【年金保険料】厚生年金保険料は年収800万円ならどれくらい? 国民年金保険料は?
配信日: 2023.04.23
厚生年金保険料と国民年金保険料は決定方法が違うため、本記事では年収800万円ではどれくらいの年金保険料の納付が必要かについて解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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厚生年金保険料の決め方
厚生年金保険料は、原則として標準報酬月額が上がるほど高くなりますが、厚生年金保険料は労使折半によって会社側と従業員側が半分ずつ負担するのが特徴です。
また、厚生年金保険料率は18.3%に設定されているため、9.15%ずつの負担になります。年収800万円の場合で考えれば、報酬月額が約67万円であるため、標準報酬月額は32等級に該当するでしょう。
32等級では厚生年金保険料は月額11万8950円になっており、労使折半によってそれぞれの負担額は5万9475円です。厚生年金保険料を年間で考えた際には、5万9475円×12ヶ月=71万3700円になります。厚生年金保険料は標準報酬月額によって定められているのに加えて、厚生年金保険料も固定されているので自分自身で計算も可能です。
簡単な確認方法としては会社から支給される給与明細に天引きされた厚生年金保険料が記載されていますから、どれくらいの厚生年金保険料を納めているかは把握しておきましょう。厚生年金は会社員として働いている場合のみ加入でき、個人事業主やフリーランスは関係ありません。
国民年金保険料の決め方
国民年金保険料は国によって一律で毎年決められているため、年収800万円でも年収8000万円でも同じ年金保険料が課せられています。令和4年度では国民年金保険料は月額1万6590円になっており、年額19万9080円です。
注意点としては国民年金保険料は毎年変動するため、年度が替わったタイミングで年金保険料は高くなったり、安くなったりします。そのため、毎年どれくらいの国民年金保険料を支払っているかについては、確認しておきましょう。
確認方法としては日本年金機構の公式ホームページの確認が挙げられますが、他にも会社員として働いている場合は給与明細に天引きされた国民年金保険料が記載されています。
年間で支払っている厚生年金保険料と国民年金保険料
年収800万円の場合に年間で支払っている厚生年金保険料と国民年金保険料は、厚生年金保険料71万3700円+国民年金保険料19万9080円=91万2780円です。年収800万円で年収に対しての割合は約11%になります。年金は支払っている現役世代の間は直接的なメリットは感じにくいですが、将来的に定年退職した後の老後生活を安定させるために重要です。
企業に会社員として勤めている場合、入社時に必要になる書類を提出しておけば自分自身で納付に関して特別な手続きは必要ありません。毎年納付が必要になる厚生年金保険料の計算も会社側でおこなうため、会社に入社してから定年退職するまで特に意識しない人も多いです。
まとめ
年収800万円の場合は年間で支払う年金保険料は91万2780円であり、給料に対しての割合は約11%になっています。会社員は厚生年金保険料も国民年金保険料も給料から天引きされて、会社が代わりに納付しているのであまり意識したことはないかもしれません。
しかし、定年退職後のライフプランを考えるためにも、ある程度は年金保険料について把握しておくのが大切です。
出典
日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和4年度版)
日本年金機構 国民年金保険料
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー