更新日: 2019.01.11 介護

イメージは大事 もしもあなたに介護が必要になったら支えてくれる人はいますか?

執筆者 : 松浦建二

イメージは大事 もしもあなたに介護が必要になったら支えてくれる人はいますか?
将来もし介護が必要な状態になったとき、誰に介護してもらいますか? 介護が必要になったときのことを、想像したことはないかもしれませんが、近い将来そのときが来るかも知れません。

一般の多くの人たちは誰に介護をしてもらっているのかを知ったうえで、自分のときには誰に介護してもらうのかイメージしておきましょう。
松浦建二

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

介護が必要となったときに介護してもらうのは、子の場合が最も多い

厚生労働省の国民生活基礎調査では3年に1度、介護に関する調査をしています。そのなかに介護が必要となった人(要介護者)を、主に誰が介護している(介護者)かの調査もあり、平成28年調査の結果をグラフにしてみました。
 


 
介護が必要になったときに頼りになるのは、やはり配偶者や子のようです。介護が必要な人を、誰が介護しているかで、最も多いのは子(31.0%)となっています。おおよそ3人に1人が、子に介護してもらっていることになります。
 
次に多いのは配偶者(25.3%)で、その次が子の配偶者(11.4%)となっています。
 
15年前の平成13年と比べると、子は19.9%から大幅に増え、配偶者は25.9%から横ばいで、子の配偶者は22.5%から大幅に減っています。
 
介護する側から考えれば実親の介護でも大変なのに、配偶者の親を介護するのは相当大変なことだと思います。介護をお願いする側から考えても、子の配偶者に介護してもらうのはかなり気を使うはずです。そのため、大幅に減っているのでしょう。
 

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男性の介護は主に同世代の女性がしている

介護者と要介護者の関係をもう少し詳しく見てみましょう。
 
下記の表は、介護が必要な「65~69歳」「75~79歳」「85~89歳」の男性を主に誰が介護者となって介護しているか、年齢階級および性別ごとに多い順にまとめたものです。
 


 
介護が必要な男性65~69歳の場合、介護者の多くは女性65~69歳、または女性60~64歳となっています。おそらくどちらも配偶者でしょう。男性75~79歳の場合でも、介護者の多くは女性70~74歳、または女性75~79歳となっています。
 
この場合も配偶者でしょうが、70歳を過ぎて介護する側になるのは体力的にかなり大変なのではないでしょうか。男性85~89歳でも配偶者と思われる女性80歳以上が多いですが、女性55~59歳も多くなっています。
 
子または子の配偶者ではないでしょうか。男性を介護する人は圧倒的に女性が多くなっています。
 

女性の介護も高齢になると主に女性がしている

介護が必要な女性「65~69歳」「75~79歳」「85~89歳」の場合も、年齢階級および性別ごとに多い順にまとめてみました。
 


 
介護が必要な女性65~69歳の場合、介護者の多くは男性65~69歳または男性70~74歳となっています。こちらもおそらく配偶者でしょう。
 
女性75~79歳の場合でも、介護者の多くは配偶者と思われる男性80歳以上、または男性75~79歳ですが、3番目と4番目は女性が介護者となっています。
 
女性85~89歳では、配偶者がすでに亡くなっている場合も多いからか、介護者の多くが女性60~64歳、または女性55~59歳となっています。女性を介護する人は70歳代までは男性のほうが多いですが、80歳を超えると女性の介護を女性がしているほうが多くなっています。
 
多くの場合、配偶者や子が介護をしていることから、自分の場合でも将来介護が必要になったときに、誰に介護してもらうことになるかは何となく想像できるはずです。
 
介護を断られることのないよう、日頃から配偶者や子と仲良くしておきたいものですね。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士