iDeCoやつみたてNISAって何? そんな方は、投資信託の理解からはじめよう
配信日: 2019.07.31
しかし、この制度はわかりづらいのが難点。iDeCoやつみたてNISAのハードルの高さは、投資信託の理解が難しいことも、1つの要因ではないでしょうか。
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執筆者:寺門美和子(てらかど みわこ)
ファイナンシャルプランナー、相続診断士
公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事®上級プロ夫婦問題カウンセラー
大手流通業界系のファッションビジネスを12年経験。ビジネスの面白さを体感するが、結婚を機に退職。その後夫の仕事(整体)で、主にマネージメント・経営等、裏方を担当。マスコミでも話題となり、忙しい日々過ごす。しかし、20年後に離婚。長い間従事した「からだ系ビジネス」では資格を有しておらず『資格の大切さ』を実感し『人生のやり直し』を決意。自らの経験を活かした夫婦問題カウンセラーの資格を目指す中「離婚後の女性が自立する難しさ」を目のあたりにする。また自らの財産分与の運用の未熟さの反省もあり研究する中に、FPの仕事と出会う。『からだと心とお金』の幸せは三つ巴。からだと心の癒しや健康法は巷に情報が充実し身近なのに、なぜお金や資産の事はこんなに解りづらいのだろう?特に女性には敷居が高い現実。「もっとやさしく、わかりやすくお金や資産の提案がしたい」という想いから、FPの資格を取得。第二の成人式、40歳を迎えたことを機に女性が資産運用について学び直す提案業務を行っている。
※確定拠出年金相談ねっと https://wiselife.biz/fp/mterakado/
女性のための電話相談『ボイスマルシェ』 https://www.voicemarche.jp/advisers/781
いきなり会社の退職金制度が変わった!
会社側としては「そんなことはない」と言うかもしれません。しかし、「いきなり会社の退職金制度が変わった」というのが、社員の本音です。おまけに「〇日までに資料の提出をしろと言われても、急いで選ぶのは無理」とも……。
本来なら、大切な退職金ですから、一人一人が納得するまで、説明とヒアリングを繰り返さないといけないのかもしれません。ましてや、大企業に勤めている方は比較的安定志向の傾向があります。だからこそ、確定拠出年金・企業型も“定期預金”を選んでしまう方が多いようです。
先日のセミナーでも「3年前に導入され、自分はギャンブル的なことは怖いから定期預金を選びましたが、投資信託を選んだ同僚とすでに大きな差が出たので、慌ててセミナーを申し込みました」という方が。投資はギャンブルではないのですが、言わんとしていることはわかります。しかし、その同僚の方は賢いと思います。そうなのです。確定拠出年金は“投資信託”を選ばないと増やす力はありません。
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投資信託の手数料は“増やす力”の副産物
しかし“投資信託”は非常にややこしいシステムです。一度や二度の説明ではわからないと思います。そこは、いろいろなコラムを読んだり、セミナーを受講したりして認識を深めてください。くれぐれも一度で「わからない」とさじを投げないようにしてくださいね。
そして、特にわかりづらいのが“手数料”なのではないでしょうか? 「なんでこんなに手数料がかかるの?」とよく質問を受けます。投資信託の手数料には3つの意味があります。
なお、上記の他に『成功報酬』という手数料がかかる場合があります。これは一般的な投資信託では見られませんが、富裕層向けのファンドにはあります。
手数料の違いはどう判断すれば良いの?
丁寧に手数料を分析していると、販売会社(金融機関)によって、手数料が違うのがわかります。この手数料は一体、どうして違うのでしょうか?
投資信託の販売手数料の水準の違いは、まずは店舗を持たないインターネット証券は低い傾向があります。中には無料の商品もありますね。これは人件費や店舗家賃がかからないからです。
また、運用期間中にかかる信託報酬は、ファンドマネージャー集団へのコストです。インタビュー、調査、研究費用となります。リターンの高いものを目指している商品ほど、手数料は高い傾向があると思います。
国内株式よりも、新興国など海外へ投資をするタイプは高めです。コスト水準の違いの背景には理由がありますから、比較検討する際は、その商品が投資されているカテゴリー(国内海外の株式・債権・先物・RIETなど)と同じもので比較検討すると良いと思います。
また、確定拠出年金では“口座管理手数料”がかかります。企業型は企業負担(例外有)、個人型iDeCoは個人負担です。この意味は、確定拠出年金は税制優遇が大きく、口座管理に専用口座を作らなくてはならないので、その維持費と考えてください。
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初心者は手数料の安いものから選ぶと安心
物事は何事も経験です。資産運用も一緒。頭でっかちになってしまうとわけがわからなくなってしまいます。
迷っている方は、まずは上記にあるように「ノーロード」という商品を選んでみてはいかがでしょうか。慣れたら少しずつ、商品を変えていけば良いのです。一度にパーフェクトを望まず、コツコツ始めることをオススメします。
執筆者:寺門美和子
ファイナンシャルプランナー、相続診断士