春から大学進学!大学生の1人暮らしにかかる費用は?仕送りの平均額はどのくらい?

配信日: 2020.03.29

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春から大学進学!大学生の1人暮らしにかかる費用は?仕送りの平均額はどのくらい?
大学進学を機に、春から1人暮らしを始めるという方も多いのではないでしょうか。親御さんとしては、これからどのくらい仕送りが必要なのだろう? と心配されているかもしれません。
 
そこで今回は、大学生の1人暮らしにかかる費用や家庭からの仕送り額について、調査結果をもとにお伝えします。
 
福島佳奈美

執筆者:福島佳奈美(ふくしま かなみ)

【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー

大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。

1人暮らしの準備にかかる費用は?

大学生が1人暮らしを始めるにあたって住まいを選ぶ場合、学生寮、アパート・マンション等が選択肢になるかと思います。
 
学生寮に入る場合は、ベッドや机などの家具がそろっている場合が多いため、アパートやマンションに入居するより初期費用は少なく済むと考えられます。学生寮といっても、かなり老朽化している寮や、台所やお風呂が共同の寮もあります。
 
一方で、設備の整った個室でプライバシーを保ちながら、食事つきで共同生活を楽しめるような寮もあり、かかる費用にも幅があります。受験の際によく見学して、雰囲気や設備を確認しておきましょう。
 
アパートやマンションの場合は、敷金、礼金が必要です。首都圏を中心に、もともとの家賃が高いエリアに進学する場合は、敷金、礼金も平均より高くなりますが、敷金や礼金がゼロの物件も多くありますので、初期費用を抑えたい場合は検討しても良いでしょう。
 
また、別途家具や日用品などをそろえるお金も必要です。日本政策金融公庫の「令和元年度教育費負担の実態調査結果」によりますと、自宅外通学を始めるための敷金や礼金、生活用品などの1人あたりの準備費用は、平均で39.1万円だということです。
 
自宅外通学になる場合は、進学資金には新生活の準備費用も含め、余裕を持っておきましょう。

1人暮らしの大学生の生活費はどのくらい?

大学生の実際の生活費がどのくらいなのかを知るため、日本学生支援機構の「平成28年度学生生活調査報告」から、寮と下宿・アパート等の学生生活費を下記に示します。
 
【自宅外通学の昼間大学生の年間生活費】(単位:円)


出典:日本学生支援機構の「平成28年度学生生活調査報告」
居住形態別・収入平均額及び学生生活費の内訳(大学昼間部)より抜粋
 
この結果を見ると、生活費のうち、住居・光熱費の占める割合が高いことがわかります。次いで、食費が多くなっていますが、月額にすると2万数千円です。1日あたり千円未満の食費ですので、大学生も生活費を切り詰めて頑張って生活していることがわかります。

仕送りの平均額はどのくらい?

では、新生活が始まってからの、家庭からの仕送り額はどのくらい必要なのでしょうか。前述の「令和元年度教育費負担の実態調査結果」によりますと、自宅外通学者への仕送り額は、年間平均102.3万円(月額8.5万円)となっています。ちなみに、前年度の平均91万円(月額7.5万円)から大幅に増加しています。
 
これまで、調査結果をもとに大学生の生活費や仕送り額を見てきました。こちらはあくまでも参考値です。もちろん、学費もかかりますので、家庭から十分に仕送りができないこともあると思われます。
 
また、奨学金を利用したり、学生本人がアルバイトをしたりして生活費を補うこともあるでしょう。最初は生活費もかさみがちですが、生活になれてきたら落ち着いてくるのではないでしょうか。どのくらい生活費が必要か、仕送りはどのくらいにするかを家庭と学生本人とで話し合って決めていきましょう。
 
執筆者:福島佳奈美
【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー


 

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