更新日: 2019.01.10 家具・片付け

部屋の片づけを阻むにっくき宿敵をやっつける(書類整理術・前編)

執筆者 : 平田純子

部屋の片づけを阻むにっくき宿敵をやっつける(書類整理術・前編)
貯蓄体質を目指して、スッキリ片付いた部屋をキープしたい私たちにとって、最大の宿敵。あなたの家にも溜まっていませんか?チラシ、お客様控え、各種案内、書類、DMなどの紙類。

そして、取扱説明書や各種契約書などの冊子。届いた封筒のまま、持ち帰った袋のまま、放置している人も少なくないかもしれません。後でゆっくり見よう、大事な書類かもしれないなどと、「後で」なんて、多分永遠に来ないのに、家の中で大事に放置されている状態ではないでしょうか。そして、捨ててないはずなのに、いざ必要な時にいくら探しても見つからない!!なんて経験、一度や二度ではないのでは?そして困ったことに、それら紙類は、部屋をスッキリ片付けたい私たちを相当悩ませます。

そんな宿敵対策を2回に渡ってお伝えしたいと思います。簡単!短時間でできる!リバウンドなし!の三拍子お墨付き。全編のポイントは、【紙の枚数を減らす(仕分ける)】です。

平田純子

Text:平田純子(ひらた じゅんこ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級建築士、インテリアコーディネーター
大阪市立大学・生活科学部・住居学科卒業。電機メーカーで商品企画の仕事を経て、好きが高じて、株式会社良品計画に中途入社。無印良品の店舗にて、家具やカーテン、照明のコーディネート提案を得意とする店長として10年以上勤務。しかしある時、お金に無計画・無頓着に過ごした自身のこれまでの人生を振り返り、後悔の念。豊かな人生を送るために、ライフプランニングの必要性を痛感。その必要性をより多くの人に伝えたいとの思いで、ファイナンシャルプランナーを志す。
現在、ファイナンシャルプランナーとして、ライフプランとキャッシュフロー分析・アドバイスを個別相談で行う傍ら、セミナー講師,や執筆も行う。得意分野はライフプラン(資金計画)、生命保険見直し、資産形成・運用。お金の相談に加えて、インテリア計画や片付け、収納計画についても、ご要望に応じて相談を承っている。
https://hataraku-okane.com/

STEP1 とにかく封筒(袋)から出して、袋と中味に分ける

 
封筒で書類が届いたら、袋や封筒で持ち帰ったら、できるだけ早く中味を取り出して、袋と中味(書類)に仕分けます。そして、中の折ってある紙類をすべて広げます。中味がバラバラにならないように袋のまま保管したい気持ちもわかります。
 
しかし、いざ書類を探したいときに、袋から出して、紙を広げて、内容を確認するという工程は、なんとも時間がもったいないものです。
 
必要な書類を探しているときは、可能な限り素早く、スムーズに見つけたいものですよね。そんな探しているときに、余計な紙(チラシや広告など)が出てくると、ちょっと苛立ったりしませんか?探しているのはこれじゃない!!なんて、独り言のひとつぐらい発しているかもしれません。
 
その上、袋のままの書類保管は、収まりが悪いですし、何より嵩張ります。とてもとても片付け上手とは言えません。貯蓄体質にもほど遠くなってしまいます。書類は一目で内容が見えるよう、広げて保管が必須です。大丈夫です。中味がバラバラにならない保管方法についても、後ほどバッチリお伝えします。
 
とにかくやるべきことは、封筒で書類が届いたら、書類の入った袋や封筒を持ち帰ったら、できればその都度、中の書類と封筒(袋)に分け、封筒(袋)はゴミ箱へ直行です。その都度が難しければ、数日分(1週間分くらいまでが理想)まとめてでも、構いません。因みに、捨てる時は、個人情報に注意しましょう。
 

STEP2 書類を仕分ける

 
封筒から出して、中の紙類を広げたら、いよいよ仕分けです。仕分けの目的は、ズバリ!【保管・収納する前に、紙の枚数を減らすこと】です。
あまり判断に迷わず、短時間でサクサクできる仕分けポイントをまとめました。参考にしてみてください。
 


 
以上のように、3つの分類に仕分けます。そして、(2)と(3)はゴミ箱へ直行です。
(2)は、個人情報が含まれていないので、気兼ねなくザクザク捨てましょう。お住いの自治体で紙類の分別があるなら、地球環境のためにも、分別をお勧めします。
(3)は、個人情報が含まれていますので、捨て方にはちょっと注意が必要です。ただし、大切に保管するには値しないので、躊躇せず処分しましょう。
 
いかがですか?
STEP1、STEP2を行えば、今、目の前の紙の枚数は、当初の3分の1、いや、それ以上に減っていることでしょう。これで、【紙の枚数を減らす(仕分ける)】が完了です。おそらく、見た目以上にあなたの気持ちの方がスッキリしたのではないでしょうか。
 
そして、この残った紙類が、保管・収納すべきものということです。その収納術は後編をお楽しみに。
 
補足です。この段階では、取扱説明書や(各種契約の)約款類は捨てずに、保管・収納の候補として置いておきましょう。一応、大切な書類です(あとで見ることは、ほぼゼロですが)。ただし、究極な考え方もありますので、後編でお伝えいたします。
 
また、(2)のチラシ類の中に、あなたが日常的に利用する店舗のクーポン券などが含まれていたら、必要な部分だけ切り取ってお財布に入れておくと、使い忘れがありません。(もちろん、今度は定期的なお財布の整理が必要ですが)
 
さらに、興味がある情報は、その要点のみを手帳やスマホのメモ機能、またはカレンダーにメモを取ったうえで、チラシはゴミ箱へ。チラシのまま置いておいても、多分、永遠に見ることはありません。手帳やスマホなど、普段目にする機会の多い場所に簡単な情報のみ転記です。詳しい内容を書く必要はありません。タイトルとその期限の情報のみで十分です。
 
もし、あなたがその情報によほど興味があれば、その気になれば、どんな手段でも詳細は調べられますから。時間をかけずに!簡単に!が、リバウンドしない整理整頓の秘訣です。
 
Text:平田 純子(ひらた じゅんこ)
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級建築士、インテリアコーディネーター

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