更新日: 2024.10.10 介護
有料老人ホームの豪華なパンフレットに注意!不当表示にだまされないためのチェックポイント
有料老人ホームに住み替える場合、悪質な業者のセールストークにだまされると、老後を後悔して過ごすことになります。
有料老人ホームのパンフレットなどの広告は、有料老人ホーム選びに有益な半面、その内容を鵜呑みにしてしまうと、お金を失うだけではなく後悔した人生を送ることにもなります。
広告等にだまされないためのチェックポイントをお伝えします。
執筆者:新美昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。
ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/
有料老人ホームとは
有料老人ホームは、居住機能に食事の提供、介護の提供、洗濯・掃除等の家事、健康管理などの日常生活を送るうえで、必要なサービス機能を一体的に提供する高齢者向けの住まいです。
有料老人ホームのタイプには「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」があります。
「健康型有料老人ホーム」は、介護が必要になったら退去しなければなりません。現在このタイプはほとんどありません。
「住宅型有料老人ホーム」は、介護が必要になったとき、外部の介護サービスを利用します。一方、「介護付有料老人ホーム」は、都道府県知事から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた有料老人ホームで、介護サービスは施設のスタッフが行います(一般型)。
居住の権利形態は「利用権方式」「建物賃貸借方式」「終身建物賃貸借方式」があります。「利用権方式」が一般的です。どの居住形態においても所有権を取得することはできません。
「利用権方式」は、居住部分と介護や生活支援等のサービスが一体になった契約方式です。「建物賃貸借方式」は一般の賃貸住宅のように毎月家賃や管理費を支払う方式です。居住部分と介護等のサービスが別個のものになっています。
「終身建物賃貸借方式」は「建物賃貸借方式」の特殊な契約形態で、「建物賃貸借方式」と違い、死亡をもって契約を終了します。