公共料金をキャッシュレスで払う! 利用できるサービスと注意点とは
配信日: 2020.01.11 更新日: 2020.04.06
執筆者:柴田千青(しばた ちはる)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
2級DCプランナー/精神保健福祉士/キッズ・マネー・ステーション認定講師/終活アドバイザー
小美玉市教育委員
出産を機にメーカーの技術職から転身。自身の資産管理や相続対策からお金の知識の重要性を知り、保険などの商品を売らないFPとして独立。次世代に伝えるための金銭教育活動とともに、セミナー講師・WEB記事を中心とした執筆・個別相談などを行う。
公共料金の支払方法とは?
公共料金の支払い方法は、主に「振込用紙による支払い」「口座引き落とし」「クレジットカード払い」の3つです。
●振込用紙
検針のときなどに届いた振込用紙を、それぞれ所定の窓口や金融機関、コンビニなどへ持参して支払います。
●口座引き落とし
金融機関の窓口、もしくは電力会社などから申込用紙を入手するか、それぞれのホームページなどからインターネット経由で口座振替の手続きをすると、金融機関の口座から直接引き落とされるようになります。
手続きが終わるまでは、振込用紙など、従前の支払い方法になります。全ての公共料金ではありませんが、口座振替割引が自動で適用されるものもあります。
●クレジットカード
電力会社などから取り寄せた申込書やインターネット経由で手続きをします。手続きが終わるまでは、振込用紙など、従前の支払い方法になります。
公共料金の支払いに使えるキャッシュレス決済は?
それでは、公共料金のキャッシュレス決済にはどのようなものがあるのでしょうか?主だったものを見ていきましょう。
●クレジットカード
前述のように、事前に手続きしておけばクレジットカード払いができる公共料金があります。クレジットカード払いにしておくと、利用料金に応じてクレジットカードのポ イントを貯めることができます。
さらに、電気・ガスは自由化により、大手の事業者だけでなくさまざまな新規参入事業者があります。「東急でんき&ガス」や「パルシステムでんき」など、消費税アップに伴うキャッシュレス・ポイント還元事業の対象事業者なら、支払いをクレジットカードで行っている場合、来年6月までこの還元も受けられます。
ただし、全ての公共料金でクレジットカード払いができるわけではありません。例えば、水道料金はクレジットカード払いができないところも多いので、事前に確かめておきましょう。
●PayPayやLINE Pay
PayPayやLINE Payでも、公共料金の決済が可能です。この場合、クレジットカード払いや口座引き落としのように自動で支払われるわけではありません。
スマホ決済の場合、決済アプリで振込用紙にあるバーコードを読み取り、チャージしておいた電子マネーや、それぞれの決済で登録しておいた方法(銀行口座やクレジットカード)で支払います。コンビニのレジでバーコードを読み取り現金支払いしていたものを、スマホ内で済ませるイメージです。
●振込用紙でnanaco払い
コンビニでの公共料金の支払いのような、「収納代行サービス」は、現金決済が基本です。ただし、nanacoでの支払いなど、公共料金の支払いに使えるものもあります。
利用時の注意点
キャッシュレス決済というと、キャッシュレス・ポイント還元事業を意識する方が多いかもしれません。コンビニはこの事業の対象となっている店舗が多いですが、公共の料金の支払いは、前述のように現金支払いが基本です。
また、キャッシュレス払いできる場合でも、そもそも収納代行サービスはキャッシュレス・ポイント還元事業の補助対象外なので、この事業の還元を受けることはできません。
ポイント獲得を意識した場合、nanacoでの支払いはできますが、コンビニでの公共料金の支払いではnanacoポイントは付きません。
なおPayサービス系の場合、対応できる支払先は、それぞれの決済事業者とその決済を利用する企業等との契約で決まっています。順次利用できる支払先は追加されていますが、まだ対応していない事業者への支払いには使えません。
まとめ
キャッシュレスで支払うと手間が減るだけでなく、ポイントまで貯まるのでお得です。まだまだ対応していないものもありますが、公共料金は毎月必ずかかってくるので、キャッシュレス払いは有用でしょう。
執筆者:柴田千青
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者