更新日: 2019.11.21 その他
SNS全盛でも年賀状は送る?ママたちの年賀状事情とは。
郵便料の1世帯当たり年間支出では、年賀状の時期である11月と12月の2ヶ月間で年間支出の6割以上を占めています。年間郵便料の平均が4961円なので、その6割だと2977円になります(※1)。平成24年の調査結果なので、今はもう少し金額が減っているかもしれません。年賀ハガキを買うのに加え、プリンタのインクを買ったりすると、結構な出費です。
年賀状を作るにはお金がかかるし面倒なので、SNSで年賀のあいさつを済ませてしまおうという人も多いですよね。でも、やっぱりお正月は年賀状がないと気分が出ないような気がします。
家族向けフォトブック作成アプリ「ノハナ」及び年賀状作成アプリ「ノハナ年賀状」を提供する株式会社ノハナ(東京都渋谷区)は「年賀状」に関するアンケート調査を行い、「ママの年賀状白書 2020」として調査結果を公開しました。
今時のママたちも、やはりせっせと年賀状を書き、送るのでしょうか?また、年賀状をどのようなものと捉えているのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
65.4%のママが年賀状を送る予定。乳児のママの中にはスマホで作る人も
2020年の年賀状を送るつもりですかと尋ねると、65.4%のママが「送るつもりである」と回答しました。
「0~1歳」の子どものママで「送る」と回答した人が55.1%であったのに対し、「13~18歳」の子どものママでは68.3%でした。若年層のママのほうが、年賀状を出す人が少ないようです。
男女含めた全体では「送るつもりである」人は55.5%ですので、ママは比較的年賀状を出する予定の人が多いという結果となりました。
年賀状の作成方法を聞くと、最も多い回答は「自分でデザインし、自宅のプリンタで印刷」(34.1%)、次いで「年賀状素材を購入・ダウンロードして自宅で印刷」(25.3%)となりました。
一方で、長子が0~1歳のママにおいては、「スマートフォンのオンラインサービスやアプリで注文」と回答した人が23.0%となりました。乳児がいると、年賀状を作っている暇がないので、スマホで注文するのが手っ取り早いのでしょう。
年賀状を作成する時期を尋ねると、「12月上旬」(30.9%)が最も多く、次いで「12月中旬」(19.4%)「11月中旬」(14.2%)と、12月に入ってから年賀状の作成を予定している人が半数でした。年賀状の発売日は毎年11月1日ですが、実際の作成は直前となるママが多いようですね。
年賀状を送る相手は日頃会う機会が少ない人。SNSとは別のコミュニケーション手段
年賀状を送る予定の相手は、1位「家族・親戚」(84.0%)、2位「学生時代の友人」(79.0%)、3位「ママ友」(42.9%)、4位「その他の友人」(30.0%)、5位「同僚・上司」(27.5%)という順になりました。日頃会う機会が少ない家族や学生時代の友人に年賀状を送っていることがわかりました。
年賀状を送る相手と、SNSで繋がっているかと聞くと、「ほとんど全員繋がっている」人は15.1%にすぎず、「おおよそ半数以上は繋がっている」(29.1%)、「(SNSで)少し繋がっている」(36.3%)、「まったく繋がっていない」(11.3%)、「SNSは利用していない」(8.1%)という結果から、多くの人が、日頃はあまり連絡していない人にこそ年賀状を送っていることがうかがえます。
年賀状を送ろうと思う理由については、「あまり会えない人と連絡が取れる」(57.8%)が最も多い回答となりました。「家族や親族に喜んでほしい」(36.1%)という回答も多く、子どもの写真入りの年賀状で親や親族に喜んでほしいと思っているようです。一方で「礼儀なので仕方なく」(32.1%)という意見も。
また、「SNSとは違うやりとりができる」(27.3%)という回答もみられました。近年ではLINE等で新年のあいさつを済ます人もいますが、年賀状はそれとは異なるコミュニケーションの機会と捉えられているようですね。
写真つき年賀状は楽しみにしているママが多い
家族などの「写真つきの年賀状」をもらった時に抱いた感情を聞いたところ、「写真を見るのが楽しみ」(52.6%)、「友達の子どもなどの成長がわかるので良い」(50.8%)、「写真があった方が楽しい」(39.7%)と、楽しみにしている人が多く見られました。「自慢されているようで微妙」という回答は11.7%にとどまりました。
年賀状は作るのが大変で、コストもかかります。しかし、年賀状だけのやりとりで繋がっている知人との関係継続の手段となっているだけではなく、頻繁にSNSで会話する友人と年賀状を送り合うのもまた新鮮です。何よりお正月という季節を感じる日本の風物詩でもありますので、年賀状を送り合う習慣が続くといいですね。
出典
※1:総務省統計局「郵便料への支出」
※2:株式会社ノハナ「ママの年賀状白書 2020」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部