商品を買っておくと、売却の時期をコントロールはできます。元本確保型であれば、その間の価格の変動はほぼありません。
コスト
投信を売却する際にかかるのが信託財産留保額です。投資信託を売却する時の費用です。途中解約のペナルティです。これは商品によってかからないものもあります。
また、運管を変更する際に、前の運管が手数料を取る場合もあります。移換を受ける側は変更時の手数料は無料が多いのですが、移換元の運管では4,320円(税込)を資産から徴収する運管もあります。
これは移管の時に1回のみです。
【PR】節税しながら年金作るなら
【PR】SBI証券のイデコ(iDeCo)
注意点
移換する場合はどのような点に注意すればいいのでしょうか。
(1)手数料
月払いの場合、事務委託先金融機関に64円、国民年金基金連合会に103円の合計167円は、基本料のようなものでどこの運管でもかかります。これとは別に運管の手数料があります。
これが無条件で無料、月額や資産残高の条件付きで無料、400円程かかる運管と会社によって違います。
仮に0円と400円では1年で4,800円、10年で48,000円の負担の差になります。掛金の最低月額は5,000円ですが、特に毎月の拠出金が少ない方ほど運管の手数料は大きな割合になります。毎月5,000円の拠出で400円の運管手数料+167円なら11.3%に相当します。
それだけの運用成績を出そうとしてもなかなか難しいですよね。運管手数料が無料であれば3.3%ですみます。手数料は必須項目です。前もって調べておきましょう。
(2)運用商品のラインナップ
例えば、移換する運管に
・自分で配分を決めて運用したいけどバランス型しかない
・より安いコストでインデックス運用がしたい
・アクティブ運用したいけどインデックス運用しかない
・応援したい、お気に入りのファンドがある
・新興国株式や新興国債券やREITも買いたい
など、人によって運用手法や好みは様々です。
移換したい運管の商品ラインナップはどうでしょう。自分の要望を満たせるか、選びたいものはあるかは確認しておきましょう。
(3)サービス
WEBサイトや資料は見やすいか、また加入者目線に立っているかなど、今後長く付き合っていく運管です。多くの運管にiDeCo専用のサイトがありますので、検討している運管のサイトは見ることをおすすめします。
(4)付加価値
今後はKDDIのようにポイントサービスなどの付加価値も基準の一つかもしれませんが、iDeCoの本来の目的は自分の年金作りです。それにはどの運管が一番合っているかを考えた方が良さそうです。
自分に最適な運管が、プラスのサービスを付けてくれば加入者としは嬉しいことですね。
保有の商品を売却しなければいけないこと、機会損失のリスクがあること、一定期間運用することができないこと、コストがかかることなどから運管変更を頻繁にすることはおすすめできません。
ただ、運管の商品内容やサービスの内容の拡充、新たな業界の新規参入とiDeCoの状況もどんどん変わってきましたので、これから運管変更を考える人も当然多くなってくるでしょう。
変更をする際は、ぜひ自分の基準をもってしっかり検討したうえで選びましょう。その参考になれば幸いです。
Text:田中 栄二(たなか えいじ)
AFP認定者