【老後も安心の一生涯保障】国民年金加入によるメリットを解説
配信日: 2023.04.07
国民年金は月に1万6520円かかるため、決して安いとはいえません。将来的にメリットを得られなければ、損をした気分になってしまうでしょう。
ここでは、国民年金によって得られる5つのメリットを解説します。また、メリットをさらに手厚くする任意加入制度についても解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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国民年金で得られる5つのメリット
日本に住む20歳以上60歳未満の人は国民年金への加入が義務付けられているため、対象年齢の人は毎月保険料を納めていることでしょう。納めている時期は出費ばかり増えてメリットを感じられないものの、老後に大きな保障となって返ってきます。
1.老後も続く一生涯保障
国民年金に加入して保険料を納めていれば、60~65歳から老齢基礎年金を一生涯受け取れます。
現在は定年を迎えてもシルバー雇用で働く人が多いため、60歳以降も収入を得ている人が多いでしょう。しかし健康なときは問題なく働けていても、加齢によって働くことが難しくなれば、これまでどおり収入は得られません。その際に役立つのが国民年金です。
これまでに収めた保険料から受け取れる金額が決まり、保障は途切れることがありません。生きている限り受け取れるため、老後資金が不安な人も安心です。
2.納めた保険料以上の受け取りが可能
老後に受け取れる老齢基礎年金は、2分の1が国庫から負担されているため、将来的には納めた保険料以上の金額を受給できます。人生100歳時代ともいわれているように、日本人の平均寿命は男女ともに長いといえます。
納めた保険料だけでは老後に資金が足りなくなる恐れがあるものの、納付額以上の金額を受給できれば負担も少なくなるでしょう。
3.トラブル時に保障を受けられる
国民年金は老後の保障だけでなく、現役世代にもメリットがあります。
けがや病気によって国民年金加入者に障害が残ってしまった場合、障害基礎年金を受け取れます。亡くなった場合は遺族基礎年金が支給されるため、遺族への保障も手厚いといえるでしょう。
4.経済変動によって価値が損なわれない
国民年金は賃金や物価に応じて年金額が改定されるため、経済状況によって価値が下がる恐れもありません。
経済状況がよいとはいえなくても、納められる保険料と国庫からの負担により支給されるため、納めた保険料が無駄になることもないでしょう。
5.保険料を控除対象にできる
現役世代に特におすすめのメリットとして、控除として計上できる点が挙げられます。
毎年2~3月に、前年度の所得を報告する確定申告を行っている人も多いでしょう。生命保険や国民健康保険の金額を控除として申告すれば、所得税額を下げられます。
国民年金の保険料も同じように控除対象となるため、忘れないよう計上してください。
国民年金の任意加入制度とは?
老後に受け取れる年金額に不安がある人は、任意加入制度に申し込みましょう。任意加入制度とは、60~65歳までの間に国民年金保険料を納め、65歳から受け取れる老齢基礎年金額を上げるものです。加入するためには、以下の条件を満たさなければなりません。
・日本に住む60~65歳の人
・老齢基礎年金の繰り上げ支給を受給していない
・20~65歳までの納付月間が480月(40年)未満
・厚生年金保険に加入していない
・日本国籍を持っておらず、医療滞在や観光などを目的としたロングステイで滞在していない
月々の額は20~60歳のときと同じく、1万6520円です。条件に該当し、老齢基礎年金を少しでも多くしたい人は60歳から加入してみてください。
国民年金は老後、一生涯受け取れる大きな保障です。20~60歳まで欠かさず納め、安定した年金を受け取りましょう。納めることができなかった場合は、60~65歳の間に任意加入制度に申し込んでください。現役世代にとってのメリットもあるため、世代を問わず活用しましょう。
出典
日本年金機構 あなたも国民年金を増やしませんか? 国民年金加入制度Q&A
日本年金機構 20歳になったら国民年金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部