最終更新日: 2019.06.13 公開日: 2019.06.04
老後

介護が不安…介護経験者から実態を学んでおこう(3) 費用はどれくらい?

将来、親や配偶者の介護をすることになったらどうしよう?と不安に感じている人は多いかと思います。介護保険制度はできたものの、全てを介護保険に頼れるわけではなく、経済的に大丈夫なのでしょうか?
 
肉体的・精神的に務まるものなのでしょうか?漠然とした不安を少しでも解消するために、介護経験者におこなった調査の結果から、今回は介護に関する費用に着目してみました。
 
松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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介護に関する初期費用は平均98万円

介護に関する費用としては、初期にかかる費用と毎月のように継続的にかかる費用があります。2018年12月に損害保険ジャパン日本興亜株式会社が実施した介護費用に関するアンケートで、初期にかかる費用と継続的にかかる費用を確認してみました。
 
まずは初期にかかる費用について、「住宅改修」「福祉用具(電動ベッドや車いす、ポータブルトイレ等)」「入居型介護施設の一時金」「医療費」「その他」を選択肢として用意し、それぞれ費用がかかった人の平均値をグラフにしてみました。
 

 
介護を始める時の初期費用は98.1万円が平均値となっています。費用別にみると、特に負担が大きいのは住宅改修の費用で、約3分の1の人が平均132万円かかっています。住宅改修では、家の中の段差をなくしたり手摺りを付けたりしていると考えられます。
 
医療費や福祉用具は住宅改修に比べたら負担は軽いですが、かかっている人の割合は半数を超えています。その他の費用は身の回りの品や交通費等が考えられます。
 

介護にかかる月額費用は平均13万円

継続的にかかる費用についても、「訪問介護・看護サービス(ホームヘルパー等)」「通所介護・リハビリサービス(デイサービス等)」「入居型介護施設の利用料」「福祉用具のレンタル」「おむつ等の消耗品」「医療費」を選択肢として用意し、それぞれ費用がかかった人の月額平均値をグラフにしてみました。
 

 
介護開始以降の1ヶ月あたりの費用の平均値は12.7万円となっています。費用別にみて特に負担が大きいのは「入居型介護施設の利用料」の20万円で、4人に1人がかかったと回答しています。
 
入居型介護施設を利用するとなると、公的年金だけで賄うのは厳しそうです。「訪問介護・看護サービス(ホームヘルパー等)」も4割の人が平均で月々12万円かかっています。
 

介護にかかる費用の総額平均は787万円

介護にかかる費用は結局のところどのくらいになるのでしょうか?先ほどの初期費用と月額費用をもとに算出した額も確認してみたところ、介護費用総額平均は787万円となっていました。
 
介護費用総額平均は「(月額費用×介護期間)+初期費用」の算式で介護費用総額を算出した後に、アンケート回答者全員の平均値を算出しています。
 
介護費用は介護される人の状態や介護の仕方によって大きく異なり、全員が787万円もかかることはないでしょうが、ある程度の貯えがないと、経済的な理由で満足できる介護ができないかもしれません。
 
将来介護することになった時の費用として、今回のアンケート結果も一つの目安になります。将来、父母等の介護が必要になった時に慌てることのないよう、早め早めに備えていくようにしましょう。
 
執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
 



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