絶対に大丈夫という答えはない それでも老後に対する不安をなくす為に20~30代でやっておきたいこと

配信日: 2018.09.06 更新日: 2019.01.10

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絶対に大丈夫という答えはない それでも老後に対する不安をなくす為に20~30代でやっておきたいこと
老後が不安だ、年金だけで足りるだろうか? おまけに政府は年金支給額を減らそうとしているらしい。どうしたらいいだろうか? こう考えられている方は多いのではないでしょうか?
 
この不安に対し、これなら絶対大丈夫という答えはなかなか用意できません。ですが、その不安をやわらげ、少しでも目標に近づく方法はいくつかあります。その一つが長期積立です。
 
これから、長期積立の効用について説明したいと思います。
 
浦上登

Text:浦上登(うらかみ のぼる)

サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
 
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
 
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
 
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。

https://briansummer.wixsite.com/summerarrow

若い方が一番持っているものは?

若い方が一番持っているものは何でしょうか? お金、社会的影響力、経験、どれも年長者と比べれば見劣りすることが多いでしょう。若い方が掛け値なしに最も多く持っているもの、それは時間です。未来、将来、可能性といってもいいのですが、それらは運や力量に左右され、失敗したら転落の可能性もあります。
 
運や力量に左右されず、うまくいっても、まずくいっても、また、年齢に応じて誰にも公平に与えられているもの、それは時間です。その時間を使って有効に蓄財する方法、それが長期積立です。あなたが毎月決まった収入を保障されている給与生活者であればなおさらです。
 

生活を切り詰めるのではなく、無駄や浪費を排除する。

そんなことは、わかっているけど、日々の生活費がかかって積立なんかしていられない、という声が聞こえてきそうです。まず、出費を大きく次の3つに分けます。
 
消費、浪費・無駄、投資です。
 
消費は衣食住にかかるお金、そして、医療費もこの中に入ります。投資は、預貯金、株式投資、それだけでなく、人脈を広げるための交際費、資格取得のための講習費もこの中に含まれます。
 
浪費・無駄は、何でしょうか? 例えば、洋服の衝動買い、スーパーやコンビニに買い物行ったときのついで買い、無駄な二次会、惰性で払っている雑誌代、メルマガ代、保険料、そして、たまにしか使わないマイカー等が挙げられます。
 
結論から言えば、切り詰めるのは、日々の生活に必要な消費ではなく、浪費・無駄です。これらは、消費と違い、考え方さえ変えれば、結構無理なく減らすことができるものなのです。
 
自身の生活を振り返れば、あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか?大事なことは、無駄なことにお金をかけないという強い意志を持つことです。
 
例えば、
― 飲み足りないといって惰性で二次会には行かない。
― 無駄な保険料を払っていないか見直す。
― マイカーはやめて、必要なときだけレンタカーにする。
(マイカーは、購入費だけでなく、車検代、保険料、駐車料代等、維持費もかなりかかります。旅行に出かけるときだけ、レンタカーにすれば、かなりの費用を節約できます。)
― 衝動買い、ついで買いをやめる等
 
これらを切り詰めて、投資に回すのです。毎月1万円でも2万円でも構いません。まずはできることから、やっていくことです。
 

長期積立の効用

こういう習慣がついてしまえばしめたものです。
 
あなたが給与生活者であれば、浪費・無駄にあたる分を給与天引きの自動積立にすることで、知らない間にお金がたまっていきます。給与生活者の方は、普段は仕事が忙しく、お金の計算をしている余裕はありません。いったん習慣化してしまえば、後は半ば自動的にお金がたまっていきます。
 
20~30代の若い方は若いうちから始めることで積立をする期間が長くとれます。そして、それが、10年、20年と長期化すれば、わずかなお金が大きなお金に変わっていくのです。
 

まとめ

「老後に困らない」ということへの対策としては、当たり前のことかもしれません。それでも、蓄財というのは、小さな一歩からです。ぜひ試されてみては、いかがでしょうか?
 
Text:浦上 登(うらかみ のぼる)
CFP ファイナンシャルプランナー

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