更新日: 2019.08.24 その他

平均で1万超えの【マンションの管理費】管理費を抑えることは可能なのか

平均で1万超えの【マンションの管理費】管理費を抑えることは可能なのか
分譲マンションで生活する場合、建物の維持管理をしていくために管理費や修繕積立金を毎月負担する必要があります。いくら負担するかは管理組合で決めますが、適正な額がいくらなのか分かりづらいところです。
 
そこで今回は、公的な調査から、マンションの管理費がいくらくらいなのか、完成年次や総戸数によって違いがあるのか、状況を確認してみました。
 
松浦建二

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

1戸あたりの月額管理費は平均1万5956円

国土交通省の平成30年度マンション総合調査では、マンションごとの管理費についても調査しています。まずは1戸あたりの月額管理費(使用料・専用使用料からの充当額を含む)の分布状況をグラフにまとめてみました。
 

 
1戸あたりの月額管理費(使用料・専用使用料からの充当額を含む)の平均は1万5956円となっています。そのうち32.1%(管理費不明のマンションを除く)のマンションが1万円超~1万5000円、28.7%のマンションが1万5000円超~2万円となっています。
 
93.0%のマンションが1万円超~3万円の範囲で設定していますが、管理費が月額5万円を超えるマンションも1.4%あります。管理費は専有面積に比例していることが多いので、1平方メートルあたりの管理費も確認してみました。
 

 
1平方メートルあたりの月額管理費は平均217円となっています。そのうち35.1%(管理費不明のマンションを除く)のマンションが200超~300円、28.1%のマンションが150円超~200円となっています。
 
92.6%のマンションが50円超~400円の範囲で設定していますが、平均の1/4に満たない50円以下のマンションもあれば、平均の4倍を超える1000円超のマンションもあります。
 

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管理費は新しいマンションや小規模マンションで高くなりやすい

次にマンションの築年数によって管理費に違いがないか確認するため、管理費をマンションの完成年次別に分けてグラフにしてみました。緑色の棒グラフが1戸あたりの月額管理費、赤い折れ線グラフが1㎡あたりの月額管理費です。
 

 
管理費を完成年次別にみると、1戸あたりでも1平方メートルあたりでも新しいマンションほど管理費が高くなる傾向にあります。
 
特に1平方メートルあたりでみると新しいマンションの上昇は顕著で、完成年次が1990年から2009年までは1㎡あたり220円台で推移していましたが、2010年~2014年は232円になり、2015年以降では255円へ上がっています。
 
管理費は古いマンションほど管理に手間がかかって上昇するのではなく、新しいマンションほど管理が必要な付帯設備が増えて、管理費が上昇しているのかもしれません。
 
さらにマンションの規模によっても管理費に違いがないか確認するため、管理費を総戸数規模別にもグラフにしてみました。緑色の棒グラフが1戸あたりの月額管理費、赤い折れ線グラフが1平方メートルあたりの月額管理費です。
 

 
管理費を総戸数規模別にみると、1戸あたりでも1平方メートルあたりでも戸数の少ないマンションは比較的高いといえます。1平方メートルあたりでみると全体の平均は217円ですが、20戸以下では254円、21~30戸は244円で、他の規模より20円以上高くなっています。
 
マンションの管理費の内訳をみると管理委託費の割合が大きく、管理委託費を適切に抑えることができれば管理費全体も抑えることができますが、ある程度の戸数規模がないと管理委託費は割高になってしまうのでしょう。
 
マンション選びは管理費が全てではありませんが、「マンションは管理で選べ!」とよく言われているように、管理の良しあしは建物の資産価値や住みやすさに大きく影響します。
 
また、完成年次別や総戸数規模別の管理費からおおよその平均値を確認できたでしょうから、マンションを選ぶ際はこのような調査結果も参考にしてみてはいかがでしょうか?
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者


 

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