更新日: 2020.05.21 その他

在宅勤務の半数近くがリビングやダイニングで仕事。みんなのテレワーク環境って?

在宅勤務の半数近くがリビングやダイニングで仕事。みんなのテレワーク環境って?
テレワークに切り替え、自宅で働くことに慣れてきた方も多いと思います。
 
テレワークのためにパソコンを買ったり、Web会議に備えてヘッドセットを買ったり、長時間座っても疲れない椅子を買ったり……など、環境を整えるのにかなりお金がかかることも。
 
今回は、世間のテレワークの環境がどうなっているのか見ていきましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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テレワークにおける執務環境は?

まずは株式会社オカムラが発表した、「新型コロナウイルス感染症対策としての在宅勤務における働く環境の調査結果」(※1)をチェック!これは、2020年3~4月に実施された調査です。
 
【在宅勤務を行う際に使っている空間】
1位:リビングやダイニングの一角を仕事用に設えて働く 45.52%
2位:書斎や寝室など個室にこもって働く        32.09%
3位:Web会議の時は移動して働く           9.70%
4位:仕事の内容に合わせて場所を変えて働く       8.96%
 
半数近くの人が、リビングやダイニングの一角で仕事をしているという結果に。3人に1人は書斎や寝室にこもって仕事をしているようです。わりと正反対といえる環境が、1位と2位にランクインしました。
 
では、家族もテレワークをしている場合は、どのような環境になっているのでしょうか。
 
【家族も在宅勤務をしているときの距離感】
1位:まったく離れた部屋     37.14%
2位:同じ空間、同じテーブル   31.43%
3位:隣の部屋や視線を遮った状態 17.14%
4位:同じ空間、離れた位置    14.29%
 
これもまた、正反対といえる環境が1位と2位になっています。完全に別の部屋で仕事をしている人が約37%、逆に同じ空間かつ同じテーブルで仕事をしている人が約31%という結果に。

家族もテレワーク!そのとき、起こるかもしれないトラブルとは?

家族もテレワークをしている状況について、さらに深堀りして見ていきましょう。
 
【家族も在宅勤務をしているときに起こるかもしれない問題(複数回答)】
1位:Web会議や電話など音に関する問題              37.14%
2位:食事や家事など生活に関する問題              31.43%
3位:相手の邪魔をしてしまったり家族がいると気が散るという問題 22.86%
4位:離れて仕事をしたいのにできないなど空間的な問題      20.00%
4位:一日中一緒にいることによる閉塞感の問題          20.00%
 
仕事の環境において、音の問題を一番気にする人が多いようです。また、お互い同じ条件で仕事をしていると、どちらかの家事負担が多くなると不公平感を生み出してしまうもの。その辺りの懸念が2位の結果に表れているのかもしれません。

育児とテレワークは両立できるのか?

テレワークで育児中の人たちは、どのような状況なのでしょうか。
 
【育児と執務が重なった際の対処について】
1位:多少育児に手がかかったが問題はなかった       29.03%
2位:自立している(中学生以上)ので普段と変わらなかった 22.58%
3位:育児の負担が大きく困難なことが多かった       16.13%
4位:子どもの相手と仕事が両立できたのでとても良かった  12.90%
 
育児の負担が大きく困難と答えた人は、約16%。その他は、おおむね問題がないという回答になりました。むしろ、育児も仕事も両立できてよかったと感じている人もいる模様。人それぞれということがわかります。
 
【子どもがいる状態で働く理想の距離感】
1位:家の中にこどもはいるが別室など気にならない環境で 54.84%
2位:子どもに目が届く状況(同じ空間) 22.58%
3位:子どもがいては仕事にならないので、近所のシェアオフィスなどに出かけて 9.68%
3位:その他 9.68%
5位:子どもがいては仕事にならないので預けたり外に遊びにいかせて 3.23%
 
5人に1人は、子どもに目が届く状況で働けるのが理想と回答しています。その他は、仕事に集中したいため子どもとは距離をおきたいという回答になりました。

テレワークの環境を整えるのにはお金が必要!在宅勤務手当とは?

冒頭に記したとおり、テレワークの環境を整えるのには多かれ少なかれお金がかかるもの。そんな社員に対して、在宅勤務手当を支給する会社もあるようです。
 
たとえば株式会社サーバーワークスは、「4月から原則出社禁止が解かれる月まで、直接雇用で週の労働時間が20時間を超える社員に対して毎月2万円の在宅勤務手当を支給する」ことを発表(※2)しています。
 
社内アンケートでは、「マイクやHDMIケーブルを購入した」「机を買い替えた」「出社していたときよりも光熱費がかさんでいる」といった費用面に関する声が多くあがっていたとのこと。
 
その他、株式会社シーラも「生活必需品の調達や生活費の増加を懸念し、社員の負荷軽減と安心を目的として、全社員(アルバイトや新入社員含む)に一律4万円の手当を支給することを決定」(※3)、株式会社Specteeも「社員のリモートワークを応援するため、『リモートワーク支援手当』として、発表済みの上限5万円の備品購入補助に加え、毎月1万5千円のリモートワーク支援手当を追加新設」(※4)など、さまざまな企業が在宅勤務手当の支給を行っているようです。
 
いまは緊急事態宣言でテレワークが増加していますが、状況が収まってからもテレワークを推進し続ける企業は増えるのでしょうか。これからの働き方にも、注目したいものですね。
 
出典
※1 株式会社オカムラ「新型コロナウイルス感染症対策としての在宅勤務における働く環境の調査結果」
※2 株式会社サーバーワークス「毎月2万円の在宅勤務手当を社員に支給」
※3 株式会社シーラ「全社員に4万円のリモートワーク手当支給と、夏季賞与の前倒し支給を決定」
※4 株式会社Spectee「『リモートワーク支援手当』制度を拡充」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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