更新日: 2020.05.04 その他

フリーランスになってわかった収入の現実。フリーランスを選んだ理由って?

フリーランスになってわかった収入の現実。フリーランスを選んだ理由って?
個人事業主、自営業、自由業、フリーランス……と、日本にはさまざまな呼称があります。
 
大まかに言えば、いずれも同じもの。企業に属さず独立し、自らの力で仕事をしていく働き方です。
 
新型コロナウイルス感染症の影響で、収入に打撃を受けているフリーランスの人も多いいま、実際の年収や働き方、そしてその生き方の満足度などについて調査結果を見ていきましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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フリーランスで人気の職種とその年収とは

株式会社GVが発表した「フリーランスの収入や満足度に関する意識調査」(※1)の結果をチェック!この調査は、全国20代〜60代のフリーランス500人を対象に行われたものです。
 
まずはフリーランスに人気の職種を見てみましょう。
 
【フリーランスの職種】
1位:クリエイティブ系(デザイナー・ライター・制作 等)     173人
2位:職人・講師系(スタイリスト・美容師・インストラクター 等) 54人
3位:販売・流通系(販売員・ネットショップ 等)         41人
4位:IT・ソフトウェア系(エンジニア・プログラマー 等)     38人
5位:インターネットメディア系(サイト運営・YouTuber 等)    34人
 
TOP5は上記のとおり。圧倒的にクリエイティブ系の仕事が多く、フリーランスの3人に1人はクリエイティブ系ということがわかります。
 
では次に、職種別の理想年収と実際の年収を見てみましょう。
 
【フリーランス職種別の理想年収平均値】
・クリエイティブ系    :305万円
・職人・講師系      :913万円
・販売・流通系      :408万円
・IT・ソフトウェア系   :310万円
・インターネットメディア系:380万円

【フリーランス職種別の年収平均値】
・クリエイティブ系    :139万円
・職人・講師系      :305万円
・販売・流通系      :200万円
・IT・ソフトウェア系   :154万円
・インターネットメディア系:180万円
 
どの職種も、実際の年収は理想年収の半分以下ということがわかります。職人・講師系に至っては、理想年収のおよそ3分の1という結果に。
 
現実はかなり厳しいということがわかります。
 

フリーランスの人たちの満足度は意外に高い!

先ほどのアンケートで、理想と現実の差が厳しいということがわかりました。では、フリーランスのみなさんの満足度はどのようになっているのでしょうか。
 
【フリーランスの満足度】
1位:やや満足    48.2%
2位:どちらでもない 25.0%
3位:やや不満    14.8%
4位:とても満足    9.4%
5位:とても不満    2.6%
 
全体的に、満足している人は約6割、不満な人は2割弱ということがわかります。理想と現実のギャップはあるものの、意外に満足度が高いという驚きの結果に。
 
具体的にどのような部分で満足度が高いのでしょうか。
 
「新型肺炎の影響で学校が休校になり子供が自宅にいても、仕事を続けられるのが助かります。(40代男性/IT・ソフトウェア系)」「自分の得意な分野で仕事を選びながら働けるのでストレスがないです。(30代女性/職人・講師系)」といったポジティブな意見が目立ちます。
 
一方で、「自分のペースでマイペースに働けるのは良いが、住宅ローンや銀行からの融資は受けられないことに不満。(30代男性/販売・流通系)」「社会的信用が低いので、クレジットカードの審査が通らないことが不満。(30代女性/インターネットメディア系)」といったネガティブな声も。
 
そもそもフリーランスになった理由は、以下のようなものでした。
 
【フリーランスになった理由(複数回答可)】
1位:時間に縛られず自由に働きたい    198件
2位:人間関係がストレスだった      153件
3位:自分の実力(スキル)を試してみたい 132件
4位:会社に属するのに向いていなかった  125件
5位:出産や子育てのため          92件
 
多くの人が、時間に縛られず自由に働きたいためにフリーランスを選んでいるようです。
 
理想より収入が低くても、「自由に働く」という夢がかなっている時点で、フリーランスとしての働き方に満足している人が多いのではないでしょうか。
 
また、フリーランスになった理由として2番目に多かったのが、人間関係にストレスを感じていたため、ひとりでできるフリーランスを選んだという回答でした。
 
たしかに、職場によっては人間関係が複雑で業務以外の悩みが増える……ということもあるのかもしれません。そういった意味で、4位のような会社に属するのに向いていなかったという回答もあるのでしょうか。
 

新型コロナウイルス感染症の影響でフリーランスの収入に変化はある?

今回の新型コロナウイルス感染症において、国から外出自粛要請が出ているいま、フリーランスのみなさんの収入にはどのような影響が出ているのでしょうか。
 
最後に、株式会社プラスワンが発表した「新型コロナウイルス感染症が個人事業主・フリーランスの収入に与える影響についてのアンケート」(※2)の結果を見てみましょう。
 
【収入に変化はありましたか?】
1位:変わらない  38.8%
2位:減っている  36.6%
3位:今後減りそう 20.6%
4位:今後増えそう  2.5%
5位:増えている   1.6%
 
この調査は、3月20日(金)〜24日(火)に行われたもの。
 
収入が減っている人は全体の6割弱という結果に。約4割の人は変わらないものの、今後減りそうな人も約2割と、先行きは明るくなさそうです。
 
収入が増えているという少数派の人たちは、なにかしら医療や経済に関係した仕事をしている人なのかもしれませんね。
 
社会的信用度が低いという懸念もあるものの、比較的自由な働き方ができるフリーランス。
 
今後、国の支援や制度などが充実し、フリーランスがより安心して働ける環境が整うことに期待したいですね。
 
出典
※1 株式会社GV「フリーランスの収入や満足度に関する意識調査」
※2 株式会社プラスワン「新型コロナウイルス感染症が個人事業主・フリーランスの収入に与える影響についてのアンケート」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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