更新日: 2023.02.14 その他老後

老後の生活費を左右する「3つの出費」とは?

老後の生活費を左右する「3つの出費」とは?
医療の発達に伴い、日本人の平均寿命は男性が約81.47歳、女性が87.57歳となっています。老後が長くなるほど、お金の心配も増えてくるのではないでしょうか?
 
生活費の中でも多くの割合を占めるのが、食費、住居費、光熱費ですが、それ以外の出費を意識することも大切です。この記事では、老後の生活費を左右する「3つの出費」について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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老後の生活費はいくら必要?

公益財団法人 生命保険文化センターによる、2022年度 「生活保障に関する調査」では、夫婦2人の老後に最低限必要な金額は、1ヶ月あたり平均23.2万円となっています。最低限必要な金額には、食費・住居費・光熱費・医療費・通信費などが含まれます。
 
分布でみると、20~25万円未満が27.5%、30~40万円未満が18.8%、25~30万円未満が14.4%と続きます。夫婦2人であれば、毎月25万円程度で基本的な生活を送ることは可能ですが、豊かな老後を過ごすためには、上乗せして資金を用意しなければなりません。
 
上乗せする資金としては、レジャー費、趣味娯楽費、交際費、保険料、家の修繕費、孫への援助費などが挙げられます。
 
今回は、その中でも老後の生活費を左右しやすい、保険料、家の修理費、孫への援助費についてピックアップして解説します。
 

老後の生活費を左右する「3つの出費」とは?

老後の生活費を左右する「3つの出費」である保険料、家の修理費、孫への援助費について、詳しくみてみましょう。
 

保険料

歳を重ねると病気やけがのリスクが高まるため、充実した医療保険が必要だと考える方もいるかもしれません。確かに、先進医療が受けられたり、入院時のサポートがあったりする保険は、安心感があります。
 
一方で、60代以降に医療保険に新規加入しようとすると、保険料は割高となり、生活費を圧迫してしまうケースもあります。また、現役世代に入っていた保険が、老後も適切とは限りません。
 
保険料は毎月支払う必要があるため、老後を見越して早めに見直しを行うことがおすすめです。
 

家の修繕費

戸建てやマンションを購入している場合は、家の修繕費を準備しておく必要があります。
 
戸建ての修繕費は1回で数百万円以上かかることも珍しくありません。マンションは修繕積立金という形で積み立てを行っていますが、住民の減少や材料費の高騰などで、値上がりする可能性もあります。
 
また、介護のためにリフォームが必要になることもあるでしょう。賃貸派も更新料がかかるため、老後でも快適に暮らせるよう備えておくことが大切です。
 

子どもや孫への援助費

最も大きな援助は、孫への教育資金です。孫への生前贈与が一定額非課税になることから、大学資金を援助する家庭も増えています。
 
また、孫との旅行や食事でも、祖父母が支払いを行うケースは少なくありません。孫の数が多ければ、誕生日やクリスマスなどでの負担も大きくなりやすいため、老後の生活費を左右することもある出費といえます。
 

計画的に老後資金を用意しておこう

老後には、これまでとは違ったお金がかかるようになります。日々の生活は問題なく過ごせても、介護のためのリフォームや孫の大学入学などで、数百万円が必要になるケースもあるでしょう。
 
現役時代から、保険の見直しを行ったり、資産運用をうまく取り入れたりするなど、早め早めの対策が大切です。お金が足りなくなって困ることのないよう、老後資金は計画的に用意しておきましょう。
 

出典

厚生労働省 令和3年簡易生命表の概況 1 主な年齢の平均余命
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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