更新日: 2020.02.17 その他

今晩のお風呂の友は?薬泉・保温タイプと玩具入りタイプの入浴剤が売れている

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

今晩のお風呂の友は?薬泉・保温タイプと玩具入りタイプの入浴剤が売れている
2月6日は「お風呂の日」でした。今年は今のところ暖冬のようですが、やはり寒い日には温かいお風呂につかりたいですよね。お風呂の友といえば入浴剤。温浴効果や疲労回復に効果があるもの、香りがよくリラックスできるもの、お肌に潤いを与えるものなど、さまざまな種類の入浴剤がありますよね。
 
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区)は、入浴剤の市場規模分析と、3324人を対象に実施した生活者調査の結果を公開しました(※)。
 
どんな入浴剤が売れているのか、みなさんお風呂で何をしているのか等聞いていますので、結果を見てみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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意外と少ない?冬でもバスタブに毎日つかる人が6割にとどまる

入浴頻度を尋ねると、夏は毎日シャワーのみで済ませる人が52.0%で、冬は22.8%でした。また、毎日バスタブにつかる人は夏は39.0%、冬は62.6%でした。やはり冬はバスタブにつかって温まる人が多いようです。それでも4割近くの人が、冬でも毎日バスタブに入らないんですね。
 
「週2~3日」が13.4%、「週1回程度」が5.2%、「月2~3回以下」が10.9%、「全くない」が7.9%でした。シャワーしかなかったり、一人暮らしでお湯をためるのが面倒だったりするのでしょう。
 

薬泉・保温タイプ、玩具入りタイプの売り上げが大きく伸長

入浴剤市場は、2016年に400億円を超え、2018年までほぼ横ばいでしたが、2019年には432億円(前年比106%)と大きく伸びました。
 
次に、2015年から2019年の入浴剤の市場規模をタイプ別に見てみます。最も売り上げが多いのは、体を温める「温浴」タイプですが、この5年で87%にまで減少しています。
 
まだ「温浴」タイプの4割程度の売り上げではあるものの、伸びが大きいのが「薬泉・保温」タイプで、冷えや疲労、肩こり、腰痛などへの高い効果をうたっています。2015年には19億円だった売り上げが、2019年には49億円と、2.5倍に成長しました。
 
また、同様に8億円から20億円までに売り上げを伸ばしたのが、ボールの入浴剤の中から玩具が出てくる子ども向けの「エンジョイ(玩具入り)」タイプです。人気アニメや映画のキャラクターにより、大きく売り上げを伸ばしました。
 
使用している入浴剤のタイプを質問したところ、「顆粒・粉末タイプ」が全体で56.7%と最も多く、次に「錠剤タイプ」が48.2%で、この2タイプが以下に30ポイント以上の差をつけて使用されていました。
 
未就学・小学生の子どもと同居している人では、トップ2は同じですが、「ボール型/バスボム」を使っていると回答した人が26.4%と、全体の14.9%よりも10ポイント以上高い結果となりました。先に述べた玩具入りのボール型の入浴剤ではないかと推察されます。
 

子どもと同居する親は玩具入りの入浴剤で子どもとお風呂で遊んで過ごす?

また、入浴剤のタイプ別に期待する効能効果を聞きました。「顆粒・粉末」タイプや「錠剤」タイプは「疲労回復/疲れを取る」「体を温める/冷えを取りのぞく」効果や効能が期待されているようです。
 
また、未就学・小学生の子どもと同居する親たちは、「ボール型/バスボム」の入浴剤に対して59.1%が「お風呂時間を楽しくする」ことを期待していると回答。入浴剤からおもちゃが出てきて子どもが喜ぶ顔が見たいのでしょうね。
 
最後に、バスタブの中で何をするか聞いたところ、全体では「特に何もしない」(58.5%)人が多いことがわかりました。ゆっくりお風呂につかってリラックスするのが一番ということでしょう。
 
何かしている人では「マッサージをする」(19.8%)、「子どもや孫と遊ぶ」(10.8%)、「動画を見る」(8.7%)という回答が多く見られました。動画を見る人はスマホをお風呂に持ち込んでいるのでしょうか。
 
未就学・小学生の子どもと同居している親では「子どもや孫と遊ぶ」が46.1%と、全体の4倍以上の数値となりました。お風呂で子どもと遊ぶ際には玩具入り入浴剤も一役買っているのかもしれません。お風呂の時間は、子どもと一緒に過ごす大切な時間なんでしょうね。
 
まだまだ寒い日が続きそうです。お気に入りの入浴剤を入れて、思い思いにお風呂タイムを楽しんではいかがでしょうか。
 
出典 ※株式会社インテージ「入浴剤の市場規模分析と、生活者調査の結果」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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