定年退職後の住宅ローンはどうするのが正解?

配信日: 2023.04.22

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定年退職後の住宅ローンはどうするのが正解?
定年退職後は収入が大幅に減ってしまうのが一般的です。そのため、定年退職後の住宅ローン返済に不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。本記事では、定年退職後の住宅ローンはどうするのが正解なのか? について、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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定年退職時のローン残高平均は766万円

日本の多くの企業では、定年退職年齢を60歳もしくは65歳に設定しています。
 
金融広報中央委員会の調査によると、60歳代の平均住宅ローン残高は766万円であるため、定年退職時に残っている残高も同等であると考えられます。つまり、定年退職を迎える人の多くは、多額の住宅ローン残高がある状態であることが伺えます。定年退職後、再雇用や再就職を目指さなければ、安定した収入は得られません。
 
仮に、再雇用あるいは再就職をしたとしても、収入は現役時代よりも減ってしまうのが現実です。そのため、定年退職後は住宅ローンの返済が苦しいと感じる人も多いです。では、定年退職後の住宅ローンはどうするのが正解なのでしょうか。詳しく解説します。
 

定年退職年齢までの完済が理想

住宅ローンの返済年数は35年に設定する人が多いです。そのため、定年退職までに完済しようと考えると、25歳~30歳までの間に住宅を購入しなければいけません。
 
しかし、一般的に考えるとこの年齢層で住宅を購入するのは現実的ではありません。収入面や、家庭面で見ても理想は30代半ばです。実際、住宅の購入がもっとも多い年代は30代半ば~40歳です。
 
上記年齢で購入した場合は、定年退職時点で住宅ローンが残ります。そのため、退職時までに完済するために現役時代に積極的な繰上げ返済を行っておくのが理想です。繰上げ返済を行うことで、返済期間が短縮され、利息も軽減できるメリットがあります。
 
毎月コツコツと貯蓄をし、ある程度まとまった資金を繰上げ返済することで、定年退職時までに完済を目指します。
 

退職金で完済するのが正解とは限らない

定年退職に伴い受け取れる退職金を住宅ローン残高の返済に充てよう、と考えている人がいるかもしれません。たしかに、住宅ローンの返済がなくなることで、老後の生活に余裕は生まれるでしょう。しかし、退職金は「老後の生活資金」といった意味合いがあります。そのため、住宅ローン返済のために多額の退職金を使うのはしっかり検討したほうが良いでしょう。
 
ちなみに、日本の平均退職金支給額は1400万円です。一方、住宅ローン残高は766万円であるため、半分以上の退職金を支払うことになり得ます。もし、定年退職後の住宅ローン返済が厳しいのであれば、一括返済のみならずその他の方法を検討してみるのも良いでしょう。例えば、住宅に住みながら住宅を売却できるリースバックや、住宅を担保に借り入れができるリバースモーゲージの検討をすると良いでしょう。
 

まとめ

今回は、定年退職後の住宅ローンについて解説しました。
 
理想は、定年退職までにローンの支払いを終えておくことです。もし、完済できなかった場合は、退職金での一括返済やリースバック、リバースモーゲージなどの方法を検討すると良いでしょうか。住宅ローンはとても大きな買い物であるため、長期的な返済計画を立て、無理なく完済を目指していきましょう。
 

出典

公益財団法人生命保険文化センター 1世帯あたりの借入金はいくらくらい?

国土交通省 令和3年度住宅市場動向調査

厚生労働省 退職手当制度がある企業の割合

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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