更新日: 2024.10.10 介護

高齢の母の「介護」が必要になりました。介護休暇は「年5日」まで、介護休業制度も“使い勝手”が良くないように感じます。なにか良い方法はないのでしょうか…?

高齢の母の「介護」が必要になりました。介護休暇は「年5日」まで、介護休業制度も“使い勝手”が良くないように感じます。なにか良い方法はないのでしょうか…?
介護休業や介護休暇の日数が少ないと感じている人もいるでしょう。確かに自分だけで両親の介護をする休業・休暇と考えれば不十分に感じますが、これらの制度は介護サービスの手続きをして介護の体制を構築したり、ケアマネジャーと打ち合わせたり、といったことも想定されており、実は仕事と介護の両立支援制度は充実したものになっています。
 
最近の法改正も含めてわかりやすく説明します。

介護離職が深刻な問題になっている

高齢者人口の増加とともに、介護が必要な人の数は増加しています。介護を担う人の多くは働き盛りの世代です。介護は育児と異なり突発的に問題が発生する上、介護の期間・方策も多種多様で、仕事と介護の両立が困難となることも考えられます。
 
総務省が実施した2022年の調査では、介護・看護のために過去1年間に離職した人は10万6000人にのぼります。
 
厚生労働省の介護離職ゼロポータルサイトによると、介護離職の理由として「仕事と介護の両立が難しい職場だった」「自身の心身の健康状態が悪化した」というものもありますが、中には「介護サービスの存在・内容を十分に知らなかった」というものも見受けられます。
 
一方、介護者(介護をしている人)629万人のうち、365万人が仕事をしています。ただし、状況次第で介護離職をする予備群になっている人もいると考えられます。仕事と介護の両立支援策を十分に把握し、有効に活用することが望まれます。
 

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