更新日: 2020.05.28 子育て
コロナで休校! 親子で学ぼうお金の仕組み
進学や受験に必要な科目について、すべて新しい教育サービスに加入すると相当な金額になります。
一番の問題はお子さんのやる気です。大人でもすべて自力で学習を進めるのはなかなか難しいものです。そこで、親子で学ぶ時間を設けてみませんか? しかも、普段はなかなか学べないことを、お金をかけずにネットで楽しく学ぶのです。
今回は、キッズ造幣局とキッズ財務省をご紹介します。家にいながら親子で社会科見学! ぜひ、この記事もお子さんと一緒にお読みいただき、親子で造幣局と財務省のホームページを訪問してください。難しい漢字はお母さん、お父さんが読んであげてくださいね。
執筆者:石井美和(いしい みわ)
中央大学法学部法律学科卒業。
20年に渡り司法書士・行政書士事務所を経営し、不動産登記・法人登記・民事法務・許認可などに携わる。また、保険代理店を併設。なお、宅建士、マンション管理士など複数の資格を保有。
◇お金っていつできたの? 「ぞうへいきょく探検隊」へようこそ
私たちが日々使っているお金ですが、そもそもいつできたのでしょうか? そんな素朴な疑問に答えてくれるのが、独立行政法人造幣局のウェブサイトにある「ぞうへいきょく探検隊」です。
造幣局の仕事はコイン(貨幣)や、勲章(くんしょう)を作ったりすることです。サイトでは、ホールちゃんとマーク博士が造幣局の仕事について、分かりやすく教えてくれます。文章に平仮名もふってあるから、小さなお子さんでも読めますよ。
日本のお金(貨幣)の歴史は、聖徳太子の時代にさかのぼります。中国の「開元通宝(かいげんつうほう)というお金をモデルとして作られた富本銭(ふほんせん)が最初といわれています。
その前は、物々交換だったのです。おたがいにほしい物を持っていたら、相手が持っているものと取り換えるのです。お米とお肉、布とお酒などさまざまな物が交換されていました。
「ぞうへいきょく探検隊」では、お金(貨幣)を使った手品を教えてくれます。天気が悪くておうちを出られない日や、公園がこんでいるときは、家族で手品をやってみると楽しいのではないでしょうか?
「ぞうへいきょく探検隊」では、世界のお金(貨幣)を見ることもできます。外国のことも知りたいお子さんは、世界のお金(貨幣)を勉強すると、その国を近く感じますよ。
お金について勉強することは悪いことではありません。お金は、国の仕組みにも関係しています。「ぞうへいきょく探検隊」なら、安心してお金のことを勉強できるので、ぜひ、訪問してみましょう。
◇財務省キッズコーナー ファイナンスらんど
私たちが日々使っている道路や公園、学校や保育園は、誰のお金で建てたのでしょうか? 国や県、私たちが住む市町村ですね。
では、国や県、市町村は、どうやってお金をかせいでいるのでしょうか? 私たちが払う税金が、国や県、市町村をささえています。お金をかせいだ国民が納める税金で公共サービスを行うことを「財政」といいます。
財務省のウェブサイトにある「財務省キッズコーナー ファイナンスらんど」では、「財政」についてゲームで遊びながら学ぶことができます。なんと! キャラクターを作り、自分の名前をつけて、ルーレットを回しながらクイズに答えていくしくみです。
クイズに正解するとサービスがもらえ、楽しく社会を勉強できます。らいふカードをゲットしたり、ポイントがたまったり、大人でも楽しめます。しかも、タックスポイントがたまり、ランキング表示されるのでやる気もおきますね。
学ぶ内容はとても重要なことばかりで、小学校から高校までで社会の授業で学ぶ知識を身につけることができます。
社会基盤や公共サービス(道路、消防、警察など)が税金で運営されていること、憲法における国民の納税義務や租税法律主義、戦争のあと税金の仕組みを変えるきかっけになったアドバイス(シャウプ勧告)など、受験に必要な知識も身に付きます。
ゲーム内に身近な税金を調べるコーナーがあり、自由研究にも役立ちます。ステップもいくつかあるので、どんどん勉強したいお子さんはやる気が出ますね。
まとめ
こんなときだからこそ、家族で学べる国のサイトをご紹介しました。筆者も実際に体験してみましたが、造幣局や財務省の方々が、未来を担う子どもたちに対して熱意をお持ちであることが伝わってくる内容です。
この機会に、ふだんはなかなか親子で話し合う機会のない「国の仕組みとは」「お金とは」など、分からないことはネットや本で調べて、将来の学習に備えてみてはいかがでしょうか。
[出典]
独立行政法人造幣局「ぞうへいきょく探検隊」
財務省「キッズコーナー ファイナンスらんど」
執筆者:石井美和