最終更新日: 2020.04.15 公開日: 2020.04.18
老後

有料老人ホームの豪華なパンフレットに注意!不当表示にだまされないためのチェックポイント

人生にはさまざまなお金がかかります。「教育」「住宅」「老後」は人生の3大支出です。老後はそれまでに蓄えてきた貯蓄を取り崩していく時期です。
 
有料老人ホームに住み替える場合、悪質な業者のセールストークにだまされると、老後を後悔して過ごすことになります。
 
有料老人ホームのパンフレットなどの広告は、有料老人ホーム選びに有益な半面、その内容を鵜呑みにしてしまうと、お金を失うだけではなく後悔した人生を送ることにもなります。
 
広告等にだまされないためのチェックポイントをお伝えします。
 
新美昌也

執筆者:

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

詳細はこちら
新美昌也

執筆者:

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
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有料老人ホームとは

有料老人ホームは、居住機能に食事の提供、介護の提供、洗濯・掃除等の家事、健康管理などの日常生活を送るうえで、必要なサービス機能を一体的に提供する高齢者向けの住まいです。
 
有料老人ホームのタイプには「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」があります。
 
「健康型有料老人ホーム」は、介護が必要になったら退去しなければなりません。現在このタイプはほとんどありません。
 
「住宅型有料老人ホーム」は、介護が必要になったとき、外部の介護サービスを利用します。一方、「介護付有料老人ホーム」は、都道府県知事から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた有料老人ホームで、介護サービスは施設のスタッフが行います(一般型)。
 
居住の権利形態は「利用権方式」「建物賃貸借方式」「終身建物賃貸借方式」があります。「利用権方式」が一般的です。どの居住形態においても所有権を取得することはできません。
 
「利用権方式」は、居住部分と介護や生活支援等のサービスが一体になった契約方式です。「建物賃貸借方式」は一般の賃貸住宅のように毎月家賃や管理費を支払う方式です。居住部分と介護等のサービスが別個のものになっています。
 
「終身建物賃貸借方式」は「建物賃貸借方式」の特殊な契約形態で、「建物賃貸借方式」と違い、死亡をもって契約を終了します。

有料老人ホームに関する不当な表示例

有料老人ホームへの入居を検討するときに、パンフレットなどの広告を利用する機会は多いと思いますが、パンフレットを見るときに、だまされないためにも不当表示に関する知識を身に付けておくことが大切です。
 
有料老人ホームに関する不当な表示について、公正取引委員会が示しています。内容を要約してお伝えします。

(1)土地または建物についての表示

当該土地または建物は、当該有料老人ホームが所有しているものではないにもかかわらず、そのことが明りょうに記載されていない。

(2)施設または設備についての表示

・所有者や設置場所、利用料などが明りょうに記載されていない。
・専用か兼用かが明りょうに記載されていない。
・構造または仕様の一部に異なるものがあるのに明りょうに記載されていない。

(3)居室の利用についての表示

・住み替えのこと、住み替え後の居室の占有面積の減少、利用権の変更または消滅、追加的費用などについて明りょうに記載されていない。
・入居者の状態によっては、当該入居者が当該有料老人ホームにおいて終身にわたって居住し、または介護サービスの提供を受けられない場合があるにもかかわらず、そのことが明りょうに記載されていない。

(4)医療機関との協力関係についての表示

協力関係の内容が明りょうに記載されていない。

(5)介護サービスについての表示

有料老人ホームが当該介護サービスを提供するものではないにもかかわらず、そのことが明りょうに記載されていない。

(6)介護職員等の数についての表示

・常勤換算方法による介護職員等の数や、夜間における最少の介護職員等の数などが明りょうに記載されていない。
・介護に関する資格を有する介護職員等の数が、常勤または非常勤の別ごとに明りょうに記載されていない。

(7)管理費等についての表示

当該費用の内訳が明りょうに記載されていない。

まとめ

有料老人ホームのパンフレットに限りませんが、高額商品のパンフレットはお金をかけて作ってあります。有料老人ホームのパンフレットは、どの写真を見ても、こんなところに暮らせたら幸せな人生を送ることができる、とイメージを膨らませてくれます。
 
そのため、良いところばかりが強調され、都合の悪いことは曖昧に、小さな字で書かれがちです。イメージに惑わされてはいけません。小さい字ほど重要なことが書かれていると考え、よくチェックしましょう。
 
パンフレットを見るときは、有料老人ホームの基本的な知識を身に付け、「有料老人ホームに関する不当な表示」を意識しながら読みましょう。また、実際に複数の施設を見学したり、体験入居をすることも大切です。
 
執筆者:新美昌也
ファイナンシャル・プランナー

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