更新日: 2020.05.25 キャッシュレス

LINE Payで簡単決済! LINE Payの設定方法から使い方まで詳しく解説

執筆者 : 鴨志田 大輔

LINE Payで簡単決済! LINE Payの設定方法から使い方まで詳しく解説
LINE Payはすでに多くの人が利用している「LINE」の関連企業が運営するスマホ決済サービスです。LINE Payは新しくアプリを入れずにLINEアプリをそのまま使うことができるので、誰でも気軽にLINE Payを使い始めることができます。
 
LINE Payは多くのチャージ方法があり、自分に合った方法を選ぶことができます。また、友人への送金機能や割り勘機能など、日常生活で役立つ機能も多くついていることから、使いやすく便利なスマホ決済サービスといえます。
 
この記事ではLINE Payについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
 
鴨志田 大輔

執筆者:鴨志田 大輔(かもしだ だいすけ)

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー
 
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
 
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
 
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
 
【個別依頼】
kamoshida@breakfield.co.jp

上記までご連絡ください。

キャッシュレス決済の現状について

キャッシュレス決済は、現金やクレジットカードにかわる決済方法として急速に普及しています。その理由の1つは、政府の「キャッシュレス・ポイント還元事業」です。この事業は2020年6月まで実施され、対象店舗でキャッシュレス決済をすると2%もしくは5%のポイントが還元される仕組みです。
 
キャッシュレス決済にはクレジットカードやデビットカード、スマホ決済サービスなど「現金を使わない支払い方法」が対象ですが、その中でもスマホ決済サービスはお得なキャンペーンを頻繁に実施していることから「スマホ決済サービスを使ってみよう」と考える人が増えているのです。
 
この政府の取り組みにより、キャッシュレス決済を導入する店舗は2020年4月1日の時点で約108万店舗となっており、スマホ決済サービスを使って支払いができるお店がますます増えています。

LINE Payの基本情報

LINE Payとはスマホアプリ「LINE」の関連企業が運営するスマホ決済サービスです。すでに多くの人が利用しているスマホアプリ「LINE」をそのまま使うことができるため、
 
・新たにスマホ決済の専用アプリを入れる必要がない
・使い慣れている「LINE」のアプリを使うので誰でも簡単に操作できる
・登録も簡単で、数分で完了する

 
といったメリットがあります。
 
また、LINE Payを導入している店舗で支払いができるだけではなく、ユーザー間での送金、割り勘といった便利な機能もついています。LINE Payは先払い方式となっており、利用前にチャージをして、LINE Pay上の残高を増やしてから支払いを行います。
 
クレジットカードを登録せずに色々な方法でチャージができるため、学生も安心して使えるという点もメリットとなっています。

LINE Payの使い方を解説

LINE Payを使うためには、いくつかの設定を行い、チャージをする必要があります。1つずつ詳しくみていきましょう。

LINE Payのアカウント登録方法

まず、LINE Payを使うための登録を行います。
 
①LINEのホーム画面上の右下にある「ウォレット」をタップ
②上部に表示されている「LINE Payをはじめる」をタップ
③規約に同意して、登録が完了

LINE Payのチャージ方法

LINE Payへのチャージ方法は以下の5種類あります。
 
・銀行口座からチャージ
・ファミリーマートのFamiポートでチャージ
・セブン銀行ATMで、QRコードまたはLINE Payカードを使ったチャージ
・QRコードやバーコード、LINE Payカードを使って現金でレジチャージ
・オートチャージ機能を使って銀行口座からチャージ

 
それぞれのチャージ方法を詳しく解説していきます。
 

銀行口座からチャージ
LINE Payでは登録した銀行口座の残高からチャージをすることができます。銀行口座の登録手順は以下となっています。
 
①LINE PAY画面右下の「ウォレット」をタップ
②残高表示右側に表示されている+マークをタップ
③「チャージ方法を選択」の中から「銀行口座」をタップ
④表示されている銀行の中から登録したい銀行をタップ
⑤規約に同意する
⑥氏名や住所を入力して「次へ」をタップ
⑦それぞれの銀行のページに移動するので、指示に従って入力をして完了
 
情報がLINE Payに反映されるまで時間がかかることがあります。銀行口座の登録はできるだけ早く行っておきましょう。このように、銀行口座の登録が終わればチャージをすることができます。チャージ方法は以下となっており、とても簡単です。
 
①LINE Pay画面の「チャージ」をタップ
②「銀行口座」をタップ

 

ファミリーマートのFamiポートでチャージ
LINE Payはファミリーマートに設置されている「Famiポート端末」でもチャージができます。手順は以下となっています。
 
①LINE Payに表示されている「チャージ」をタップ
②「Fami ポート」をタップ
③利用規約を確認して「確認」をタップ
④「姓名」に名前を入力し、チャージ金額を入力(1,000円以上)して「チャージ」をタップ
⑤LINE Pay画面に「受付番号」と「予約番号(申込番号)」が表示される
⑥Famiポート画面で、「代金お支払い、コンビニでお支払い」を選んでタップ               
⑦「番号を入力する」をタップ
⑧LINE Payに表示されている「6桁の受付番号」を入力してOKをタップ
⑨次に「11桁の予約番号(申込番号)」を入力してOKをタップ
⑩内容を確認して間違いがなければOKをタップ
⑪Famiポートから発行されたレシートを持ってレジにいき、チャージ代金を支払うと完了
 
少し手間がかかりますが、慣れると簡単にFamiポートからチャージをすることができます。

 

セブン銀行ATMからチャージ
セブンイレブン店舗や他の場所に設置されている「セブン銀行のATM」から簡単にチャージすることができます。
 
セブン銀行からのチャージは「QRコードを使ったチャージ」「LINE Payカードを使ったチャージ」の2種類がありますので、それぞれを説明していきます。QRコードを使ったチャージ方法は以下となっています。
 
①LINE Payに表示されている「チャージ」をタップ
②「セブン銀行ATM」をタップ
③「次へ」をタップしてスマホ画面にバーコード読み取り画面を表示させる
④セブン銀行ATM上で「スマートフォンでの取引」をタップ
⑤ATM上に表示されているQRコードをスマホで読み取る
⑥その後はATMとスマホに表示される指示に従って操作を行う
 
LINE Payカードでチャージする方法は以下となっています。
①セブン銀行ATMにLINE Payカードを入れる
②チャージ金額を入力するとチャージが完了

 

QRコードやバーコードを使って現金でチャージ
レジチャージ対応の店舗では、レジで現金を使ったチャージが可能です。
 
①LINE Pay画面右下の「ウォレット」をタップ
②残高表示右側に表示されている+マークをタップ
③「QRコード/バーコードチャージ」をタップ
④チャージ専用のバーコードが表示されるので、店員さんにバーコードを読み込んでもらい、チャージしたい金額を支払う
 
またレジチャージ対応店舗では、LINE Payカードを使って現金でチャージすることも可能です。全国のローソン・ナチュラルローソン・ローソンストア100でも、LINE Payカードを使用して現金チャージができます。
 
①LINE Payに表示されている「チャージ」をタップ
②「LINE Payカード」をタップ
③ローソンのレジでLINE Payカードを提示しチャージしたい金額を支払う

 

オートチャージを設定してチャージ
LINE Payではオートチャージ設定をしておくと、残高が設定金額を下回った場合、登録した銀行口座から自動でチャージできます。
 
①LINE Pay画面右下の「ウォレット」をタップ
②残高表示右側に表示されている+マークをタップ
③オートチャージをタップ
④オートチャージをONにする
⑤オートチャージの条件やチャージ金額を設定して完了

LINE Payとその他キャッシュレス決済比較

LINE Payは簡単に始められて利用しやすいことが魅力ですが、他のスマホ決済サービスである楽天ペイ、メルペイとはどのような違いがあるのでしょうか。これら3つのスマホ決済サービスを以下のように比較してみました。
 


 
ポイント還元率は、楽天ペイが0.5%~1.5%、LINE Payは0.5%~2.0%となっています。
 
LINE Payでは「マイカラー」と呼ばれるLINE独自のシステムでランクを決められることになっており、そのランクに応じてポイント還元率が変わる仕組みです。マイカラーのランク分けの仕組みは以下となっています。
 

 
2%という高還元率を獲得するには、1ヶ月で10万円以上の支払い実績が必要です。このランクは毎月見直されるため、グリーンランクを維持するには、毎月10万円以上をLINE Payで支払う必要があり、ハードルはとても高いといえます。
 
LINE Payでは「毎月5万円以上10万円未満までの支払い実績」のグリーンランクでもポイント付与率は1%となっており、楽天カードを使った楽天ペイの還元率「1.5%」よりも低くなっています。
 
逆にメルペイは基本のポイント還元がないため、メルペイとLINE Payを比べると、LINE Payのほうがお得になっています。このようなことから、ポイント還元率を比較すると、一番お得なのは楽天ペイ、その次がLINE Pay、最後にメルペイの順番となります。
 
使えるお店の多さを比較してみましょう。電子マネーやメルカリの売上金を使えるメルペイや、楽天Edyや多くのECサイトでも決済できる楽天ペイに比べると、LINE Payは使えるお店が少なく、使い勝手が良いとはいえません。
 
ただし、LINE Payカード(通常のクレジットカードと同じようなカード)を使うと、LINE Payが全国のJCB加盟店で利用できるようになります。LINE Payカードを使って実店舗やECサイトで支払いをすると、LINE Pay残高から支払い額が差し引かれる仕組みです。
 
スマホ決済サービスに対応していないところでも、JCBブランドのクレジットカードが使えれば、LINE Payカードを経由して、LINE Payで支払いができるということになります。

LINE Payに向いている人・向いていない人

LINE Payはどのような人に向いているのでしょうか。逆に、LINE Payを使わないほうが良い人はいるのでしょうか。詳しく見て行きましょう。

LINE Payに向いている人

LINE Payを使うべき人は、以下のような人です。
 
・LINE Payが使えるお店によく行く人
・LINE Payやゲームプレイ・ショッピングなどLINE関連サービスをよく使い、Visa LINE Payクレジットカードでチャージ&ペイをする人
・友達との割り勘やお金のやり取りをよく行う人

 
LINE Payのポイント還元率はマイランクによって変わりますが、基本付与率が1%なので、楽天ペイやメルペイに比べてお得になります。
 
またレギュラーの人がLINE Payで買い物をする、ゲームプレイ・ショッピングなどLINE関連サービスを利用したりして、過去6ヶ月の間に100ポイント以上を獲得するとシルバーとなります。
 
ポイントの基本付与率は1%のままですが、Visa LINE Payクレジットカードを登録してチャージ&ペイポイントをすれば、還元率が1.5%になります。
 
さらにLINE Payの便利な機能として「割り勘」「送金」の機能があります。LINEで会話するときのように簡単な操作で送金できるので、友人と頻繁にお金のやり取りをする人にもLINE Payはおすすめです。

LINE PayのQ&A

LINE Payの利用に関して、よくある質問をまとめてみましたので参考にしてください。
 

LINE Payを使うときに手数料はかかる?

LINE Payを使うときには、手数料は一切かかりません。LINEのアプリをダウンロードするときにデータ通信料がかかりますが、Wi-Fi環境が整っている自宅やオフィス、カフェなどでダウンロードすればダウンロード通信料金もゼロになります。
 
LINE Payでの決済時にも少々通信料がかかりますが、利用するのは一瞬なので、料金はほとんどかからないと考えておいて良いでしょう。
 

スマホを失くしたときにLINE Payの停止はすぐにできますか?

LINE Payが入ったスマホやLINE Payカードを失くしてしまったときには、不正利用を防止するためにすぐにLINE Payを停止することができます。
 
まず、スマホを失くしてしまったときにはLINEサポートへ「アカウントの停止」を依頼しましょう。アカウントを停止するだけなので、チャージ残高がゼロになるわけではありません。
 
スマホが見つかった場合やアカウントを移動して復活させた場合、以前のチャージ残高から使い始めることができますので安心です。
 
また、LINE Payカードを失くしてしまったときには、自分のスマホのLINE Pay画面から「LINE Payカードの利用をオフ」にすることでカードの利用を停止できます。
 
LINEカードの利用を再開するためには、一度解約して再申し込みが必要となります。 LINE Payが入ったスマホやLINE Payカードを失くしたときはこのような対処をしますが、LINE Payには「不正利用補償制度」というものもあります。
 
万が一LINEのアカウントを乗っ取られて金銭的な被害を受けた場合は、原則として最大10万円まで補償してもらうことができます。

まとめ

LINE PayはLINEの子会社が運営するスマホ決済サービスです。
 
使い慣れたLINEアプリを使ってすぐに利用を開始できること、LINE Payカードを使うとLINE Payで決済できるお店が増えること、割り勘などの便利な機能があることなどから、おすすめできるスマホ決済サービスの1つとなっています。
 
すでにスマホに入っているLINEアプリから簡単に始めることができますので、ぜひLINE Payを使ってみてください。
 
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー