更新日: 2020.04.14 子育て

大学生の9割が親に借金の経験あり。100万円以上借りたことがある学生は15%

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

大学生の9割が親に借金の経験あり。100万円以上借りたことがある学生は15%
子どもが大学生になると、高校生までとは違って、サークル活動や運転免許の取得など、なにかとお金が必要になります。
 
友人との付き合いも活発になり、外食や飲み会のほか、国内外に旅行に行ったりするようになります。こういった活動費はどのように工面しているのでしょうか。
 
多くの大学生はアルバイトをしています。日本学生支援機構の平成28年度学生生活調査(※1)によると、大学(昼間部)のアルバイト従事者は83.6%で、年間平均のアルバイトによる収入は35.6万円です。しかし、中には親からお金を借りている人もいるのではないでしょうか?
 
株式会社CyberOwl(本社:東京都渋谷区)が運営する“お金に関する情報メディア”「マネ会」は、全国の男女1013人を対象に学生時代の借金事情について調査しました(※2)。親から借金したことがあるのか、どれくらい借りているのか、結果を見てみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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大学生の9割が親から借金した経験あり

全国の20歳以上の男女1013人に「学生時代に親から借金をしたことがありますか?」と質問したところ「ある」という回答が89%となりました。男性では91%、女性では88%と、男女とも9割が親からお金を借りた経験があることがわかりました。
 
借りたお金の使いみちについて聞いたところ、最も多い回答が「運転免許の取得」で30.2%でした。普通免許を取得するためにかかる費用は20〜30万円と高額ですし、親も運転免許は必要と思ってお金を出すことが多いのではないでしょうか。
 
次いで「旅行費用」(22.9%)、「買い物」(16.4%)、「その他」(30.6%)という結果に。旅行や買い物は自分の楽しみなので、できればアルバイトなどでお金を用意してもらいたいものです。

親からの借金は20〜30万円が多い。100万円以上借りた人も15%

親からいくらお金を借りていたか聞いたところ、「20〜30万円」が19.8%と最も多く、次いで「10〜20万円」(18.0%)、「3〜10万円」(15.2%)、「50〜100万円」(13.6%)といった結果となりました。100万円以上借りた人は15.0%いました。
 
100万円以上借りていた方の使いみちとしては過半数にあたる71人の方が「車の購入」と回答しています。それ以外には「起業資金」「自動車事故の裁判費用」といった声が寄せられました。起業するためのお金なら支援したいという親もいるかもしれませんね。

8割以上は返済ずみか返済中。返済する気がない人も

では、借りたお金はちゃんと返しているのでしょうか?返済したのかを聞いたところ、「完済した」と回答した人は70%で、「返済中」が14%と8割以上は返済していることがわかりました。一方で、「返済してない」という人も16%いました。
 
返済していない人たちに返済する意思について聞いてみたところ、65%は「返済する気がない」と回答しました。その理由を聞くと「返済しようとしたが親に断られたから」という方がほとんどを占める中、「親が催促してこないから」「学生時代の融資は親の義務だから」という声もありました。
 
大学に行かせるまでに、中高の学費や塾、中には留学など、どれほどお金がかかったのか知っているのでしょうか。また、多くの家庭では、親が子どもにかけた費用の中で大学の学費が最多でしょう。
 
大学を卒業して社会人になり、いつかは自分が子どものためにお金を出す側になります。お金については、たとえ親でも貸したら必ず返すこと、自分で貯めてやりくりすることを教えるべきでしょう。
 
【出典】
※1:独立行政法人日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査」
※2:株式会社CyberOwl「学生時代の借金事情についての調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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