更新日: 2019.10.06 その他老後

「孫のための出費」は年間平均13万円!シニアの消費事情とは

「孫のための出費」は年間平均13万円!シニアの消費事情とは
総務局統計局によれば、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は28.1%であり、今後もますます高齢者が増えていくことが予想されます。最近のシニアは昔と比べて若々しく、旅行やスポーツなど、アクティブに過ごしていると言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
 
ソニー生命保険株式会社は、全国のシニア(50歳~79歳)の男女に対し、「シニアの生活意識調査」を実施しました。 (※)
 
イマドキのシニアの楽しみは何なのか、そしてそれにかけるお金はどれくらいなのか、結果をみてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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シニアの一番の楽しみは旅行。テレビ、グルメ、映画など趣味は幅広い

全国のシニア(50歳~79歳)男女に、現在の楽しみを聞いたところ、1位「旅行」(47.4%)、2位「テレビ/ドラマ」(34.7%)、3位「グルメ」(30.1%)、4位「映画」(28.8%)、5位「読書」(28.6%)となりました。旅行は半数近くが楽しみにしているようで、アクティブで好奇心旺盛なシニア像が目に浮かびます。
 
男女別にみると、「テレビ/ドラマ」(男性30.6%、女性38.8%)や「グルメ」(男性27.2%、女性33.0%)、「読書」(男性25.0%、女性32.2%)、「健康」(男性22.2%、女性27.6%)、「子ども/孫」(男性19.2%、女性26.4%)は女性のほうが5 ポイント以上高くなりました。
 
女性シニアには、テレビやドラマを見たり、読書、食、健康維持、子ども・孫と過ごす時間を楽しみと感じている人が多いことがわかりました。
 
一方、男性は「スポーツ」(男性29.2%、女性13.0%)や「自動車」(男性25.6%、女性5.0%)が女性よりも15%以上高くなりました。スポーツを観戦もしくは自分でプレーすることや、自動車の運転が楽しみという男性シニアが多いようですね。高齢になってもなかなかハンドルを離したくないという方が多いことがわかります。
 

シニアは1ヶ月平均で、旅行に2.5万円、外食に1.3万円かけている

では、このような楽しみに、シニアはどのくらい出費をしているのでしょうか。旅行が楽しみと回答したシニアに、旅行に対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は全体で2.5万円と、結構な金額を使っていることがわかりました。
 
毎月日帰り旅行や近場の一泊旅行くらいはできそうな金額です。なお、男性では2.4万円、女性では2.7万円と、女性のほうが男性より若干高くなりました。
 
また、グルメが楽しみと回答したシニアに、グルメに対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は、全体で1.3万円でした。性別でみると、男性では1.7万円、女性では1.1万円となり、男性は女性より6000円もグルメにお金を使っていることがわかりました。
 
月に1.7万円であれば、コース料理で複数回食べられたり、毎日外食したりすることができますよね。意外と優雅な生活をしているようです。
 

シニアは1年で孫のために13万円使っている。主な用途はお年玉やおこづかい

次に、孫がいるシニアに、この1年間で、孫のためにどのようなことにお金を使ったか聞いたところ、最も多い回答が「おこづかい・お年玉・お祝い金」(78.3%)でした。お年玉のほかお盆の帰省時におこづかいをあげることが多いみたいですね。
 
次に「一緒に外食」(47.8%)となりました。グルメが楽しみなシニアは、孫と一緒であればより食事もおいしく感じることでしょう。
 
続いて「おもちゃ・ゲーム」(38.3%)、「本・絵本」(27.3%)、「一緒に旅行・レジャー」(25.8%)という回答が多くみられました。かわいい孫の喜ぶ顔が見たくて、ついつい財布のひもが緩んでしまうのかもしれませんね。
 
男女別にみると、「一緒に外食」(男性40.3%、女性53.4%)や「衣類などファッション用品」(男性18.1%、女性30.6%)では、女性のほうが10ポイント以上高くなりました。おいしいものを孫と一緒に食べたり、かわいい洋服を買うことに喜びを感じるおばあちゃんが多いようです。
 
では、この1年間で孫のためにいくら使ったかを尋ねると、「5万円~10万円未満」(22.5%)や「3万円~5万円未満」(18.3%)という回答が多く、平均金額は13万1334円と10万円以上になりました。結構な金額ですよね。昨年の調査での平均金額が12万8269円だったのに対し、3065円アップしています。
 
さらに最近では子どもの数が昔ほど多くないため、孫の数も少なくなっていることから、お年玉以外にもおこづかいをあげたり、おもちゃを買ったりと、孫1人当たりの支出がより増えていると考えられます。
 
以上の調査結果から、イマドキのシニアは旅行やグルメを楽しみ、孫のために投資することに喜びを感じているようです。10月からの消費税アップで、今後は財布のひもが少し締まるかもしれませんね。
 
※総務省統計局「高齢者の人口」
※ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2019」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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