更新日: 2023.02.20 その他年金
「ねんきん定期便」は見たら捨てても大丈夫? どこをチェックしておけばいいの?
本記事では、ねんきん定期便のチェックポイントや活用方法を解説するとともに、捨てた場合の再発行方法や電子版ねんきん定期便についても紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ねんきん定期便は年金記録の管理・保存に活用できる
ねんきん定期便は、毎年誕生月に日本年金機構から届く、年金記録が記載された書面です。何かの手続きに使用する書類ではなく、あくまでも年金記録をお知らせするためのものなので、記載内容を確認したあとは、捨ててしまっても特別に困ることはないでしょう。
しかし、ねんきん定期便があれば、追納などの手続きのために年金の納付状況を確認したい場合など、必要なときに自分の年金記録を一目で確認できます。手元にあると便利なので、翌年のねんきん定期便が届くまでは保管しておくとよいでしょう。
ねんきん定期便は再発行可能
ねんきん定期便を紛失したり捨ててしまったりしても、必要な場合は電話での再発行が可能です。問い合わせ先として「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」が用意されているため、電話をかけて手続きしましょう。
ただし、再発行されたねんきん定期便が手元に届くまで、2ヶ月程度かかるため注意が必要です。
ねんきん定期便はねんきんネットで閲覧できる
ねんきん定期便には電子版があり、日本年金機構のオンラインサービス「ねんきんネット」の利用登録をすると、いつでも閲覧や印刷ができるようになります。電子版が利用できる場合は、紙で届くねんきん定期便を保管する必要はないでしょう。
また、ねんきんネットから手続きすると、はがき版ねんきん定期便の郵送を停止できます。日本年金機構は、郵送コスト削減とペーパーレス化促進のために電子版ねんきん定期便の利用を推奨しているため、はがき版が必要ない人は郵送停止の手続きをしましょう。
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ねんきん定期便で最低限チェックしたい3つのポイント
ねんきん定期便が届いたら、年金記録の内容を事実や記憶と照らし合わせて、抜けや漏れがないかを確認しましょう。また、最低限次の2つの項目を確認しておくと、老後にもらえる年金額をイメージでき、老後資金への備えに役立ちます。
・これまでの年金加入期間
・これまでの国民年金保険料の納付状況
・加入実績に応じた年金額/年金見込額
以下で、それぞれについて解説します。
これまでの年金加入期間
「これまでの年金加入期間」は、加入している公的年金それぞれの加入月数や、すべてを合算した受給資格期間などが記載されている項目です。ここを確認すると、老齢年金を受給する年齢までに受給資格期間の条件を満たせるかどうかが分かります。
これまでの国民年金保険料の納付状況
35・45・59歳の節目年齢に届く冊子版ねんきん定期便には、過去の国民年金保険料納付状況を年度別・月別にすべて記載した「これまでの国民年金保険料の納付状況」の項目があります。この項目を見ると免除や未納の状況が確認できるため、追納や未納の解消ができる期間(追納は10年以内、未納は2年以内)があるかどうかのチェックに役立てましょう。
加入実績に応じた年金額/年金見込額
50歳以上になるとこの項目は「老齢年金の見込額」に変わります。50歳未満との違いは、60歳まで継続して国民年金に加入したという仮定で、年金の見込額が算出されている点です。実際に受け取れる年金額に近い年金額が記載されるため、老齢資金のイメージをしやすいでしょう。
また「老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)」も併記されます。受給開始年齢を70歳まで繰り下げた場合の年金見込額が分かるため、年金を何歳から受給するかの検討に役立てましょう。
ねんきん定期便をチェックして年金の状況を把握しよう
ねんきん定期便は見たら捨てても問題はありませんが、年金記録の管理のために保管しておくとよいでしょう。インターネット環境がある場合は、ねんきんネットから電子版ねんきん定期便の閲覧もできます。
ねんきん定期便で分かるのは、これまでの年金保険料の納付状況や、年金の見込額などです。必要な項目をチェックして、状況に応じて追納などの手続きをしたり、老後資金の計画を立てたりするのに活用しましょう。
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 Q 「ねんきん定期便」を汚損、き損、紛失したのですが、再発行はできますか。
日本年金機構 「ねんきんネット」による電子版「ねんきん定期便」
「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)|日本年金機構
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部