更新日: 2019.11.06 その他
神奈川県のごみ排出量ランキング。最もごみが多い市町村はどこ?
そこで、今回はごみ出しのコストを節約するためにごみの排出量に着目し、神奈川県の各市町村の排出量を比べてみました。
執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
燃やすごみの処分は、横浜市は無料だが鎌倉市や箱根町は有料
昨今は燃やすごみ(可燃ごみ)でも有料で処分する自治体が増えています。そのため、ごみの量が増えればごみ指定袋の購入費が増え、ごみが減れば指定袋の購入費も減ります。神奈川県内のごみの指定袋の価格を一部調べてみました。
政令指定都市の横浜市や川崎市、相模原市等は無料ですが、鎌倉市では10リットルの袋が10枚で200円します。燃やさないごみや粗大ごみ等も費用がかかるので、毎年の家計負担は意外と大きいのではないでしょうか?
鎌倉市や箱根町は知名度がありイメージも良いですが、住民にとっては良いことばかりではなさそうです。
神奈川県内でごみの排出量が最も少ないのは座間市
環境省の一般廃棄物処理実態調査では、全国1742市町村(東京23区を除く)のごみ排出量を毎年調査しています。2017年の調査結果から、神奈川県内で1人1日当たりのごみの排出量が特に少ない市町村を10位までランキングしてみました。また、10年前(2007年)の排出量も確認し、この間の増減も計算してみました。
1人1日当たりのごみ排出量は、全国平均の920.1gに対し神奈川県の平均は858.2gしかなく、10年前と比べて16.7%も減っています。県レベルではかなりごみの減量化が進んでいるようです。
神奈川県内の市町村で最も排出量が少ないのは座間市(714.1g)で神奈川県平均を16.8%も下回っています。2番目は綾瀬市(777.6g)、3番目は寒川町(782.4g)で、政令指定都市では川崎市が834.0gで9位に入っています。
箱根町は県内断トツでごみの排出量が多い
続いて神奈川県内でごみの排出量が多い市町村を、ワースト10位までランキングしてみました。
神奈川県内でごみの排出量が最も多いのは箱根町で、1人1日当たりのごみ排出量が3902.7gもあります。箱根町の排出量は全国的に見ても2番目に多く、神奈川県平均(858.2g)の実に4.5倍にもなります。
事業系ごみが特に多いですが、生活系ごみも県内では最も多く、大幅な減量を願いたいものです。小田原市・山北町・中井町では10年前に比べて排出量が増えています。神奈川県のその他の市町村は下記のとおりです。
横浜市はほぼ神奈川県の平均並みで、10年前に比べて15.1%減っており、相模原市も平均並みで10年前に比べて20.4%減っています。他の市町村も湯川村以外は減っており、ごみの減量化が順調に進んでいる印象を受けます。
神奈川県内では大都市の横浜市や川崎を含めて、燃やすごみ等を無料で処分できる市町村がまだ多くあります。それでもごみの排出量は大きく減っており、分別収集等で住民の積極的な協力により、有料化に頼らなくてもごみを減らせている良い例といえそうです。
ごみの排出量が少なければ節約にもつながり、環境にもとても良いです。今後も継続して推進していきましょう。
環境省 一般廃棄物処理実態調査
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者