更新日: 2019.07.17 その他
専門学校から大学に編入学、大学院に入学する方法を解説
執筆者:新美昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。
ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/
大学に編入するには「専門士」が必要
「専門士」は、平成7年に創設されました。平成11年度からは、大学2年次または3年次への編入が認められています。「専門士」は、専門学校の8分野(工業、農業、医療、衛生、教育・社会福祉、商業実務、服飾・家政、文化・教養)のすべての分野で取得できます。
「専門士」は、次の要件を満たす専門学校の学科を卒業することによって取得できます。
・修業年限が2年以上
・卒業に必要な総授業時間数が1,700時間以上
・試験等により成績評価基づいて課程修了の認定を行っていること
編入学ができるといっても、編入学できる大学は限られていますので注意してください。専門学校での取得単位を大学の科目と読み替えることがむずしいからです。
また、編入学できる人数も限られています。しかし、編入試験は大学受験と違って得意な専門科目で勝負できるので、大学受験では入学できない大学でも編入学できる可能性があります。
外国語専門学校から大学の外国語学部などに編入学するケースが多いようです。専門学校の看護学科はすべての学科の中で初年度納付金が平均的に最も安い学科なので、最初から大学の看護学部に進学するよりも、編入学したほうが、トータルの学費は安く済む可能性があります。
大学院に入学するには「高度専門士」が必要
平成17年の9月9日の制度改正により、修業年限が4年以上等の要件を満たしたもので、文部科学大臣が指定した課程の修了者に、「高度専門士」の称号が付与されることとなりました。「高度専門士」を付与された者は、大学学部卒業生と同等の学力があるとみなされ、大学院への入学資格が与えられます。
「高度専門士」は、次の要件を満たす専門学校の学科を卒業することによって取得できます。
・修業年限が4年以上
・修業年限の期間を通じた体系的な教育課程の編成がされていること
・修了に必要な総授業時数が3,400時間以上
・試験等により成績評価基づいて課程修了の認定を行っていること
Text:新美昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。
http://fp-trc.com/